腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

劇場公開日:

解説・あらすじ

「劇団、本谷有希子」の主催者で作家としても活躍する本谷有希子の大ヒット戯曲を、佐藤江梨子主演で映画化。女優を目指して上京したものの全く芽が出ない自意識過剰の勘違い女・澄伽、かつて澄伽の秘密を漫画に描き暴露してしまったために彼女から壮絶ないびりを受ける妹・清深、姉妹の間で板ばさみになってしまう兄・宍道、お人好しの兄嫁・待子。澄伽の帰省をきっかけに巻き起こる一触即発の人間模様を、ブラック・ユーモアたっぷりに描く。

2007年製作/112分/日本
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2007年7月7日

スタッフ・キャスト

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(C) 2007「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」製作委員会

映画レビュー

4.0エキセントリックなタイトルのインパクトは邦画史上トップクラス

2025年2月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

怖い

2007年公開作品
TSUTAYAでDVDレンタル

原作は『乱暴と待機』『生きてるだけで、愛。』の本谷有希子
監督と脚本は『クヒオ大佐』『桐島、部活やめるってよ』『美しい星』『騙し絵の牙』の吉田大八

ブラックホームコメディーの傑作
U-NEXTで配信されていないのが残念でならない

粗筋
実力もないのに自信過剰な痛すぎる女優和合澄伽が東京から故郷に戻ってきた
父が亡くなったから
高校生の頃に父の反対を押し切り上京するため資金集めに売春をしていた澄伽
そういったエキセントリックな姉をモデルに漫画を描いて出版社に投稿したら賞を獲得し和合家は地元で話題になり大騒ぎ
妹清深は父親にビンタされる
故郷に戻ってきた澄伽だったが人間的には全く成長しておらずますます悪化するばかり

さらば青春の光の男優っぽい方は言いました
「実力がない奴ほど『事務所が悪い』と言う」
「世間が悪い」「客が悪い」と言ったら芸能人としておしまい
それを地でいっている

暴力的な夫のせいで度々酷い目にあう待子役の永作博美が良い
夫に突き飛ばされコロコロ転がり柱にぶつかるシーンが美しくて好き
既婚者なのに夫がセックスレスで30歳処女というエピソード好き
港区生まれだけどコインロッカーベイビーという設定も時代を感じなかなか良い

配役
東京から帰郷した売れない女優の和合澄伽に佐藤江梨子
澄伽の妹で姉のをモデルに漫画を書いたら新人賞を獲得した和合清深に佐津川愛美
澄伽の兄で木炭を作って生計を立てている和合宍道に永瀬正敏
宍道の妻の和合待子に永作博美
宍道の父でダンプカーに轢かれて死ぬ和合曾太郎に上田耕一
美大出身でノルマンディー審査員特別賞を受賞した映画監督の小森哲生に土佐信道
インターネット30分1000円の文房具店で店番をしている萩原に山本浩司
澄伽が所属する事務所のマネージャーの田嶋に米村亮太朗
審査員に吉本菜穂子
審査員に湯澤幸一郎
オーディションの相手役にノゾエ征爾
借金取りの神野に谷川昭一朗

あと最近の週刊女性の記事によるとサトエリが激変らしい
原因は久しぶりに見たせい
むしろ年相応だろう
いつまでも若くないんだよ
ヤフーで見かける週刊女性の記事は全てクソ
知性を感じない
ここのライター全員低能
身内に自慢できるか自分の仕事
やめちまえバカ

お姉妹

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野川新栄

4.0イタ面白い

2024年7月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

地方では目を引く美人でも、東京で勝ち抜くのは難しい。いわゆるド田舎で自分は特別であると勘違いしてしまった女性の話なんですが、キャラがぶっ飛んでいるから、イタイ態度や傲慢な振る舞いが笑いになって見事エンタメになってる。登場人物たちみんな曲者でストーリーも秀逸。
昔、TSUTAYAでレコメンドされてた名作。

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モロッコガール

4.0怪物、だーれだ

2024年3月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

最初は何を見せられているのか理解出来ないが話が進むうちに表面の怖さから内面の怖さ人の悲しさに立ち竦む、女の強さ男のか弱さが際立つ後半は鳥肌ものこれってホラーかも、それにしても無邪気な狂気を垣間見せる妻役の永作博美が秀逸。

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なんてこった

5.0あーはははははぁ!怖い!怖ぁい!!(寒気) 自称女優の勘違い女が、...

2024年1月31日
PCから投稿

あーはははははぁ!怖い!怖ぁい!!(寒気)
自称女優の勘違い女が、東京で認められない憤りを、実家に帰って妹にあたりちらすヒューマンコメディ。コメディですよ♪(^^)。

永作博美の怪演がぬるりと光る。こいつが喋るたびに居心地悪さがぐんぐん増していく、そのいやぁやめてぇ何もしないで感が痛キモチイ。
登場人物全員どーしよーもなく、でもラストで収まるところにおさまって、なーんか観後感よく劇場を出られる不思議。
「...気まずい」を撮らせたら世界一の監督、吉田大八さんの才覚が悪い方向に発揮されまくった傑作。
原作も面白かった!
でもこの物語を再訪したくはないかな(^^;)

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雨丘もびり