東洋の怪物 大怪獣バランのレビュー・感想・評価

東洋の怪物 大怪獣バラン

劇場公開日 1958年10月14日
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これぞ日本に根差した土着的怪獣映画

東北のとある山奥。外界から隔絶され排他的な空気の漂うその地域に古くから残る土着信仰“バラダギ様”。その正体とは湖の中で中生代から生息している恐竜バラノポーダ、通称バランでした。
人間たちが自らの居住環境を荒らしまわったことに怒り、周辺の集落を襲撃。手足にムササビのような膜を広げ大空に飛び立ちます。
そしてバランは海上自衛隊の追撃を振り切って羽田空港に上陸します。
戦車砲やミサイルも効かないバランに対して打つ手はあるのか…。

ムササビ怪獣バランのデビュー作です。ゴジラ、ラドン、モスラの“東宝三大怪獣”の陰に隠れてしまい、あまり知名度の高くない怪獣です。他の映画への再登場もあまりしていません。バランの大暴れをじっくりと堪能できるのは、今のところ主演を飾っている本作のみとなっています。
元々はアメリカで放送するテレビ映画用に製作することになっていましたが、紆余曲折を経て日本で劇場公開することになりました。そんな事情もあってか、本作のみ“TOHO SCOPE”ではなく、“東宝パンスコープ”というスクリーン規格で上映されています。

アメリカへの輸出用作品だったためか、日本独自のカラーを持った土着的な怪獣映画となっています。バランはその住処である湖周辺の集落において、神と崇められる存在でした。何とも言えないおどろおどろしい雰囲気が、本作を異色なものにしているように感じます。
世間から忘れ去られていた神が、傲慢な人類への怒りに駆られて牙を剥く…。本作は、神と人間との戦いという面もあるのかもしれませんね。
冒頭の文明から取り残されたような集落から、文明繁栄の象徴である空港へと場面が展開していくのが何とも秀逸です。バランが暴れるのは、自分の住んでいた世界とはまるで違う場所に戸惑い、怯えているからのように思えました。
日本が持つ二面性みたいなものを、そこに見たような気がしました。バランは文明の発展によって消えようとする日本本来の風景の象徴なのかもしれないなと。
バランが醸し出すそこはかとない悲壮感が、何とも言えない独特の雰囲気をつくり出しているように感じました。

syu-32
syu-32さん / 2018年10月22日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  悲しい 怖い 興奮
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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バラダキの唄 ネタバレ

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ヤケにあの唄が耳について離れなかった。
村人が崇める荒神さまには驚いたものですが。
内容はベーシックな怪獣映画。
しかし、あれだけ暴れたバランが、照明弾に爆弾着けたのでやられるなんて…。
しかし、あの頃の映画の雰囲気と特撮はよく合うなぁ。

うにたん♪
うにたん♪さん / 2016年7月29日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  悲しい 興奮
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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バランがかっこいい ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

だれもkajiboohのコメントみてくれてない。ぶー。

かじぶー
かじぶーさん / 2015年3月28日 / PCから投稿
  • 評価: -
  • 印象:  興奮 知的 難しい
  • 鑑賞方法:試写会、DVD/BD、TV地上波、CS/BS/ケーブル、VOD、映画館
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大怪獣バラン ネタバレ

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岩手県のこの地方は今でも日本のチベットといえる地域です。龍泉洞と安家洞という2つの巨大な洞窟があり、又、遠野には、おしらさま、や座敷童、などの古い言い伝えがあります。アメリカで最初けられたそうですが馬鹿なアメ公達にはそのような日本の高度な文化が理解できなかったというだけのことだったのではないですか。バラ神様がすんでいた湖は私見では早池峰山ろくの岩洞湖あたりではないかと推測されます。ひょっとすると、3.11はバラ神様のたたりなのかもしれません。羽田沖では死なず岩手にもっどたのかもしれません。次は、いつ、どこで、たたりがあるのでしょうね・・・。

kajibooh
kajiboohさん / 2014年2月21日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  悲しい 興奮 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD、映画館
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怪獣界の一発屋、バラン!でも、覚えてる人はちゃんと覚えてるよ! ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

1958年制作の東宝特撮怪獣映画。
後に多くの怪獣映画の脚本を手掛ける関沢新一初の怪獣映画である。

ムササビのような姿をしたバラン。
陸・海・空を蹂躙し、ゴジラとラドンを合わせたような存在。
ゴジラ、ラドンに次ぐ人気怪獣に…と思いきや、結局これ一本だけ。いわゆる一発屋。
この後「モスラ」が作られ、完全に霞んでしまった。
東宝怪獣集結の「怪獣総進撃」に出演するも、鳴き声も無くワンシーンだけ。つくづく不運な怪獣である。

さて、映画の方はなかなかムード満点である。
外界から切り離された山奥の村、荒ぶる神として怖れられる怪獣。
まだ日本の何処かに怪獣が存在する…という神秘性に溢れている。
前半はそんなムード漂う中、遂にバラン出現、猛威を奮う。
そして飛翔、文明の地・東京に姿を現す。

洋上でのバラン対海上自衛隊は、特撮と記録映像が巧みに合成され、円谷英二の手腕が冴える。

山奥では脅威の存在だったバランも文明社会では居場所は無く、最期は人類に退治される。

…と、怪獣映画のセオリーをきちんと守り、一本の怪獣映画として無難に楽しめる。
その存在も記憶も完全に忘却の彼方だが、覚えている人だってちゃんと居る!
知る人ぞ知る怪獣映画!

近大
近大さん / 2012年11月23日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  興奮
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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