東洋の怪物 大怪獣バラン

劇場公開日:1958年10月14日

解説

黒沼健の原案を、関沢新一が脚色、「美女と液体人間」の本多猪四郎が監督した、お馴染み東宝の空想怪獣映画。撮影は「美女と液体人間」の小泉一、特技監督は円谷英二。新人の野村浩三・園田あゆみが主演するほか、伊藤久哉・千田是他・平田昭彦らが出演する。初期タイトルは「東洋の怪物 大怪獣バラン」。パースペクタ立体音響。

1958年製作/87分/日本
原題または英題:Varan
配給:東宝
劇場公開日:1958年10月14日

あらすじ

北上川の上流、高山地帯の僻地で、めずらしい種類の蝶が採集された。杉本生物研究所の杉本博士は、新庄、河田両所員を現地に派遣、実態調査を命じた。二人は原始林の奥深く入り、地図にもない湖を発見、そこで蝶を採集したが、その時、巨大な怪獣が襲いかかり、彼らは無惨な最後をとげた。地元民は神の怒りだと怖れおののいた。杉本博士の助手、魚崎、兄の死因をさぐろうとする新庄由利子、カメラマン堀口の三人はこの謎をとくべく現地へ向い、例の湖で大怪獣に出会った。バラノポーダ・バランだ!三人は必死に逃げた。バランは集落を蹂躙し、再び湖水へ姿を消した。バランの大都会侵入を阻止するため、学界、防衛庁を中心に緊急会議が開かれ、現地駐屯部隊が一せい攻撃を開始したが、バランはびくともしない。杉本博士は照明弾を打ち上げ、バランを山頂に誘導したが、その時山火事が起り、火に追われたバランは悪魔のような羽をひろげ、空のかなたに飛び去った。このニュースは全世界にひろがり、政府はあらゆる対策をねった結果、強力な火砲のみがバランを撃退出来るとの結論を得た。だがなまじの攻撃はバランを刺戟するのみ。銚子沖、野鳥崎沖に出没しはじめたバランは、海上自衛隊の攻撃を苦もなく撃退し、ついに東京湾内に侵入、羽田空港に上陸、空港ビルや旅客機をたたきつぶすなど猛威をふるった。これを見た杉本博士は時限装置をつけた特殊火薬をパラシュートにつけ、ヘリコプターから投下し、バランに呑みこませた。空港を蹂躙した勢でさらに前進しようとしたバランは、これによってついに内部爆発をおこして海中に落下、まもなく大爆発の水柱とともにその巨体は水中に没し去った。バランは永遠の謎を秘めてその生命を絶ったのである。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5 東宝最後のモノクロ劇場怪獣

2026年1月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

楽しい

興奮

幸せ

テレビ番組として撮影が走り出したものの、途中で劇場映画に変更されたのでラドンより後輩なのに白黒となってしまった大怪獣バラン。
その名残と言うべきか、この作品は本編を奇麗に三分割できる。

湖でのバランとの緒戦を描く序盤、バランと海上自衛隊が戦う中盤、バランを食い止める水際作戦の終盤。
ひと幕ごとにドラマ+特撮が一区切りするので、太古の特撮なのに意外なほど中だるみが少ない。あっという間に終幕するので東宝特撮では随分アッサリ風味。
また、中盤の小型漁船を襲うバランのシーンを始め、「これ、ゴジラ-1.0で見たな」という構図やカットが随所に見られる。もちろん時系列的にオリジナルはバランの方だが、そのおかげで逆説的に古臭いカットに見えない場面が多くて意外と新鮮な気持ちで見られる。
半世紀以上経っても特撮の血脈を残したバランは、実はすごい奴なのでは?

あと、バランで忘れちゃいけないのがゴジラミレニアムシリーズの「GMK 大怪獣総攻撃」。
モスラとキングギドラの代わりにバラン・アンギラス・バラゴンがゴジラと対決するという初期構想があったのは特撮ファンの間ではあまりにも有名だが、無茶にも程があったのでお流れになってしまった。
この時の検討用モデルが異常にかっこいいので、バランが銀幕復活のチャンスを掴めていたら、と思わずにはいられない。バランは飛行能力もあるのでゴジラ相手でも意外といい勝負をしたかもしれない。
……いや無理か。

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てんぞー

4.0 怪獣映画史に残る作品

2025年11月10日
PCから投稿

内容はゴジラ映画などに共通するよくある展開なのですが、当時の怪獣映画の雰囲気が好きな人にとってはたまらない映画だと思います。

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みる

2.5 ビニールで

2025年7月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

悲しい

作ったバランのトゲがカッコ良すぎる、尻尾が長いのもヨイ。滑空するのはたまげたが、ちょっと溜めが長過ぎる。
最初観たのは浅草東宝のオールナイト。バランが可哀想で泣きそうだった。湖に毒を撒くのにも怒り心頭。どうして呑み込んじゃうのか、畜生!
日本のチベット・・在ってもイイと思いますがね、チベットに失礼なのか。

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トミー

1.5 ゴジラの二番煎じ

2025年1月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ゴジラより全然盛り上がりにかけるし重厚さもない。

モノクロの良さが全然なく眠くなってくる。集中して観るのも辛い。

怪獣としてのバランの魅力もよくわからない。なぜこんなの作ったの?と言いたくなる。それなりの雰囲気はあったので最低ではないけど。

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四葩

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