狂わせたいの

劇場公開日:

解説

ひとりのサラリーマンが、終バスに乗り遅れてしまったばかりに体験する悪夢のような一夜の出来事を、70年代の歌謡ポップスに載せて描くキッチュでハイテンションな不条理コメディ。監督・脚本・撮影は京都在住の映像作家・石橋義正で、これが劇場用初監督作品。主演は舞台演出家でもある岡本孝司。16ミリ。

1998年製作/57分/日本
配給:石橋プロダクション
劇場公開日:1998年10月10日

ストーリー

終バスに乗り遅れたひとりのサラリーマン男。彼は、バス停近くの祠に住む女に教えられた最終電車に乗り込むが、そこは新手のピンクサロンだった。冷やかしと勘違いされ、乳首に鈴を付けた風俗嬢と車掌の格好をした店員に店を追い出される男。仕方なくタクシーで家に帰ろうとするが、拾ったタクシーの女運転手は泥酔状態。散々絡まれた揚げ句、事故を起こして見知らぬ土地で降ろされてしまう。途方に暮れた男は、一軒の居酒屋に入る。しかし、そこは滑車で体を吊した暴力的な主人が経営する何とも雰囲気の悪い店。主人は男の前で女給に折檻するわ、レイプするわのやりたい放題。見かねた男が女給を助けようとするも、女給に包丁で刺されてしまうのであった。怪我を負った男が気がつくと、そこは病院。怪しげな女医が手術をしてくれ、彼は回復する。ところが、病院を出たところで女子高生の轢き逃げに遭遇。犯人と間違われ、彼は刑務所に投獄されてしまう。服役中の彼に、真犯人である少女・キララが面会にやってきた。始めは彼女を罵る男であったが、閉ざされた牢獄にいるうち精神をおかしくしていった彼は、足繁く通ってくるキララを許すようになる。晴れて釈放された男。彼は社会に復帰するも、またしても終バスに乗り遅れてしまう…。

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