リオ・ブラボー

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

テキサス州の南端リオ・ブラボーのある酒場で揉め事が起き、無頼漢ジョーが丸腰の男を撃ち殺した。保安官チャンスはジョーを投獄するが、ジョーの兄は殺し屋を雇い、町を封鎖してしまう。孤立したチャンスは僅かな仲間と共に壮絶な戦いに挑むことに……。「赤い河」のジョン・ウェインを主役に選び、多くの古いスタッフたちを集めて作られた、ホークス監督言うところの『本物の西部劇』は大成功を収めた。

1958年製作/141分/アメリカ
原題または英題:Rio Bravo
劇場公開日:1959年4月22日

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映画レビュー

4.5個人的に、西部劇の《傑作》。

2024年11月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

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こっこ

4.5【”皆殺しの歌が流れる中、正義は遂行された。”今作は、正義の保安官と、彼を助ける個性豊かな4人が悪党たちを蹴散らす正統的で痛快なる西部劇である。1959年の”ゴレンジャー活躍劇”でもある。】

2024年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■保安官のジョン・T・チャンス(ジョン・ウェイン)は、メキシコ国境近くの町「リオ・ブラボー」でならず者・ジョーを殺人の現行犯で逮捕する。
 しかし、ジョーの兄で町を牛耳るネイサンが弟の釈放を要求して金で雇ったガンマン達を使い、町を支配しようとする。
 だが、チャンスは彼の人柄に惹かれる4人の仲間と共にネイサンが雇ったガンマン達に立ち向かう。

◆感想

・私は、タラちゃんが好きな所為で、マカロニウェスタンの名作と言われる映画は結構観て来た。特に、エンニオ・モリコーネが音楽を担当した作品群は実に面白い。

・だが、良く考えれば正統的西部劇があってこその、マカロニウェスタンの誕生であるのだから、”私は、正統的西部劇をキチンと観ていないな。”と思った訳である。

・で、今作。数々のガンシーンや、テンポ良き展開。実に面白い。そして、勧善懲悪でありながら”善”のメンバーが実に個性的なのである。

 1.ジョン・ウェイン演じるジョン・T・チャンスは、万全だろう!と思ったら、基本的に優しき懐の広い漢なのだが、意外と女性にシャイでモジモジ君である所。クスクス。

 2.チャンスの相棒で、保安官補佐のデュード(ディーン・マーティン)に至っては、数年前に女に振られてアル中になっている。

 3.足の悪い、で序でに口も悪い牢を護るお爺さんスタンピー(ウォルター・ブレナン)のコミカルキャラも良い。

 4.早撃ちで冷静な若者ガンマン、コロラド(リッキー・ネルソン)がチャンスに次いで頼りになるように見えてしまったぞ!

 5.そして、イカサマトランプで稼ぐ女、フェザーズ(ナント、アンジー・ディキンソン!)が、気丈で色っぽいのだが、心意気も良いのである。
   彼女が、チャンスにイカサマを窘められながらも、目の前で手配書を破り”もう、追われないようにしておく。”と言われ、彼のために寝室の前で寝ずの番をしたりする姿。そして、モジモジ君のチャンスに積極的に迫って行って恋仲になって行く姿などもとても良い。

<資料には、
 ”この映画が切っ掛けで秘密戦隊ゴレンジャーが出来た”。
 とあったので、そんな馬鹿な!と思ったら、正にそうでありました。
 アカレンジャーは勿論ジョン・T・チャンスで、モモレンジャーはフェザーズである。
 あとは、勝手に決めてくれい!>

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NOBU

4.5笑える、楽しい西部劇ここに極まれり。

2024年4月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

「続・夕陽のガンマン」のレビューに書いたとおり、昔は配給会社がプリントを貸出していたので名画座から要望があればロードショー終了後も何回も劇場で観るチャンスがあった。だから「リオ・ブラボー」も名画座で何度も観た。TVでも何度も観た。劇場で観るのは約50年振りである。

