陽炎座

劇場公開日:2023年11月11日

陽炎座

解説・あらすじ

「ツィゴイネルワイゼン」(1980)の成功を受けて移動式映画館シネマ・プラセットの第2弾作品として製作された「浪漫3部作」の2作目。泉鏡花の同名小説を原作に、偶然知り合った美しい女に翻弄される劇作家の姿を華麗な色彩美の映像で描く。

年号が大正から昭和に変わった東京。劇作家・松崎春狐は、奇妙な偶然が重なり謎の美女・品子と3度も出会う。やがて品子から「4度目の逢瀬は恋になります。死なねばなりません」と心中を誘う文を受け取った松崎は、品子がいる金沢へ向かうが……。

「ツィゴイネルワイゼン」に続き田中陽造が脚本を担当。主演は松田優作。2012年、“浪漫3部作”の「ツィゴイネルワイゼン」「夢二」(91)とあわせてニュープリントでリバイバル上映。2023年には鈴木清順監督生誕100年を記念した特集上映「SEIJUN RETURNS in 4K」にて、4Kデジタル完全修復版で公開。

1981年製作/139分/日本
配給:リトルモア、マジックアワー
劇場公開日:2023年11月11日

その他の公開日:1981年8月21日(日本初公開)、2012年1月14日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第5回 日本アカデミー賞(1982年)

受賞

助演男優賞 中村嘉葎雄

ノミネート

脚本賞 田中陽造
助演女優賞 加賀まりこ
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映画レビュー

4.0 情念

2025年9月14日
スマートフォンから投稿

知的

難しい

独特の世界観を感じました。表せる言葉が思いつかなく無念。

カメラの質や編集の効果でしょうか?人物や風景の輪郭が柔らかく、全体的にとても淡い印象を感じました。

大まかな流れはわかりますが、詳細や場面ごとの小さい出来事まで理解が追いつかず、何回か「なんだこれ?」となりました。
ただそれでも、まだ観ていたい、終わらないでほしいという気持ちになりました。頭では理解できていなくても、作品に気持ちが引き込まれていたのだと思います。

登場人物の持つ気持ちは複雑で、ややこしさを感じました。
1人に執着せずに楽な方を選べばいいのに!とか、もっとシンプルに気持ちを言葉で伝えて、好き同士がくっつけばいいのに!とか思いましたが、きっとそういうことじゃないんですよね。
人の持つ気持ちの重さや、情念を感じました。

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mui

1.5 数十年ぶり

2025年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

数十年ぶりに観た。
うん、相変わらずに意味分からん。
まぁ、そういう映画なんだろうなぁと言う事は分かるようになったw

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bebe

4.0 毒々しさがクセになる

2025年3月6日
iPhoneアプリから投稿

鈴木清順の様式美というのか
構図の大胆さ
画面の赤、ところどころに潜ませる違和感
映像であっと言わせる演出(ラストのほおずき!)

松田優作がデカい
それすらも鈴木清順の映画の演出の一部のよう

画面の隅々まで気を抜いてない
フィルム時代はやはり気合いが違うのか

ツィゴイネルワイゼンも
すごかったが
こっちのほうが好き

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くまっち

3.0 狂気の世界か幻惑の世界か

2025年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

松田優作扮する劇作家松崎春狐は、病院に一緒に行ってくれないかと知らない女性から声をかけられた。
何か得体の知れない雰囲気だね。危篤状態の女性に声をかけられたとしたらゾッとするね。狂気の世界か幻惑の世界か。判断つきかねるな。

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重