俺にさわると危ないぜ
劇場公開日:1966年2月12日
解説
都筑道夫の“三重露出”を「黒い賭博師 ダイスで殺せ」の中西隆三と都筑道夫が共同で脚色、新人長谷部安春が監督したアクションもの。撮影は「賭場の牝猫 素肌の壷振り」の永塚一栄。
1966年製作/86分/日本
原題または英題:Black-Tight Killers
配給:日活
劇場公開日:1966年2月12日
ストーリー
ベトナム戦線から休暇を利用して日本へ帰って来たカメラマン本堂大介は、スチュワーデス沢之内ヨリ子を誘ってナイトクラブへやって来た。だが踊りの最中、ヨリ子は何者かにさらわれ、その一味と思われる外国人ロペスは突然現われた三人組ヨシ江、キク江、ハル江にとりまかれ刺殺された。さらに事件の目撃者本堂は、三人に襲われ、殺人犯にしたてられたが、外国人記者ビル・ソマーズに助け出された。忍法老人百地百斎の家に下宿して、ヨリ子捜しにのり出した本堂は、ヨリ子の叔父岡田の知らせで、ヨリ子のアパートを訪ねたが、そこにはロペス一味が待ち受け、本堂にピストルをつきつけた。だが危ういところでブラック・タイツ嬢アキ子によって救われた。その晩本堂は三人のブラック・タイツ嬢に襲われたがガス弾で難をのがれた。その頃、ヨリ子の叔父岡田もブラック・タイツたちに殺されていた。しつこくロペス一味に狙われた本堂だが、遂にヨリ子が深夜の路上で発見され、百地老人の家にかくまわれた。ヨリ子の父沢之内は戦時中沖縄の陸軍参謀をつとめていたが、終戦時、莫大な金塊を持ち帰り、それをめぐって沢之内の部下らが動き出していた。ブラック・タイツの沖縄娘はこの金塊を取戻そうとやつきになっていたのだ。やがて本堂は、ヨリ子のアパートから沢之内の日記をみつけるがロペス一味に奪われてしまった。そのうえ、ヨリ子も本堂も外国人グループにさらわれ、金塊のかくし場所について拷問を受けた。ブラック・タイツの協力を得た本堂は、悪戦苦闘の末、アキ子とともに危機を脱した。そして本堂はアキ子と金塊の島、湖島へ向い、沢之内の別荘へ乗り込んだ。だがそこにいたのは、味方であるはずの外国人記者ビル・ソマーズであった。外国人グループの首謀者こそビルだったのだ。怒りに狂ったアキ子は、ナイフをかざしてビルに立ちむかい相射ちして死んでいった。まもなく警官たちあいのもと、古金庫が開けられた。だが中には十億円はおろか、百円紙幣がぎっしりつまっていた。ブラック・タイツ嬢の犠牲を払った金塊事件は、これで終った。本堂大介はまたベトナムへと向って発った。