青年の樹(1977)

劇場公開日:

解説

坂木武馬という正義感に燃える若者の大学生活を背景に、恋愛、スポーツ、闘争そして友情を描く。脚本は「不連続殺人事件」の大和屋竺、監督は「ヘアピン・サーカス」の西村潔、撮影は「岸壁の母」の市原康至のそれぞれが担当。

1977年製作/94分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1977年4月29日

ストーリー

坂木武馬は気が強く、その正義感から相手かまわず立ち向うという困った癖がある。東大の入学式の日、チンピラとふとした事から喧嘩になり、ボロボロの服装という奇妙なカッコウで入学式の記念写真を撮るはめになった。武馬はクラスで素晴しく美しい、山形明子を知る。彼女は、クラスの人気のマト。また、高校時代、ラグビーの宿敵でもあった杉達也も同じクラスにいた。初めてのクラスコンパが開かれた時、その席で武馬は明子の身の上を知る。というのは、彼女の家は疑獄事件の舞台として使われた料亭・川北であり、彼女の母・えい子と運輸大臣のスキャンダルが書きたてられたのであった。事件の黒幕・杉栄二郎は、えい子のパトロンであった。そして、杉達也の親父でもあった。武馬は明子に下宿を紹介され、大家は、紫雨という踊りの師匠であった。学友の和久が、一週間続けて休んだ。和久の家は、浅草で名高いヤクザの家であった。和久は、親父が殺され、和久組の跡目の問題で悩んでいた。武馬は、和久に正しく逃げずに自分の道を進むようにいう。武馬はパチンコの帰りに、杉と雪葉が会っているのを見かける。親に反対されている二人のために武馬は、ひと肌ぬぐ。その頃、和久組に、敵対する川名組が殴り込みをしかけた。しかし、和久の活躍でその場はしのぐ。そして武馬は、和久が警察へ行くうしろ姿を複雑な心境で見送った。しばらくして、明子の家に悲劇がおきた。警察からの出頭命令を前に、えい子が自殺したのであった。その頃、武馬は、エネルギーを発散させるため、ラグビーを始める。高校時代の名ウィングであった彼は、クラブでも抜群であった。そんな彼に、明子はあまえたかったが、武馬は気付かず、明子のビンタをくう。また、明子に不運が起こる。川北が他人の手にわたってしまうというもので、その窮地も武馬が救う。和久組の跡目披露の日、和久は何者かに刺されてこの世を去る。武馬は、かなしさをラグビーのボールにぶつけ走りまわった。

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