アナザーウェイ D機関情報
劇場公開日:1988年9月17日
解説
第二次世界大戦末期にヨーロッパへ渡った海軍中佐が軍務遂行か和平工作かの選択を迫られ苦悩する姿を描く。西村京太郎原作の小説『D機関情報』の映画化で、脚本は「おれは男だ! 完結編」の石倉保志が執筆。監督は「竜馬を斬った男」の山下耕作、撮影は赤塚滋がそれぞれ担当。日本・スイス合作。
1988年製作/114分/日本・スイス合作
配給:東宝東和
劇場公開日:1988年9月17日
ストーリー
第二次世界大戦末期、戦局が不利になった日本軍は海軍中佐関谷直人をスイスへ送った。目的は特殊爆弾の原料ウランの買付けだった。しかし、ベルンに着くと友人で仲介役の駐在武官矢部は殺されていた。関谷は謎を追ううち、矢部はまだ生きていて、アメリカのD機関に籍を置き、日米和平工作に関わっており、関谷にも協力を求めてきた。彼は自分の任務のため一度は断ったが悩んだ。矢部が何者かに殺され、ベルン公使や館員の日下も和平を訴える。また、D機関のボスから、アメリカがすでに特殊爆弾を完成させていること、ソ連が条約を破って日本に宣戦するという情報を得て、関谷は矢部の遺志を継ぐことにした。しかし軍部は彼の和平交渉を拒否。1945年夏、日本は敗戦を迎えた。