ドレミファ娘の血は騒ぐ

劇場公開日:

解説

研究対象の少女を発見して、「恥ずかし実験」を行う初老の大学教授の姿を描く。脚本は「神田川淫乱戦争」の黒沢清と万田邦敏の共同執筆。監督は「神田川淫乱戦争」の黒沢清、撮影も同作の瓜生敏彦がそれぞれ担当。にっかつロマンポルノとして製作された「女子大生・恥ずかしゼミナール」に追加撮影を加え再編集した。

1985年製作/80分/日本
配給:ディレクターズ・カンパニー
劇場公開日:1985年11月3日

ストーリー

秋子は高校時代の上級生吉岡を慕って、田舎から都内の某大学にやって来た。華やかなキャンパスは、彼女の目に夢のようにも、またハレンチのようにも映る。そこで発見した吉岡は、すでに以前の彼とは似ても似つかぬ軽佻浮薄な出鱈目人間になっていた。抱き続けた夢が破れた秋子は田舎に帰る決心をするが、それをひきとめたのは心理学ゼミの教授・平山だった。「恥じらい」の心理を独自な理論で研究している初老の平山は、秋子を格好な研究対象として自説の完成を計る。それは同時に、彼女に対する淡い恋情を禁じ得ない。一方秋子も、平山の紳士的な態度に悪い印象は持たなかった。そんなある日、平山の心理学ゼミを授講している学生達が平山の老案した「恥ずかし実験」を彼には無断で行ってしまう。ゼミ学生達にとっていかがわしいだけの実験は、たちまちに彼らを官能の渦に巻き込み、教室は愛と淫乱の場と化した。それを発見した平山は怒り狂い、教え子達に見きりをつけると、秋子を連れて特別実験室へと向かう。すでに吉岡への想いを断ち切り、今では平山に好意を抱いてさえいる秋子は素直に従った。そして特別実験室でより大がかりで奇怪な「恥ずかし実験」が繰り広げられる。

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映画レビュー

3.5シュールでキュートで理屈ぽくてポップなり

2024年3月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

笑える

知的

萌える

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青樹礼門

3.0懐かしい

2022年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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吉泉知彦

2.0恥ずかしながら洞口依子をずっと「ほらぐちよりこ」と読んでいた

2022年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 恥ずかしさとはなんぞや?んどと、心理学の教授でさえ悩んでいたけど、裸だとかセックスだとか、それだけをテーマにしてみると、結局のところ快楽が上回ってしまうので命題は解決しないのだろう。むしろ、この作品を今の黒沢清監督に観てもらうことが恥ずかしさのレベル10に到達するんじゃないかと想像してしまう。

 もとは日活ロマンポルノのために作ったシロモノだったのに、芸術作品に昇華しようとして、結局中途半端になってしまった印象が残る。それでも見事な脱ぎっぷりの洞口依子の魅力は見事に引き出している。

 ホラーに傾倒してからの黒沢作品はあまり好きじゃないけど、かつて講演会を聴いてからは彼の映画に対する純粋な情熱に感動さえしてしまった。それはジェームズ・コバーンについての内容が多かったこともあって、俳優さえよければ素晴らしい作品が作れるはずなのだと彼の全作品をチェックしたくなったほどだった。

 そんな監督の初期作品。学生の自主制作映画の延長線上のような仕上がりではあるけど、随所に偉大な映画作家の可能性が隠されているような気もした。ただ、音楽こそが感動を与える唯一のものだと主張しておきながら、音楽はダサい。

最初に見たのは20年ほど前。洞口依子ファンだったため。

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kossy

2.5何とも奇妙な作品。 登場人物は全員おかしな部分があり、セリフも棒読...

2022年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

何とも奇妙な作品。
登場人物は全員おかしな部分があり、セリフも棒読みっぽい。
ラストにほぼ全員が突然射殺された状況が全く呑み込めない。
洞口依子も撃たれた直後になぜか歌を歌いながらのエンディング。
なんじゃこりゃ?とずっと思いながら観終わった。
最大の見どころは洞口依子のヌードかな。

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省二
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