勝手にしやがれ!! 強奪計画
劇場公開日:1995年4月22日
解説
チンピラのでこぼこコンビが、思わぬトラブルに巻き込まれていくコメディ。監督は「地獄の警備員」の黒沢清。主演のコンビには、OVでも活躍目覚ましい「獅子王たちの最后」の哀川翔と、「ツルモク独身寮」の前田耕陽がふんしている。
1995年製作/80分/日本
配給:ケイエスエス
劇場公開日:1995年4月22日
ストーリー
ケチな仕事をしては、その日その日をしのいでいる雄次と耕作。ある日、ヤクザに追われた雄次は、大怪我をして保育園の前で気を失ってしまう。そんな雄次の手当をしてくれたのは、涼子という保母だった。天使のような涼子にすっかりのぼせてしまった雄次は、彼女にアタックするがことごとく失敗する。そんな折、耕作が自分の結婚話をもってやって来た。相手はキャバクラのホステス・キャンディーちゃんだという。ところが、そのキャンディーちゃんとは、実は涼子だった。田舎に住む父親の手術代のために、昼は保母、夜はホステスとして働いている涼子の事情を知った雄次たちは、彼女に手を貸してやろうとするが、あっさりと断られる。そんなところへ、涼子の父親を誤診してしまった医者・松浦が、涼子に詫びを入れようと上京して来た。すべてを捨てて、涼子のために3000万円を用意しようとする松浦は、雄次と耕作のクライアントである由美子から“仕事”をもらって金を稼ごうとするが、雄次と耕作の足を引っ張るだけで、何をやってもドジばかり。貧乏神をしょいこんでしまった雄次たちは、さらにヤクザの堂本から借金した涼子のトラブルにも巻き込まれてしまう。なんとかして金を工面しなくてはならなくなった雄次は、由美子から運び屋の仕事を紹介してもらうが、運ぶ役目をまかせた涼子がその“商品”に手を出してしまい、別の組織からも追われることになる。涼子と松浦を人質に取られた雄次は、“商品”のヤクを持って殺し屋・近藤の元へと出向いて行く。人質とヤクを交換しようと雄次はヤクの入った箱を投げるが、近藤が取り損ない、ヤクは海の中へ。同じものを手に入れないと涼子を助けられないとなって、雄次は偽の箱を用意する。しかし、もう少しのところで偽装がばれ、涼子は肩を撃たれた。涼子の命に別条はなかったが、涼子を撃たれたことへの怒りに燃えた雄次の形相に恐れ慄いた近藤は、そのまま逃走するのだった。その後、涼子は突然金持ちになってしまった松浦と渡米。父親の手術後も、三人でアメリカに永住することを雄次に手紙で知らせてきた。雄次はと言えば、相変わらず耕作とともに、ケチな商売を続けているのだった。