疾風小僧
劇場公開日:1960年8月21日
解説
「素っ飛び小僧」に次ぐ和田浩治の小僧シリーズの第二作。松浦健郎の原作を、「素っ飛び小僧」のコンビ中西隆三が脚色し、西河克己が監督した。撮影は「男の怒りをぶちまけろ」の岩佐一泉。
1960年製作/89分/日本
配給:日活
劇場公開日:1960年8月21日
ストーリー
疾風小僧のサブは放浪好きのハイティーン、今度は北海道の旭川に向かって旅に出た。途中、ヒゲの六条という流れ者と知り合った。六条の案内で名所を廻った。夜、旭川の小料理屋でイヨケというアイヌの少女を知った。彼女は、歌をうたって家庭を助けていた。それからキャバレーへ入った。そこの二階では、社長の笠井、幹部の青木、外国人の王と秘書の道子が何やら密談をしていた。降りてきた王と道子を見て、六条は、彼らは香港の麻薬のボスだと言った。サブは笠井の家に連れていかれたが、車から降りる時、笠井は何者かに射殺された。六条はサブを近くの勇駒別温泉へ連れていったが、サブの気持は晴れなかった。アイヌ祭りを見にいき、サブはそこに道子を見つけた。笠井組を狙っていた東京の黒須組と王とが取引のあることを白状させた。サブは黒須の身内になり、黒須と同行して東京へ行った。彼の経営するキャバレーのドラマーとして働いた。笠井組の青木も上京していた。サブは青木を呼びだし、真犯人を探しだしたらすぐ知らせると言った。その頃、六条は黒須からサブを殺すよう命じられていた。笠井を殺したのも六条だった。しかし、殺し屋の六条もサブをいまは弟のように感じていた。数日後、キャバレーの地下室では、王と黒須が取引きを行っていた。と、青木が現われた。青木はまだサブが犯人だと信じていたので、青木とサブに果し合いをさせ、その間に二人を六条に殺させようと黒須が狙ったのだ。が、六条はピストルを黒須に向けて撃った。サブたちの活躍で、黒須は逮捕された。自首する六条を送ったサブは、また放浪の旅に出た。