東京流れ者
劇場公開日:1966年4月10日
解説
鬼才・鈴木清順が渡哲也を主演に迎え、暴力団の抗争に巻き込まれた男の戦いを鮮烈な映像で描いたアクション。1965年にリリースされた渡の同名歌謡曲をモチーフに、作詞を手がけた川内康範が原作・脚本を担当した。「不死鳥の哲」こと本堂哲也はやくざ稼業から足を洗い、恋人・千春と結婚することを決めていた。しかし哲也が所属していた倉田組が不動産業に転じたことに不満を抱く大塚組は、哲也を執拗に付け狙う。やがて大塚組の魔の手が千春にまで及んだことを知った哲也はついに怒りを爆発させ、壮絶な戦いへと身を投じていく。
1966年製作/82分/日本
配給:日活
スタッフ・キャスト
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2021年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
テツこと渡哲也の水色のスーツが実にさまになっていた。一方テツの先輩二谷英明は緑色ジャンバーを羽織る。敵方親分の赤いジャケット、舞台となるクラブ壁の黄色、室内壁の紫や薄緑などとともに、色に拘る清順監督らしい鮮やかさが印象的。最後は、真っ白なスーツできめた渡哲也が、真っ黒な衣装の自分を裏切った親分や敵に対峙する。
時代としては当然ながら斬新なレトロ感、木村威夫の美的センスが炸裂する清順美学としてのハードボイルドなピカレスク・ロマンたる所以の初期衝動。
石原軍団前の渡哲也が若いながらの渋味が全開で格好良過ぎる、単純明快にはならない単純な物語が潔く映像のLookが狙っていないオシャレ感で雰囲気が最高。
どんなに世が過ぎようと古臭さは微塵も感じない、娯楽の中にある芸術と意表を突いた演出描写、どの角度からでも楽しませる鈴木清順の手腕に脱帽する。
2020年9月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
うわーカッケーなーこの構図ていうアート映画然とした絵に圧倒される。話は平凡をだがそこがいい。
渡哲也は無邪気に見える。
2020年3月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
1965年の大ヒット歌謡曲
本作はそれの今でいうこところのプロモーションミュージックビデオというものだろうか
筋書きや物語は、真面目に観ていても仕方ない
あくまでも歌詞が醸し出すイメージの世界だ
スタイリッシュなセットは、テレビの歌番組のスタジオセットという趣だ
色彩、衣装もそれに合わせたもので、その清順美学の芸術性に心酔できるなら、価値も意義も有るだろう
それでなければ辛い時間を過ごす事になる
ギャング映画のふりをした芸術映画だ