男組 少年刑務所

劇場公開日:

解説

私立の名門高校の青雲学園を舞台に、学園を牛耳る神流組の悪一派に、流全次郎が敢然と挑む、『少年サンデー』連載劇画の映画化第二作。脚本は「武闘拳 猛虎激殺!」の中島信昭と原作者の雁屋哲、監督は「暴力教室」の岡本明久、撮影は同じ「暴力教室」の中島芳男がそれぞれ担当。

1976年製作/84分/日本
配給:東映
劇場公開日:1976年9月15日

ストーリー

私立の名門青雲学園は、神竜剛次ひきいる悪一派に牛耳られている。校長の白井は、恐怖と化した学園を正常に戻すため、関東少年刑務所から、“父親殺し”の罪状を持つ流全次郎を特待生として迎え入れた。流のバックには、五人の刑務所仲間“五家宝連”が、神竜の配下にはつわ者たちを揃えた“四天王”と呼ばれるグループがあった。流が学園に迎え入れられた時から両者の対立は火花を散らした。神竜の婚約者山際涼子は二人の対立を止めさせようと積極的に働きかけるが、それもむなしく、全校生徒の見守るなかで、二人の死闘は展開されていった。神竜の日本刀に傷ついた流は、その傷をいやすために刑務所へ戻った。学園は神竜の意のままになり、再び恐怖が訪れた。神竜組の乱暴な仕打ちに耐えきれなくなった涼子と、生徒会長阿部ら少数の抵抗派は神竜に反発した。都内の学園を神竜組の統治下におき、やがてはその手中に収めようという野望を持つ神竜にとって、抵抗派は邪魔な存在であった。神竜は四天王に命じ、これら少数の抵抗派、それに婚約者の涼子までを宙吊りの刑に処すのだった。四天王の一人、相撲部主将の大田原は、神竜の冷酷なやり方に嫌気がさして組を抜けた。刑務所内で傷をいやしながら神竜組攻略を練る流は、学園が危機にさらされている事を大田原から知らされた。再び学園に戻った流を待ちうけていたのは、校内で行われるアメリカン・フットボールの試合であった。流は、これが神竜の罠とも知らず、挑戦を受けた。ルールを無視した一方的な試合運びに、流は痛めつけられた。この試合をじっと見ていた関東番長連合総長の堀田とその十人衆は、神童の汚いやり口に怒り、流に加勢した。劣勢にまわった神竜は、流と堀田らに捨てゼリフを残して、その場を去った。翌日、平静さを取り戻した学園に、妖しいまでの美少女桜魔子が転校して来た。実は、魔子は神竜のさしがねでこの学園にやって来たのであった。魔子は数人の一般学生を自宅に呼び出しては、その魂を抜き取り、絶対服従を誓わせるのだった。学園は、魔子のためにまたまた混乱に陥った。流は神竜組に怒りの手錠をはめ、決闘の準備にかかった。五家宝連をひきいる流全次郎は、大田原の抜けた四天皇と全ての配下を集めた神竜組に、真っ向から激突していくのだった--

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