うる星やつら 完結篇
劇場公開日:1988年2月6日
解説
ラムをめぐるあたると異星人ルパの争いを描くアニメーション。高橋留美子原作「うる星やつら」の最終話『ボーイミーツガール』の映画化で、脚本は「タッチ2 さよならの贈り物」の金春智子が執筆。監督は「GRAY デジタル・ターゲット」の出崎哲、撮影監督は「強殖装甲 ガイバー」の大地丙太郎がそれぞれ担当。
1988年製作/85分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1988年2月6日
ストーリー
ある夜ラムは悪夢にうなされた。黒衣の老人がラムを嫁にもらうと言っているのだ。その昔、ラムの祖父が行き倒れになり、それを助けた黒衣の青年に「娘が生まれたら嫁にやる」と約束したのだが、女の子は生まれなかった。そこで孫娘のラムをもらいに来たのだ。ラムにはもちろんダーリンがいる。しかし、老人ウパも自分の嫁とは考えておらず孫のルパにやるつもりだった。友引高校には突如ルパがやって来て、強引にラムの指に指輪をはめていく。その指輪のためにラムの超能力はなくなり、まんまと連れ去られてしまった。あたるはスペース・シャトルに乗り、面堂やおユキ、弁天らと共にラムの救出に向かった。闇の宇宙ではルパとラムの挙式の準備が進んでいたが、ルパに想いを寄せるカルラやあたるたちの侵入で大騒ぎ。しかし、ルパはラムのコピーをつくり、「ルパと結婚する」と言わせた。ラムとあたるの溝は深まるばかり。誤解が誤解を呼んで、ラムは闇の宇宙へ残ってしまった。地球に戻ったあたるたちだが、ランが闇の宇宙のキノコを鍋に入れたため巨大キノコが友引町を覆ってしまった。地球全土に広がるのも時間の問題。このキノコを駆除できるのはルパの飼っている豚だけだった。カルラは地球からルパへ通信を入れるが、ラムとあたるの喧嘩で話はこじれてしまう。ラムはあたるに鬼ごつこで勝負を挑んだ。あたるがラムの角をつかまえれば豚は提供され、地球は救われる。ラムは「好きだと一言いえばおとなしく捕まる」というが、あたるは絶対に言わない。ラムの父は記憶喪失装置を持ち出しあたるが「好きだ」と言わないなら、地球人からラムに関する記憶を消すという。弁天が誤ってそのボタンを押してしまった。なぜ言葉にしなければ自分の気持ちがわからないのかいら立つあたる。もう時間がない。ラムは泣きそうな声で「嘘でもいいから好きといって」と叫ぶ。そのときあたるの手からラムの角がこぼれた。ラムが誘拐された日から肌身離さず持っていたものだ。ラムはあたるの気持ちを知り、あたるを抱きしめるのだった。そして空高く翔び上がるとラムはあたるの手を取り、自分の角に触らせた。一方、ルパはカルラの本当の気持ちを知り二人は結婚することになった。