イヴ・サンローラン(2010)
劇場公開日:2011年4月23日
解説
フランスが生んだ世界的ファッションデザイナー、イブ・サン=ローランの姿に迫ったドキュメンタリー。ブランド「イヴ・サンローラン」が成功した背景と、名誉や栄光の裏側にあったサン=ローランの苦悩を、公私にわたってパートナーだったピエール・ベルジェが語る。1998年サッカーフランスW杯のセレモニーで「イヴ・サンローラン」の衣装を身にまとった300人のモデルが登場する映像や、10万点以上の貴重なアーカイブから厳選された写真・映像、サン=ローランの肉声などを多数初公開。
2010年製作/103分/G/フランス
原題:Yves Saint Laurent L' amour Fou
配給:ファントム・フィルム
スタッフ・キャスト
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2022年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD
ギリシャ彫刻や東洋の仏像、オランダ人画家でMoMAに展示されるモンドリアンの絵画、
などなど、
部屋に美術品や絵画や彫刻がところ狭しと配置されている。
ところが、雑然と配置しているのに、なぜか調和がとれている。
クリエイティブな人でも、やはり人類の、というか西洋文明の基本である、
ギリシャローマ文化(グレコローマン)は、必須科目なんだなぁ〜と、なんとなく理解できた。
モロッコの別荘、インディゴブルーの外壁、庭のサボテン、
建築も庭園もある。
ありとあらゆる「美」に囲まれた生活を「意図的に」維持しようとしているのがわかる。
アスリートが、毎日の「食事」に気を使い、栄養管理もしてるのと同じようなニュアンス。
この映画にとても満足している。
なぜなら、ありがちな「ファッションだけ」に絞った映画、映像ではないから。
YSLの生涯?
んなこたぁ〜、さして興味ない。
そういうありきたりなドキュメンタリーでなくて、ホントに良かった。
2010年 フランスドキュメンタリー映画
ナレーターは サンローランの公私に渡るパートナーだったピエール・ベルジェ
非常に賢く、実利的な彼はサンローランの醜聞を抑えながら 彼を伝説の人にする
三角関係だったヴィクトワール
二人の関係を危うくしそうだったジャック・ド・バシェールたちを彼から切り離す
ヴィクトワールはモデルとしてもお払い箱?
(2つのサンローラン伝記映画も参照)
さすがに私的関係の方は破綻をきたす
このドキュメンタリーは彼が全面協力し
オークション前の美術品の様子や 思い出の邸宅を垣間見せてくれる
そして美しい言葉で飾られた貴重な映像も
彼の手腕は各方面から評価されているが
支配下に置かれたようなサンローランはどう思っていただろう
女性の解放を訴えたデザインもしたのに、彼自身が籠の鳥になってしまったみたいで
ラガーフェルドが怒っていたが 理解できる
美術品や邸宅は所詮、彼への〈アメ〉や〈オモチャ〉に過ぎないことに サンローランは何処かで気付いたはずだ
伝記映画の方でも 絡まる蛇達の映像が使われていたが ベルジェも複雑な男で、過敏なデザイナーとの関係を一層複雑にした
(賢いだけに、才能ある男のヒモのようにも見られたくなかったはず… )
彼が上映を承認しなかった
オリヴィエ・メイロー監督のもう一つのドキュメンタリーを観てみたい
2015年8月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
イヴ・サンローランに影響を与えた人々や美術品、土地、風景など、ドキュメンタリーで振り返る作品。
彼の人格や半生を知るには、2014年公開のジャリル・レスベール監督『イヴ・サンローラン』がオススメですが、その作品を鑑賞後に違った視点でイヴ・サンローランを知りたい方には、ぜひ観ていただきたい作品です。
特にイヴ・サンローランのファッションが好きな方は、1人でじっくりその世界に浸って欲しいです。
2011年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ピエールはなぜ、美術品を競売にかけようとしたのか?
思い出を売ることで何を得るのか?
イブ亡き後の美術品オークションにまつわる映像。
生前のインタビュー映像を織り交ぜて、当時をふりかえっています。
どこを切り取っても写真のような画の美しさ。
イブ・サンローランは映像にして残す価値があった人物だと
この映画を見て思いました。
ドキュメンタリーとしてはちょっと物足りない気がします。
もっと心の奥底にあるようなことをピエールから聞きたかった。
しかし、彼ももう赤裸々に何でもペラペラ話すような年ではないから仕方ないのかもしれない。
才能ある人は良きパートナーに恵まれないと成功しない。
良きパートナーと人生を歩めたイブは幸せだったのでしょう