社長学ABC
劇場公開日:1970年1月15日
解説
「続社長えんま帖」の笠原良三と松林宗恵のコンビが、脚本・監督を担当したシリーズ第三十二作。撮影は「水戸黄門漫遊記(1969)」の長谷川清が担当した。
1970年製作/90分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1970年1月15日
ストーリー
大日食品社長の網野参太郎は、大日系会社の躍進をねがう大日物産の郷司社長から、大社長の椅子を与えられることになった。参太郎は、社内の動揺を考えて、後任の新社長に専務の丹波久を、総務部長の石橋を専務に、営業課長の猿渡を部長にそれぞれ昇格させた。ところが、大日物産の株主総会で、郷司の親会社社長留任が決まり参太郎は大日食品会長として丹波新社長を援助することになった。名目は会長でも実際は社長二人と同じこと社内は大混乱になった。そんな時参太郎のもとへ華僑の汪滄海が食品関係の視察を兼ねた台湾旅行の話を持ってきた。渡りに舟と、妻厚子の厳重な浮気監視の目を巧みにすりぬけ旅立った。台湾に着いた参太郎は、汪に馳走された鰻の天ぷらを気に入り大日食品で扱おうと申し出たが、考えてみると自分は会長の身、慌てて、丹波・猿渡を呼ぶ羽目になった。そんな折、参太郎は、汪に招待されてやって来たなじみの小料理屋のおかみ・庄子と再会した。その上、汪の女房の目が厳しいので、夫婦という形にしてくれと頼まれ、参太郎ますますゴキゲンになった。庄子をホテルの自室に連れ帰った参太郎は、彼女をベッドに誘ったがその時ノックの音がした。そこには、日本から着いた丹波と猿渡が立っていた。