月の夜・星の朝

劇場公開日:

解説

4歳の時、結婚を誓い合った男女が高校生になって再会し、すれ違いながらも結ばれるまでを描く初恋ロマン。「りぼん」に連載中の本田恵子原作の同名漫画の映画化で、脚本は「オン・ザ・ロード」の那須真知子、監督は「胸さわぎの放課後」の石山昭信、撮影は「南極物語」の椎塚彰がそれぞれ担当。

1984年製作/97分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1984年6月9日

ストーリー

梁川りおは、バスケットボール部に所属する高校二年生。彼女には四つの頃、結婚を誓い、キスまでした坂本遼太郎という相手がいた。彼はその後、名古屋へ引っ越してしまい、二人の仲はそれきりになってしまったが、りおは古典で習った「筒井筒」のように、幼馴染みの男女が結ばれるというのを自分と遼太郎にあてはめて夢みていた。りおの高穂高と宿敵青柳高との男子バスケットの試合で、りおは青柳高のゼッケン7番をつけた遼太郎と再会する。先輩の森村からデートに誘われ、映画を見に行ったりおは、青柳高女子バスケット部の名プレーヤー龍川幸美と一緒の遼太郎に出会う。幸美と遼太郎は名古屋で共にプレーし、一緒に転校してきたらしい。取り反せない年月を思ってりおは悲しかったが、ダブルデートの後、遼太郎がりおの家の前で待っていた。遼太郎は両親が三年前に離婚したこと、父親の再婚の相手が幸美の母親であることを告げた。そんな時、青柳高が練習試合を申し込んで来て、高穂高は大敗した。りおの朝練をつき合ってくれた帰り、キスしようとした遼太郎に、りおは「遼ちゃんらしくない」ともがき、彼を押しのけた。遼太郎に借りたジャンパーを返そうと、彼の部屋を訪れたりおは、ドアを開けた幸美にショックを覚える。遼太郎はりおを追いかけるが、二人は口論してしまう。数日後、名古屋に戻った遼太郎から電話があり、りおは彼の待つ静岡へ向かった。遼太郎はもう東京には戻れないと告げる。お互いの気持ちを確認した二人は、ローカル線に乗り込む。翌朝、東京に戻るりおに「どこにいてもおまえのこと、好きだからな」と遼太郎は叫んだ。地域大会の一回戦、高穂高の相手は青柳高。青柳が、リードしていたが、ラストりおは遼太郎に教わったとおり、幸美の左を抜いてシュートを決め逆転した。皆が喜び騒ぐ中、りおは二階の観客席に遼太郎を見つける。不思議がるりおに遼太郎は「親父と話し合って、又、こっちに一人で暮らすことにしたよ」と告げるのだった。

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