ザ・オーディション(1984)
劇場公開日:1984年11月17日
解説
明日のスターをめざす4人の少女と青年マネージャーの戦いを描く青春映画。脚本は川村俊明と「夜明けのランナー」の中岡京平の共同執筆。監督は「OKINAWAN BOYS オキナワの少年」の新城卓、撮影は「キタキツネ物語 THE_FOX_IN_THE_QUEST_OF_THE_NORTHERN_SUN」の栃沢正夫がそれぞれ担当。
1984年製作/127分/日本
配給:東宝東和
劇場公開日:1984年11月17日
ストーリー
かつて芸能界を席捲したロックグループ“レイカース”のリーダー・北森修平。彼は若くしてスターの絶頂を極めたが、ある陰謀によるスキャンダルで失墜、今は名門プロダクション、サンライズ・プロの社長伍代章造に拾われてマネージャー稼業に専念していた。別れた妻・玲子は自動車レーサーを育てるために日夜奔走していた。ある日北森はタレントのタマゴ祐三子の売り出し路線をめぐって五代と衝突、サンライズ・プロを飛びだしてしまう。高校時代の友人でテレビ局のA・Dをやっている間宮が心配してやってきたが、今後のメドが立たなかった。祐三子だけが北森を慕ってやって来たが、先行き何の展望もない北森にとって重荷以外の何物でもなかった。しかしもう一人、範子との出会いが北森の一度は捨てた人生に火をつけた。範子は原宿・代々木公園のオープン・ストーリーで踊り狂うロックンローラーの一人だった。暇つぶしに代々木公園に出た北森は、彼女を見た瞬間、職業意識も手伝って釘づけとなる。彼女には、何か鋭利に光るものがあったのだ。もう一度、挑戦しよう、自分が率いたレイカースを彼女たちに冠して“新生レイカース”をデビューさせようと決心した。彼の情熱はさらに幸恵と沙織という二つの才能を発掘する。その日から、想像をこえた4人のトレーニングとプロモーション活動が始まった。北森はあらゆるオーディションに彼女たちを送りこんだ。必要とあらば審査員に袖の下を掴ませることも辞さなかった。しかし芸能界の壁はあつく、なかなか突破できなかった。なかでも、矢島オフィスの社長、矢島の防害は目にあまり、ついに矢島と北森は撲り合いの喧嘩を始めてしまった。力つきた北森は東京を離れ、どうしてもスターになりたい範子と幸恵は矢島オフィスに引きとられ、コンビでデビューすることになった。彼女たちは新人コンクールで優勝、デビュー曲を歌うことになったが、2人はそこで観客に、北森のこと、仲間たった2人のこと、デビューまでのプロセスを涙を流しながら訴え、レイカースとしてここで歌いたいと申し出た。観客のレイカース・コールが会場にとどろきわたった。その生中継をテレビの前で見ていた玲子と間宮は、一刻も早く北森がこの約束の場所に来ることを祈った。レイカース・コールが静まると、4人は歌い始めた。北森が心血を注いで作ったあの懐かしい曲だ。約束した喫茶店にやっと姿を現わした北森は、玲子と間宮の3人で涙を流しながら喜びをわかち合うのだった。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第8回 日本アカデミー賞(1985年)
ノミネート
助演女優賞 | 志穂美悦子 |
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