愛・旅立ち

劇場公開日:1985年1月26日

解説

死に瀕した少女と生に絶望した青年の短い愛情を描く。人気アイドルの近藤真彦と中森明菜の初共演作品。脚本は「零戦燃ゆ」の笠原和夫と舛田利雄の共同。監督も同作の舛田利雄。撮影はこれがデビュー作の山田健一がそれぞれ担当。

1985年製作/127分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1985年1月26日

あらすじ

深夜の高速道路で二台のスポーツ・カーと大型トラックが激しいカー・チェイスを 展開していた。突然、大型トラックが牙をむき、二台のスポーツ・カーははね飛ばされ、運転席から五代誠と親友の北野武志ははじき出される。誠は奇跡的に命をとりとめるが、武志は即死だった。救急車で運ばれた病院で誠は、不治の病に冒された薄倖の少女・小泉ユキを見かけ、一目で心を奪われる。ユキは天涯孤独で生まれつき心臓が弱く、短命な運命におびえていた。ユキの唯一の友達は「怪談」の耳無し芳一だった。彼のことを考えるとなぜか心がなごんだ。ある日、その芳一がユキの前に姿を現わし、一日だけ元気な青春の時間を与えてくれるという。ユキは真実の愛を求めて、さまざまな場所をさまよう。一方無二の親友を失い、生きる目的をなくした誠は、一人むなしくビルの屋上に立っていた。それを見たユキは懸命に屋上に登り誠を説得した。こうして神のみが知る運命の糸に引き寄せられて、誠とユキは出逢った。初めて言葉を交わした二人は、そのときからすでに定められたように恋におちた。誠とユキはバイクを駆い、タ陽を追って海に来た。二人は生ある間はどんなことがあっても離れまいと誓い合った。だがその誓いもむなしく誠がガソリンを探しにいっている間にユキが倒れ、病院に運び込まれてしまう。医師たちの必死の手術にもかかわらず、心臓は停止してしまう。何もかも信じられなくなった誠はユキの遺体をかつぎ出し、口移しで人工呼吸をすると突然大地震が起こり、ユキは蘇った。それから半年後、ユキは南の島の療養所でお年寄りや子供たちの面倒をみながら、誠がやってくる日を待ちこがれていた。そして今日は、東京で二人が生活できる環境を作り終えた誠が到着する日なのだ。汽笛が鳴り、約束通り誠は島に来た。しっかりと抱き合う二人。しかし、その幸福も束の間、ユキは永遠の眠りについた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0中森明菜さんは100点満点

2025年6月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

ドキドキ

カワイイ

 中森明菜さんが19歳の頃に公開された。この映画がきっかけで近藤真彦さんと交際が始まったとされる。いろいろあったようだが、妥協せず正直に生き続けた中森明菜さんを心から尊敬している。中森明菜さんは常に正しい人だった。

 耳なし芳一の幽霊が、入院中のユキ(中森明菜)を歩けるようにしてくれて、病院から抜け出して誠(近藤真彦)と出会う話。主演が中森明菜さんじゃなければ評価は☆1.5くらいだ。誠がユキにする心肺蘇生も変で笑いたくなるし、ユキがマリア像を崇拝する場面や、隠れて病室で飼い始めた子犬を吠えて煩いから「捨てて」という台詞もある。チープな演出も残念なところ。

 歌手として天才的な中森明菜さんは、若い頃から女優としての才能もあった。声優をやっても人氣が出ただろう。今思えば可能性は無限大であった。と言っても まだまだエンターテイナーとして これからの活躍に注目だ。

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Don-chan

0.5マッチです(ハイで)中森明菜です(低いテンションで)

2023年11月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

初鑑賞
youtubeで鑑賞

監督と脚本は『社葬』の舛田利雄
脚本は他に『日本侠客伝 血斗神田祭』『玄海つれづれ節』の笠原和夫

アイドルによる純愛ラブストーリーかと思いきや大霊界とか大川隆法のようなオカルトのような世界
耳なし芳一が邪魔すぎる
しかもなぜか演じているのは子供で声は機械で編集された別人の声
そのうえ宍戸錠のように頬を膨らませている理由が全くわからない
耳なし芳一のせいで127分と長く感じる

耳なし芳一だけでなくツッコミどころは多い
そのなかでも一番酷いのはいくら余命幾許もない病人で個人病棟だからといって看護婦が犬をプレゼントするわけがない

2人とも演技力は良くない
でもそれなりによくやっている
それは好感が持てる
演技力不足なら明るい感じでコメディーとかラブコメにすればいいのに事務所の方針なのかイメージを考えてのことなのか
暗めのシリアスは2人には荷が重かった
指原莉乃みたいにパーマが失敗しても白目をむいても良いじゃないか
いや良くないか
当時のマッチと明菜ちゃんを指原なんかと一緒にしてはいけない
こうしてみると最近の若い子は全体的にレベルが上がったものだ

浜辺で貴重なデュエットシーンがある
キスシーンもある
心臓マッサージでマッチが明菜ちゃんの胸を触るドキッとするシーンも

死んで生き返ってやっぱり最後は死んだのかな
明菜ちゃんはなんだかんだ生きていて良かった

問題なのは脚本と演出と拙すぎる特撮
1985年とはいえ同じ年に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が後悔されたのに
ちなみに特撮技術監督は90年代ゴジラシリーズの川北紘一氏
予算がなかったのか
それにしても
昔はそれだけ邦画とハリウッドででこれだけの大差があったのだ
マッチと明菜ちゃんの貴重な共演作だが評価は星0.5ととても低くなる
コメディーとして受け入れるならもう少し高くなるだろうが僕には無理だった

配役
親友を事故で亡くし自分は助かり同じ病院で出会ったユキに一目惚れする五代誠に近藤真彦
余命僅かな薄幸の少女の小泉ユキに中森明菜
ユキの主治医の小田俊介に勝野洋
小田と同僚の医師の柏木悠子に萩尾みどり
余命僅かな患者の上原しげに北林谷栄
事故で亡くなった誠の親友でポッチャリ眼鏡の北野武志に松本誠一
誠のディスコ仲間の倉本由美に高樹沙耶
小田と同僚の医師の野村に峰竜太
入院患者にレオナルド熊
ビル工事の現場監督に苅谷俊介
ユキがバイトをしていたレストラン店長になべおさみ
武志の母親の北野君代に吉行和子
ホームレスの奈良力に丹波哲郎
車で通りかがり倒れているユキを発見する老紳士に近江俊郎
看護婦長に浅利香津代

コロッケが出ていたようだがわからなかった
見落とした

監督の娘も出演してる
親バカである

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野川新栄

2.0featuring 耳なし芳一

2021年10月2日
スマートフォンから投稿

ツッコミどころが無限にある。耳なし芳一が最重要キャラ。宇宙、心霊体験、幽体離脱など関係ない話が多くて伏線にもなっていない。最初の1時間が無駄に過ぎていき耳なし芳一ショーが中盤にあって、「あたしコーヒー一杯分だけのお金持ってるの..良かったら一緒に飲まない?」と1杯のコーヒーを分け合い、付き合い、ユキが死んで、生き返って、また死ぬ。そして宇宙。
先が全く読めないオンリーワンな作品。凄かった。

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collectible

2.0カルトなアイドル映画

2020年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

交通事故で生き残った少年(近藤真彦)と、難病で死を待つだけという不幸な少女(中森明菜)が出会う話。
役割がよくわからない丹波哲郎が登場することから、これはひょっとして死後の世界かも。

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いやよセブン