アナザーウェイ D機関情報

劇場公開日:

解説

第二次世界大戦末期にヨーロッパへ渡った海軍中佐が軍務遂行か和平工作かの選択を迫られ苦悩する姿を描く。西村京太郎原作の小説『D機関情報』の映画化で、脚本は「おれは男だ! 完結編」の石倉保志が執筆。監督は「竜馬を斬った男」の山下耕作、撮影は赤塚滋がそれぞれ担当。日本・スイス合作。

1988年製作/114分/日本・スイス合作
配給:東宝東和
劇場公開日:1988年9月17日

ストーリー

第二次世界大戦末期、戦局が不利になった日本軍は海軍中佐関谷直人をスイスへ送った。目的は特殊爆弾の原料ウランの買付けだった。しかし、ベルンに着くと友人で仲介役の駐在武官矢部は殺されていた。関谷は謎を追ううち、矢部はまだ生きていて、アメリカのD機関に籍を置き、日米和平工作に関わっており、関谷にも協力を求めてきた。彼は自分の任務のため一度は断ったが悩んだ。矢部が何者かに殺され、ベルン公使や館員の日下も和平を訴える。また、D機関のボスから、アメリカがすでに特殊爆弾を完成させていること、ソ連が条約を破って日本に宣戦するという情報を得て、関谷は矢部の遺志を継ぐことにした。しかし軍部は彼の和平交渉を拒否。1945年夏、日本は敗戦を迎えた。

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映画レビュー

4.5人が人であるために国が国としてあるために、こんな時代だからこそ見て欲しい映画

2021年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

これを見たのは確か大学生のとき、テレビ放映だったと想う。
アクションでもないサスペンスでもない、のだけれど、緊張感ある音楽と名優の好演でストーリーに引き込まれていった記憶が鮮烈。
「もしも日本が原爆を完成させたなら」知る人も少ないでしょうが、当時日本は世界一の核物理学研究の地。だから占領軍は真っ先に今の埼玉の理研のサイクロトロンを破壊した、でもその強靭なフレームだけは壊せず、今も展示されているはず。。。

そしてその後私が折に触れ思い出すキーワード「責務」。
ミッションでも使命でもない、責任でも任務でもない「責務」。
今の日本人が、為政者リーダー以下国民に至るまで忘れてしまった、一番大切なものを、一人一人が抱いて生きてときに死んでいったことを雄弁に物語る。

もしかして、いやたぶん、今もBGMで流れる「鬼滅の刃」と何かどこか重なる、気がする。
訪問看護で訪問した特攻隊の生き残りの方の生きざまと重なり、フラッシュバックしては、心に力与えてくれる映画。

鑑賞日は特定できないので今日にしてありますが、いつみても良いです!!

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