おこげ

劇場公開日:1992年10月10日

解説

おこげ=おかまにくっつく女の子を軸に、ホモセクシャルな世界の人間ドラマを描く。監督・製作・原作・脚本は「郷愁」(86)以来監督2作目となる中島丈博。撮影は「塀の中のプレイ・ボール」の羽方義昌が担当。

1992年製作/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:1992年10月10日

あらすじ

友人達とホモたちのハッテン場である海水浴場へ出かけた小夜子は、岩場の連なりに横一列に並ぶ男たちの中のカップル、剛と寺崎に目を奪われた。夕暮れの海で美しく官能的なキスを交わす彼らに、小夜子はうっとりと見とれてしまう。数日後、ゲイバーで偶然2人に再開した小夜子は彼らと意気投合、ホテルが見つからない2人に自分のアパートの一室を提供さえし、こうして小夜子と剛、寺崎、ホモとおこげの奇妙な関係が始まった。だが寺崎は妻に剛との関係がバレてしまい、小夜子のアパートから離れていく。また見合い話からホモであることを告白された剛の母は、悩み続けて鬱病にかかってしまう。小夜子はその剛の母から剛と結婚してほしいと頼まれ、心揺れる。一方、剛は寺崎と別れてからゲイバーで時折見かける自衛隊あがりの男、栗原に好意を抱くが、実は彼はノンケ(ホモの気がないストレート)で、小夜子の方に興味を持っており、ある日強引に彼女に迫ろうとする。激しく抵抗する小夜子だったが、剛が惚れている男なのだから、自分を剛だと思ってくれれば、と体を許してしまう。数カ月後、剛の母は郊外の病院に入り、剛はその母を小マメに面倒見ていた。一方小夜子は栗原の子供を生むが、栗原の素行の悪さから、家を出、サラ金に追われていた。ヤクザの手から子供を抱えて逃げている小夜子を見つけた剛とオカマたちはヤクザ相手に雨の中の大乱闘となる。無事助け出した小夜子を剛はマンションに連れていき、ここで一緒に暮らそうと提案する。剛と小夜子の間には、肉体を越えた新しい愛と家族の形が生まれつつあるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

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映画レビュー

3.0 ゲイ映画の分岐点となった作品

2025年9月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

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初見は公開当時テアトル新宿でした。この度久々にため録画したのを再見しました。
今はいろんなゲイを取り扱った映画が多いけど、この映画が公開された時は画期的でした、ラブシーンとかしっかりあるし全裸の絡みとか見ててスクリーンから目をそらしました。主人公はおかまにつくのはおこげと言うことで腐女子と言うかその女の人でそれを演じているのが清水美沙さんです。ゲイに偏見のない女性を演じてます。
この手の話はこの映画を観た時点では、はあ、でした。その後ブロークバックマウンテンやら君の名前で僕を呼んでとかあとは遡ってモーリスやらアナザカントリー、ブエノス・アイレスとか観てだんだん理解して行きました。

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芭蕉翁