将軍家光の乱心 激突

劇場公開日:

解説

将軍継承に絡み我が子・竹千代を殺そうとする徳川家光と、それを守ろうとする藩士達との攻防を描く。原作・脚本は「姐御(1988)」の中島貞夫と「花園の迷宮」の松田寛夫が共同で執筆。監督は「別れぬ理由」の降旗康男、撮影は「恐怖のヤッチャン」の北坂清がそれぞれ担当。主題歌は、THE ALFEE(「FAITH OF LOVE」)。

1989年製作/日本
配給:東映
劇場公開日:1989年1月14日

ストーリー

将軍・徳川家光は性格、容貌が自分と似ていないという理由で長男・竹千代を嫌って佐倉藩に預け、次男・徳松を溺愛していた。その上将軍継承に絡み、阿部重次に対して竹千代を殺すよう命じていた。ある日、竹千代を幕府の刺客団が襲ったが、石河刑部ら凄腕の浪人達が護衛していたため、事無きを得た。佐倉藩主・堀田正盛が家光の陰謀を考えて備えていたのだ。石河刑部と家光、阿部の間にも因縁があった。かつて石河は妻を阿部によって家光の側女として無理矢理召し上げられていたのだ。それが、お方の方であった。幕府から竹千代に元服式を行うので江戸城へ出仕するよう命令がきた。罠と知りつつ竹千代は石河らに守られながら江戸城へと向かった。途中で幾度となく幕府の刺客に襲われたが、命知らずの浪人達は竹千代を守り抜いた。石河も一騎打ちの末、阿部を破ったのだった。石河も命を投げうって、竹千代を江戸城のへと導き、死に際に矢島局に小刀を渡して竹千代を頼んだ。家光はお万の方に竹千代を毒殺するよう命じたが、かつての夫・石河が命を賭けて守ろうとした竹千代を殺すことはできなかった。家光はついに自分の手で竹千代を殺そうとするが、矢島局に小刀で刺されたのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第13回 日本アカデミー賞(1990年)

ノミネート

監督賞 降旗康男
主演男優賞 緒形拳
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映画レビュー

3.0京本政樹の悪役はいいね

2023年8月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2023年8月15日
映画 #将軍家光の乱心 激突(1989年)鑑賞

あの当時は #独眼竜政宗 とか #白虎隊 とか時代劇ブームだったのでそれに乗っかった作品
アクション監督が #千葉真一 ということで派手な戦のシーンがウリ
残念なのは、主演の #緒形拳 にはアクションが似合わないこと
動きが遅いのかな?

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とし

3.0往年のアクション活劇

2023年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジャックが元気だ。
とくに火だるまになって馬で突撃するところは
4kだと人形でスタントだとバレてしまうものの
面をつけてたら面が燃える危険もあるというのに
えらいこっちゃ。

ストーリーはなかなかに突飛で
うん、まあ昔こういうの多かったなーと
いうところではあるが
千葉ちゃん始め全員の、動いて暴れてやろうぜ感が
画面から溢れて楽しい。

朝ドラカムカムで松重さんが演じられた役の
モデルと思われる福本さんも
何度も斬られて登場。

出演者のほとんどが亡くなられているのに
時の流れを感じる。
しかしアルフィーは元気。
ずっと元気で頑張ってほしい(何の話だ)。

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共感した! 0件)
こまめぞう

3.5お手本のような時代劇

2022年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

1998年。監督:降旗康夫
娯楽大作です。
アクション映画として中身が濃い。
最近「十三人の刺客」2010年の三池崇史作品を観ました。
この映画がお手本の気がします。

藩主の乱心vs将軍家光の乱心。
(この2作品とも原作はないのですが、為政者がサイコな狂人が共通点)
(歴史的に見ても、毛沢東、ヒトラー、スターリンと、異常に酷薄な指導者が多いのも常です)

徳川の追手vs浪人七人
この映画は家光が実子の竹千代を嫌い、殺すために刺客を送る。
対して竹千代を無事に江戸へ送り届ける役目を浪人・緒方拳ら七人が、
竹千代を守り旅するロードムービーです。

まぁなんと、追手の数の多いこと。
そして竹千代の進む道中の凄まじいこと。
30メートルの崖を飛び降りて川に落ちる。
長くすべすべの滝を滑り降りる。
断崖のてっぺんから、向こうのてっぺんへ縄を渡して、サーカスの綱渡りよろしく
綱にぶら下がって向こう側へ渡る・・・などなど8歳位の子供(竹千代)の道程ではない。
(冷静に考えて江戸に着くとは到底思えない道程です、笑)

緒方拳。松方弘樹。千葉真一。丹波哲郎。京本政樹。
女優は二宮さよ子と加納みゆき。
アクション監督を千葉真一が勤めている。
隠密。橋の爆破。馬が崖で滑落する(怪我しなかったのか?)
千葉真一と緒方拳の一騎打ちも見どころ。
京本政樹の将軍・家光もラストでの狂乱ぶりがなかなか真に迫って迫力。
大作を最後にペースを上げて、まとめる手腕。
降旗康夫監督は凄い。
高倉健と組んだ「鉄道員(ポッポや)」やなどのソフトは語り口とは大違いだ。
最後の最後まで見応え十分。
七人の浪人が幕府の追手を要所要所で食い止めて、死んで行くのですが、
「七人の侍」を意識してるのかもしれませんね。
傑作だと思います。

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琥珀糖

3.0命をかけて

2022年8月7日
Androidアプリから投稿

戦い、守り、散っていった漢達の勇姿は幼子の目にどう写ったろうね。

緒形拳、千葉真一をはじめ昭和の名優達の演技や殺陣が凄く良かった。
人馬と火薬を目一杯使った迫力あるシーンが多く、また藩士達のそれぞれに活躍の場があり良い。挿入歌も時代劇にしては珍しくロックな感じ。合ってるかどうかはなんとも言えないけど。

一番の見所はやはり緒形拳と千葉真一の一騎討ち。そしてそこからの敵陣突破が熱い。
また、江戸城での松方弘樹、京本政樹、二宮さよ子の迫真の演技も良かった。特に二宮さよ子の狂気の演技がなぜか印象に残りました。

現代の時代劇とは別物の迫力を感じる映画でした。

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カミムラ