シングルガール(1983)
劇場公開日:1983年6月4日
解説
大都会の中で自由奔放に生きる若い女性たちの姿を描く。脚本は、村川透と大岡悦子と松浦雅子の共同執筆。監督は「獣たちの熱い眠り」の村川透、撮影は「天城越え」の羽方義昌がそれぞれ担当。
1983年製作/94分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1983年6月4日
ストーリー
横浜のポールスターという酒場。美奈が現われ、待っていた由衣子、佐和子、初美に向かってカメラのシャッターを押す。そこから美奈の回想がはじまる。女子大生ライターとして売り出した美奈も今や30代。彼女はエアロビクスのレッスンに通い始め、由衣子、佐和子と知り合い、そして二人の行きつけのポールスターという酒場で初美を紹介された。初美は、中年の歯科医と見合いし、近々結婚するという。恋人平井と別れて間もない美奈は、初美の結婚式に出席したが途中でぬけ出し、ファンと称する大学生山岡と知り合う。しかし、心のかわきはいやせず由衣子に彼を紹介してさよならした。出版社の倒産でニューヨーク行きの仕事が潰れ落ち込んでいた美奈に、翻訳家の佐谷から仕事の話がきた。いい予感につつまれ、久しぶりに平井を訪ねたが、平井は裸の女といた。さびしい美奈は、ポールスターに出かけ、堀内という青年と親しくなる。由衣子に誘われて出かけたディスコで情熱的に由衣子と踊る堀内を見て、美奈はそっと店を出た。街をさすらう美奈は、三人の少年に車にひきずりこまれレイプされる。その頃、由衣子は堀内とラブホテルにいた。そんなある日、美奈は佐谷からカメラマンの榎本を紹介され、写真集を出すため都会を撮り歩く彼の取材をすることになった。一方、堀内と遊び歩く由衣子の前に、昔の恋人が現われる。美奈は、榎本に愛を感じはじめ、楽しく充実した日々を送った。榎本は別居中の妻と離婚し、美奈にプロポーズする。だが、美奈は「今のままの関係でいたい」と反発する。佐和子が故郷に帰り家業の和菓子屋を継ぐ決意をしたので、その送別会が行なわれる日、美奈は訪ねてきた榎本とドライブに出かけた。そして事故にあい、重傷の榎本を残し送別会の行われているポールスターへ美奈は向かった。ここで回想は終わる。若い男と浮気しながらケロリとして夫とののろけ話をする初美。昔の恋人とよりもどした由衣子。美奈は「私はひとりがいいや」とつぶやき酒場を出た。その頃、事故現場では、警察が美奈を謎の女として緊急手配していた。