空の大怪獣ラドン

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解説

翼長二七〇米、体重一〇〇トンの大怪獣ラドンをめぐってのスペクタクル。黒沼健の原作から、「いで湯の姉妹」の村田武雄と「リンゴ村から」の木村武が共同脚色、「東京の人さようなら」の本多猪四郎が監督、「お嬢さん登場」の芦田勇が撮影を担当。色彩はイーストマン・カラー。主な出演者は、石原忠改め佐原健二、「兄とその妹」の平田昭彦、「婚約指輪」の白川由美、「天上大風」の中田康子、ほかに小堀明男、田島義文、大仲清治など。

1956年製作/82分/日本
配給:東宝

ストーリー

九州のある炭鉱で突然、出水事件が起った。技師の河村繁が現場に急行、そこに由造という鉱夫の死体を発見した。警察が捜査に乗出したが、由造と一緒に入坑して姿を見せぬ五郎が犯人と目された。ところが捜査に入坑した警官が更に惨殺された。その晩、ボタ山附近から巨大な怪獣が鋏を振りあげ警官隊に迫ってきた。拳銃を射っても手応えがなく怪獣は坑内に逃込んだ。繁は機関銃を構えた警官と坑内に入ると、そこに五郎を鋏で押えつける怪獣がいた。機関銃で怪獣を倒し五郎を救い出そうとした瞬間、繁は落盤と共に穴へ落ちた。洞窟の中には無数の怪獣がうごめき、更にそれをついばみ今しも孵化しようとする巨大な生物がいた。繁は気を失った。数日後、繁は火山研究所の所員に救われた。しかし記憶喪失症にかかっていた。鉱山では古生物学者の柏木博士らを招き怪獣について研究した。博士は、前世紀にメガヌロンと呼ぶ巨大なトンボがいて、石炭の中に埋れていたその卵が水爆実験による地核の変動で孵化したのではないかと結論した。一方福岡の自衛隊ではジェット機の一倍半の超音速で飛ぶ怪物体を確認、外電はマニラ市の全壊、奄見大島に津波襲来などの被害を報じた。繁は漸く記憶を回復、彼の証言と洞窟内の卵の殻から、柏木博士は空飛ぶ物体をプテラノドンと断定した。プテラノドン略称ラドンとは中世紀に棲息した飛竜の一種で翼長三〇~五〇フィート、始祖鳥としては最大のものだが、これが地底で孵化し全長二七〇フィート、体重百トンを超える巨大さに異常生長したものと推定された。ラドンの飛ぶ速さは音速を超え、衝撃波を起し、そのため東南アジア一帯に被害を生じたのである。航空自衛隊は、阿蘇山付近にラドンがいるとの報にジェット機を向けて攻撃したが三機ほど瞬く間に叩き落された。しかし巧みな攻撃にラドンは翼のつけ根にロケット弾を打込まれ佐世保西海橋付近の海中に大津波を起して突込んだ。が、ラドンは辛くも舞上り西海橋を真二つにして博多市に現われた。地上すれすれに飛ぶ断末魔のラドンの羽ばたきで高層ビルが倒れ市内は阿鼻叫喚の巷と化した。その時、もう一羽のラドンが現れ、手負いのラドンを救出して去った。対策本部は再びラドンの襲来を予想し阿蘇山火口の巣を攻撃。ロケット砲とジェット機の猛攻で火口底は火の海。さすがのラドンも、大噴火のもと、遂に熔岩の奔流に押し流されていった。

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映画レビュー

5.0世界初史上最初の地球温暖化告発映画と言える ラドン出現は近いのかも知れない

あき240さん
2019年12月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

見事な傑作
前作のゴジラの逆襲で決定的に駄目だった脚本に力を入れてある
資料によればクレジットには無いが黒澤明が脚本に手を貸したともある
リアリズムと緊迫感を全編で維持し続けているところからまんざら出鱈目でも無いかも知れない

ゴジラというフォーマットを、怪獣というフォーマットに拡張した点でも企画は大変に優れている

カラー撮影初の怪獣映画は想像以上に大迫力で、特撮パートも力が入っており素晴らしいシーンの連続だ
破壊される佐世保のアーチ橋は当時固定アーチ橋としては世界第三位の大鉄橋の西海橋
竣工してまだ1年というから当時の観光名所だった訳だ
このランドマーク破壊は今後の怪獣映画の伝統になるものだ

しかも破壊の前に戦闘機を編隊で潜らせてまで見せるのがから凄い
ピアノ線吊りなのにどうやったかみごとな特撮

Fー86Fセイバー戦闘機の美術は大変に優れていてリアリティ溢れている
キャノピーはなんと実物を使用したと聞く

未だに語り草なのは西鉄福岡駅と岩田屋百貨店の破壊
このシーンだけでご飯を何杯でもいけるというファンも多いはず

ラストシーンは怪獣映画の名シーンの一つに必ず入るものだろう

つがいのラドンの雌雄が見せる情愛は、その後のモスラやゴジラの人類の味方化の伏線ともなっていく訳で、これまた重要なシーンだ

ラドンが現代に生まれた理由を劇中では博士がやはり原水爆実験の影響に求めているのだが、21世紀になり久々に観て仰天してしまった
登場人物達が暑い暑いと盛んに言い合い
地球温暖化か!と言うのだ
北極と南極の氷が全部溶けると、地球が水浸しと言う話か!嫌だねえ!ハハハ!
それも二酸化炭素ガスを大量に発生させる石炭を採掘している炭鉱で
しかもそのシーンに続いて古代のヤゴの出現の騒動からラドン出現に雪崩込んでいくのだ

21世紀の我々は慄然とイマココの冷たい汗を背中に感じざるを得ない

なんという先進性!
世界初史上最初の地球温暖化告発映画と言える

ラドン出現は近いのかも知れない

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あき240

3.5ラドンエレジー

2019年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

北九州の炭鉱で原因不明の出水事故が起き、炭鉱夫の死体が見つかる。
町に大きなイモムシが現れ、人間を襲い始める。
このイモムシを餌とする巨大な翼竜、プテラノドンが現れ、二匹で博多の街を襲う。
阿蘇山は人類の味方なのか。

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いやよセブン

4.0予想以上に傑作

2019年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

興奮

多くの怪獣ファンから見るように勧められていた作品、ようやく見る事が出来た。想像以上に良くできた傑作と言ってよい代物。シンゴジラも影響を受けていたのではないか?と思うくらいだ。もう一回見たいくらい。怪獣ファンにはお薦めの一作。

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mark108hello

3.0ミニチュアの緻密さもさることながら

2018年12月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD、VOD

悲しい

興奮

あの巨体が空を飛ぶ事の恐ろしさを伝えてくれた。
破壊される福岡の町には畏れ入った。
当時はエサのメガヌロンが恐かったが、ラドンの悲しさはラストで分かる。
東宝怪獣の単独作品があるのはゴジラとモスラ、そしてラドンのみ。
評価されても良いと思う。

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うにたん♪コメント書き込み一部を除き回復、皆様色々ありがとうございます
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