高度7000米 恐怖の四時間
劇場公開日:1959年9月30日
解説
旅客機の乗客中に殺人犯がまぎれこんでいたという設定のサスペンス・ドラマ。「海軍兵学校物語 あゝ江田島」の舟橋和郎の脚本を、「疑惑の夜」の小林恒夫が監督し、「埠頭の縄張り」の藤井静が撮影した。
1959年製作/76分/日本
原題または英題:Four Hours of Terror
配給:東映
劇場公開日:1959年9月30日
ストーリー
一三時五〇分羽田発仙台経由北海道行“ダグラスDC-3”の乗務員は次の四人である。機長は山本で、飛行時間五〇〇〇時間をもつエキスパート。副操縦士の原は、山本の妹と恋仲だ。スチュワーデスは大野と並木の二人。--空港ロビーのテレビに、殺人強盗現場が映し出された。兇器は拳銃、容疑者として木田正太郎が指名された。左足は義足だという。“ダグラスDC-3”は離陸した。乗客の和子の眼が、同席の石川の左足に釘づけされた。義足。背広のネームは「石川」でなく「木田」。殺人犯に違いない。逃げようとする和子を、木田の眼ざしが制止した。拳銃が出された。機が下降し、ネーブルが木田の足許に転った。並木が拾おうとした時、木田の拳銃を見た。木田は操従室に入りこんだ。山本は、乗客の生命に害を加えないなら、八戸空港で木田を逃すことを約束した。機は滑走路に向ったが、そこには警察の手が廻っていた。約束が違うと木田は拳銃を発射、機は八戸を去った。山本はトリックを試みることにした。木田に海岸へ下降するとみせかけ、高度七〇〇〇米まで上昇するのだ。酸素の欠乏が、木田を曚朧とさせ、その間に拳銃を奪おうというのである。高度七〇〇〇米。機首が上向きになった途端、木田は機の最後尾までふっ飛んだ。木田は失神、客席に縛られた。だが、木田が射抜いた銃弾によって、滑走に必要な機の脚が故障した。山本と原は、機体の振動によって脚を出そうと試みた。乗客のたびかさなる不安。最後の試みが成功した。急上昇したはずみに、脚が胴体より飛び出た。機は滑走路を真直に滑った。一七時五〇分、数々の危機を体験した“ダグラスDC-3”は、千歳飛行場に着陸した。
スタッフ・キャスト
-
山本桂三高倉健
-
原今井俊二
-
大野みどり久保菜穂子
-
並木蓉子小宮光江
-
木田正太郎大村文武
-
藤尾梅宮辰夫
-
石川和子中原ひとみ
-
小林加藤嘉
-
小林ふじ子風見章子
-
佐々田鉄平殿山泰司
-
ウィリアムハロルド・コンウェイ
-
アリスマリアンヌ・R・クリスプ
-
信一有坂サチオ
-
信一の祖父小島洋々
-
信一の母不忍郷子
-
信一の父滝謙太郎
-
山本絹代丘さとみ
-
森金子明夫
-
森弘子浦野みどり
-
老婆岡村文子
-
老爺左卜全
-
力士岸井明
-
徳山老トニー谷
-
学生A豊野弥八郎
-
学生B都健二
-
ホステスA光岡早苗
-
ホステスB佐山二三子
-
乗務員監督須藤健
-
ディスパッチャー岩城力
-
運抗課長増田順司
-
無電係友野博司
-
警備本部長石島房太郎
-
係員岡野耕作
-
幸田翼部神田隆
-
刑事菅沼正
-
記者A高田博
-
記者B田川恒夫
-
記者C高原秀麿
-
記者D北峰有二
-
バスガール伊藤慶子