資金源強奪

劇場公開日:

解説

以前所属していたやくざ組織の資金源を狙う男と、仲間、警察、組織の四つ巴の抗争を描くアクション映画。脚本は「まむしと青大将」の高田宏治、監督は「県警対組織暴力」の深作欣二、撮影も同作の赤塚滋がそれぞれ担当。

1975年製作/92分/日本
配給:東映
劇場公開日:1975年6月21日

ストーリー

やくざ志願の清元武司は、暴力団羽田組幹部、国吉の命令で敵対するやくざ組織の組長を射殺、刑務所送りとなった。その間、武司の情婦、静子は国吉の世話になり、一軒のクラブを持たされた。八年後、武司は出所するが、羽田組は武司を煙たがっていた。そこで武司は何の躊躇することなくやくざから足を洗う決心をした。というのも、彼は刑務所生活中に、羽田組から金を強奪する計画をたてていたのだ。早速、武司は刑務所で知り合った、爆弾製造の名手、別所鉄也と、妻子持ちの貧乏不動産屋、小出熊吉を捜し出し仲間に引き入れた。湖畔にある羽由博厚の別荘で、羽田組の主催する大花会が催されている。武司、鉄也、熊吉の三人は、催涙弾と拳銃を発砲しながら、騒然となった賭場から大金を奪い去った。奪った大金は三億五千万だったが、武司は大事を取って三年間は金に手を出さず辛抱しようと提案、鉄也と熊吉は渋々承知した。一方、羽田組では親分衆の損害総額が五億円以上と詰め寄られたが警察に届けを出す訳にはいかず、結局、やくざと癒着が元で停職中の刑事、能代文明に捜査を依頼した。文明は犯人一人につき百万円で引き受けた。武司は何くわぬ顔で国吉の前に姿を現わし、静子を連れて九州へ行く旨を告げるが、国吉は静子が既に自分の女になっていることを武司に言う。翌日、鉄也は文明に捕われ、武司の名を吐いてしまった。ところが強奪された金が三億を越す大金と知った文明は、羽田に金を取り返したら二〇%を寄こせ、と持ちかける一方、鉄也を泳がせ、労せずして金を組長のもとに返した。しかし、損害額は五億円と思い込んでいる羽田は、文明が既に二〇%の礼金を取ったと言い張り、文明の金を支払おうとはしなかった。一方、武司は文明に復讐しようとするが、文明も金を手に入れることができなかったと知ると、一緒に組んで再度羽田に挑戦することを持ちかけた。完全武装した二人は、白昼堂々羽田組に殴り込み三億五千万円を奪い返した。だが曲者同志の二人、仲良く山分けするはずがなく、今度は仲間同志で睨みあい、その犠牲となって鉄也は、既に死んでしまった熊吉の後を追った。武司と文明の壮絶な戦いが続けられた……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0これはたまげた。いやぶったまげた。こんなに面白い日本映画があったな...

2023年6月1日
PCから投稿

これはたまげた。いやぶったまげた。こんなに面白い日本映画があったなんて。こんな面白い映画のタイトルさえ知らなかったなんて。 普通ならクライマックスにもってくるような事件がいきなり起きちゃって、その後の展開が面白さといったら。人間関係が複雑に絡み合いストーリーがギュッと凝縮されていて短いけれども見ごたえ満点。凝縮されてるぶん集中してしまって観るのが疲れるのでもっと長い映画だと思った。そんだけ面白いということだ。 そしてこの脚本をこういうテイストの映画に仕上げた。こういう俳優をこういうふうに使って!見事としか言いようがない。深作欣二、こんなところにも傑作があったか!しかもこれがオリジナル脚本だって?素晴らしいとしか言いようがない。まったくもって感服した。 脚本家に興味を持って調べてみたら「まむしの兄弟3億円恐喝」と同じ脚本家だった。そういえば少し似てると思いながら観ていたよ。なるほど。これからこの脚本家の作品を少しあたってみよう。まだ他にもいいのがあるはずだ。

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タンバラライ

4.0クズ野郎どもの強奪!

2021年9月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

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しゅうへい

5.0素晴らしい

2020年9月4日
iPhoneアプリから投稿

これは面白い。深作欣二の映画で1番好き。

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@Jankichi@