女のつり橋

劇場公開日:

解説

「お伝地獄」の木村恵吾が自らの脚本を監督したオムニバス女性篇。撮影も「お伝地獄」の石田博。

1961年製作/79分/日本
原題または英題:Adorable Schemers
配給:大映
劇場公開日:1961年4月16日

ストーリー

★絹江は熱海の磯貝マッサージで働いている娘だ。売れっ子で客からのご指名が多かった。彼女は、療治に熱中していると着ているものが邪魔になり、半裸姿でマッサージすることで有名だった。磯貝家には、陽次という東京の大学にいる一人息子があった。絹江は陽次に熱を上げていた。陽次が帰ってくると、絹江は仕事をほうりだす。ある日、陽次は東京の某会社の社長令嬢と仲睦まじく帰ってきた。絹江にとっては大きなショックだった。その上、陽次から婚約者として紹介された。そこへいやな客からしつこく催促の電話があった。いつも断っていた絹江は、無言のまま立上ると、旅館の方に小走りにかけて行った。★みどりは親友の美也子と二人で高級アパートを借りていた。みどりは春野、美也子は秋村の二号をしていた。二人ともマネービルに余念がないチャッカリ屋だった。部屋から家具にいたるまで共同で、二人はそれぞれ部屋代、手当てを貰っている。秋村が大阪へ出張する前夜、アパートで過した。みどりは友達の家で一夜をあかした。翌朝、秋村が帰った後、みどりが帰るとすぐ春野が現われた。美也子は部屋を抜け出し、前夜、みどりの泊った友人の家にころがりこんだ。が、窓の外をなにげなく見ると、秋村の車が自分のアパートの方に行くのだ。美也子は驚き、部屋へ戻った。中ではみどりが春野に甘えている。秋村がエレベーターで上ってきた。二人のパパは鉢合せ、今までのからくりに気づいた。二人とも手を切られた。美也子は若い恋人の方がいいと彼氏のところへ電話した。が、やってきた恋人は、みどりの恋人と同一人物だった。二人とも卒倒した。★まゆらは浅草のストリップ劇場の踊子だ。同じ踊子お銀と、小屋にほど近い家の三畳を間借りしていた。ある日、まゆらが帰ると、部屋ではお銀が刑務所帰りの彼氏とあられもないシーンを展開していた。まゆらは知らぬ顔で寝たが寝られず、深夜の街へ出て行った。静まりかえった舞台に立ってぼんやりしていた。背後に、年老いた小使の市造が一升瓶を持って立っていた。まゆらは市造の相手をしながら飲み、寝こんでしまった。市造は欲望にかりたてられた。翌日、市造は小屋を出ていった。舞台では、まゆらが明るい顔で踊っていた。

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