女子学園 ヤバい卒業
劇場公開日:1970年12月15日
解説
“女子学園”シリーズ第二作。脚本は「人生劇場 飛車角と吉良常」の棚田吾郎。監督は「反逆のメロディー」の沢田幸弘。撮影は「残酷おんな情死」の安藤庄平がそれぞれ担当。
1970年製作/82分/日本
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1970年12月15日
ストーリー
白バラ学園会議室では朝刊を手にした、矢代園長が体を震わせて怒っていた。新聞には“高校生も混った乱行パーティー”の見出しで、生徒の庄司美香の写真がデカデカと載っていた。純潔教育を主張する学園側は大騒ぎで、早速風紀粛正に乗り出した。卒業式を間近にひかえた、中学三年の忠江を中心とする節子、清美、貞代の不良グループはこの事件にたちまち関心を示し、翌日叔母に連れられて園長室へ出頭した美香のまわりに群らがった。美香はすでに妊娠四ヵ月の体だったが、ケロッとした顔で即刻退学処分を受けた。この事件に刺激された彼女たちは、ローティーンのセックス感度調査なるものを独自の手でやろうといいだし、男子高校生寺本、吉川をモデルにかりだして早速実験にとりかかった。聴診器、血圧計、分度器まで飛び出して実験がクライマックスに達した時、知らせで駈けつけた須藤、国井の両教師に見つかり、忠江ら三人は停学処分となった。忠江は家に帰ると、市会議員の父、姉の孝子、それに家庭教師の田山からもお説教されてすっかりくさってしまった。そんなある日、田山教師と団地に住むサウナ風呂のマダムの千賀との情事を目撃してしまい、大人が信じられなくなってしまった。やがて停学処分も解けて卒業式が真近にせまった頃、忠江はサウナ風呂のアルバイトを思い立ち、美香の紹介で“サウナ・アマゾン”へ出かけていった。偶然そこには忠江の父が、教育委員の土屋とやってきていた。忠江は何くわぬ顔で二人の会話を盗み聞きし、その結果千賀が矢代園長の二号で、新校舎建設資金までマダムにつぎこんでいる事実を知った。そして波乱を含んだ白バラ学園の卒業式当日がやってきた。席上、忠江はテープレコーダーで全生徒に向って二号を囲ってサウナ風呂を経営する園長の全貌を暴露した。講堂は騒然となり逃げまどう教師めがけて次々にケーキが投げつけられ、あたりは収拾のつかないケーキ合戦が展開していった。