ザ・マジックアワーのレビュー・感想・評価
全120件中、41~60件目を表示
映画に生きるべきか、舞台に戻るべきか
当時のめざましテレビのおかげで『アンタッチャブル』へのオマージュシーンには笑うことができました。それにしても、自ら宣伝マンとしてテレビに出ずっぱりの三谷幸喜のパワーはすごい。おかげで映画の楽しみ方もわかり、数々の監督の映画愛を存分に楽しむことができるはず。それに終盤はお子様でも笑えるような内容だったし・・・
冒頭で『ゴッドファーザー』のドン・コルリオーネ風の西田敏行に驚くと、彼がそのままマーロン・ブランドに乗り移ったんじゃないかと錯覚してしまう。そして、『カサブランカ』風の劇中映画や市川崑がそのまま監督役で登場しているし、『ギター弾きの恋』の名場面はそのまんまだし、限りなく映画を愛している情熱が伝わってきたりする。ただ、あまりにも前宣伝でそれを強調しているので、探す楽しみはなくなってるかもしれません。
チョイ役で意外な人物を見かけるのも面白いけど、その辺りは映画ファンというより、テレビをよく見ている人向けなのでしょうか。その中で一番笑えたのは『THE有頂天ホテル』の役そのままで登場した香取慎吾。気付かなかった観客も多かったようなので、最低でもこの前作は観ておいたほうがよさそうです。
俳優のアドリブを許さない徹底して練られた脚本。ボス(西田敏行)の女(深津絵里)を寝とったために幻の殺し屋・デラ富樫を連れてこなければ殺される運命にある備後(妻夫木聡)が映画監督に成りすまし、売れない俳優村田(佐藤浩市)にデラ富樫を演じさせる。撮影だと信じ切っている彼と実際のヤクザの会話が見事にかみ合い、嘘を取り繕う備後が絶妙なのです。会場は笑いの渦。“カット”という名前も最高だ。
毎日撮影(?)終了後に「ラッシュは?」と訊く佐藤浩市。映画用語として知っておきたいラッシュという言葉ではありますが、なりきり俳優が映画を愛するがゆえ自分の仕事を確認したい気持が伝わってくるところ。また、「俳優ってすごいな」と言わせるところで、個々の俳優への敬愛さえも感じるのです。
映画監督を引退し舞台の世界に戻ろうと思っていた三谷幸喜。その心も台詞に表れたりしていますが、結局は出来の良さに満足したおかげで映画界に留まることを決意。まぁ、それも彼流のジョークだったのかもしれませんが・・・調子に乗って『ギャラクシー街道』とか駄作まで作っちゃったよ。
【2008年6月映画館にて】
このまま、、、
『このままくたばってたまるかい』
この役は佐藤浩市さんにピッタリで、とても素敵でした。
申し訳ないですが、今まで佐藤さんの魅力に気付かなかったです💦💦💦
そして西田敏行さん。
子憎たらしい役、
情けない役、
人情味ある役
コメディ、最高😃
そして妻夫木聡のふにゃふにゃした役も👍
デラ富樫
すごいネーミングw
佐藤浩市が本当にすごい
洋画を観ることが断然多いのですが
壮大なコント
最後30分がおもしろくない。。
出だしのつまらなさにちょっと心配になりましたが、佐藤浩市さんと西田敏行さんの対面以降は、イッキに面白くなりましたね。適切な表現かは分かりませんが、アンジャッシュのコントを超長尺に超豪華にした感じですね。見ていて楽しかったです。
ただ、ラスト30分は面白くなかったです。村田が映画撮影じゃないと気づいて以降。ここから急に大茶番劇が始まります。それまですれ違いを楽しんでいた気持ちが吹き飛ぶぐらいの笑えない、感動しない、興奮しない展開が続きました。そしてその白けた雰囲気のままエンドロール。。終わり方は悪かったので、作品全体にいい印象が残りませんでした。。
あと、初見ながら、作品全体に、どこかで見たことある感がありました。たぶん、三谷監督お気に入りで、三谷作品おなじみの役者で固められてるから、どこか既視感があるんだと感じました。やっぱり同じ役者を使い続けると見る側が目を見張るような新しいものを生み出すことは難しいんですね。
佐藤浩市の演技があっぱれ!
綾瀬はるか、、出演作品。港町・守加護(すかご)を牛耳るギャングのボ...
見事な脚本は三谷幸喜監督!日本のノスタルジーと夢を感じる映画
三谷幸喜さんが監督兼脚本を手がけた好きな作品の一つです。
佐藤浩市さん演じるしがない役者の村田が、本物のマフィアの世界に巻き込まれながら、そうとは知らずに本気で演技をし続けるストーリーです。
レトロな街並みに拠点を構えるマフィアや勢力争いなどを分かりやすく柔らかく描いていて、日本の昭和のノスタルジーを感じます。
同時に、映画の撮影だと思い込んでいる村田の大胆不敵なマフィアとの絶妙なやり取りは、ハラハラしながらもついつい笑ってしまいます。
小さい頃に憧れた理想の役者像を追い続けて努力する村田にどんな結末が待っているのか。
マジックアワーというタイトルは人生の一つの指針かもしれません。
努力をし続ければ誰にでも人生の最高の瞬間が訪れることを教えてくれます。
.
自宅(民間放送)にて鑑賞。序盤と終盤で触れられるタイトルの意味は村上龍の『限りなく透明に近いブルー('79)』を想起。途中何度か深作欣二の『蒲田行進曲('82)』が頭を過る。三谷幸喜は楽屋オチの様な舞台裏の様な物語が巧い。“村田大樹”の佐藤浩市は説得力が有り流石。“天塩幸之助(ボス)”の西田敏行はラストでらしさが出る迄、ミスキャストかと思った。脇をシッカリ三谷ファミリーが固めている。面白かったが構成・脚本は前作『THE有頂天ホテル('05)』の方が凝っている。本作ではイキオイを感じた。65/100点。
・G.トルナトーレの『ニュー・シネマ・パラダイス('89)』、B.デ・パルマの『アンタッチャブル('87)』を髣髴させるシーン有り。ラストではこれだけの風呂敷をドウ畳むのかと思ったが、やや力技で締められた。様々な出演者に混じって、“監督”役で故市川崑の顔が拝めた。
・鑑賞日:2011年10月29日(土)
好きな人は好きかな~・・・
劇中劇中劇・・・
設定が結構難しい映画ですが、
縁者が皆素晴らしいので、
見られました。
う~ん、三谷幸喜映画はあまり見ないのですが、
これが三谷映画っぽいと言うことなのか・・・
泣けて笑える映画
として作られているのはわかるのですが、
そういう意図が隠されなさすぎて、
ちょっと合いませんでした。
The 映画
自分のトップ5
全120件中、41~60件目を表示