4月24日(水)
来週から公開される「悪は存在しない」濱口竜介監督のフェイバリット作品という事で1週間限定公開の「リオ・ブラボー」を文化村ル・シネマ渋谷宮下で。

忘れていたけど、アンジー・ディキンソンがジョン・ウェインに惚れるきっかけのジョンの優しさだったり、ダイナマイトがそこにある伏線だったり、固辞していたリッキー・ネルソンがシェリフになる理由だとか、2年前のディーン・マーチンの銃や衣料をジョン・ウェインがホテルに取っておいたことや殺された相手の用心棒たちの棺桶と埋葬料が1人100ドルの本人の報酬で賄われるなど、ちゃんと脚本に織り込まれていた。
ビクトル・エリセの「瞳をとじて」でも引用された「ライフルと愛馬」を合唱するシーンの楽しさや「皆殺しの歌」を効果的に使ったディミトリ・ティオムキンの音楽も素晴らしい。
「続 夕陽のガンマン」とはまた違う、笑える、楽しい西部劇ここに極まれり。
いやー、映画って良いもんですね。

余談
「続夕陽のガンマン」でクリント・イーストウッドのホルスターが同じ(ローハイドで使っていたもの)と書いたが、ジョン・ウェインのベルトのバックルもハワード・ホークス監督の「赤い河」のダンソン牧場のマークのデザインものを多くの西部劇で着用している。
本作の字幕は高瀬鎮夫版でした。

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Mr.C.B.2

4.0ジョン・ウェインの映画、初観賞!

2024年4月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

すごく楽しかった!西部劇のイメージは埃っぽい、バンバンと人が殺される、拳銃の音がうるさい、マッチョ。だから不安な思いで映画館に赴いた。ところが!やけにのんびりした雰囲気で殺気立ってない。たくさん笑えて歌もある。ドキドキもあるし気分スカッとするし、美しくてかっこいい言葉のやりとりもあって面白かった。

脚は悪いが腕のいい、機転がきくスタンピー(じいちゃん保安官)、手が震えて紙巻きタバコの紙も巻けないほどアル中だったが映画の最後はピッと巻けて良かったね!のデュード保安官助手(ディーン・マーティン)、勝ち気できりっとした女、フェザーズは保安官チームの「仲間」、そして背が高い(大谷翔平くん位?)チャンス(ジョン・ウェイン)は人を見る目があり冷静で人望ある渋くてかっこいい保安官トップ。フェザーズが積極的にアプローチしてチャンス保安官といい関係になるのがよかった。男のグズグズ感とかビビりをジョン・ウェインがやるから許せたというか可愛かった。

スパゲッティ・ウェスタンと異なり、ザ・西部劇はやはりマッチョで、アメリカにとって拳銃は西部劇的歴史・意味と密接に繋がっていると思った。でも監督ハワード・ホークス的女性像というのは気に入りました!アンジー・ディンキソン演じるフェザーズは、行動も身体も思考も文系&理系&体育会系ミックス!すぐ失神するタイプでなく色気過剰でなくずる賢くもない。失神ではないが、ジョン・ウェインがうつ伏せで倒れる場面が2回あった。あれだけの大男がバタッと倒れるのはちょっと怖かった。

SALOONという語を見ると高校時代を思い出す、SALONと間違えたから。間違えるとずっと記憶に残る!間違いはいいことだ!そして自分は西部劇と縁があるのかもしれない。

おまけ
1)冒頭の酒場シーンには床屋コーナーもあった。最近流行りの男性客対象のバーバー・ショップ、店内や理髪師や客のイメージは革とタトゥーとウィスキー(日本は違う?)だ!これは西部劇のsaloon文化から来ているに違いない。
2)チャンス保安官に助手として認められた二丁拳銃のコロラド(リッキー・ネルソン)、若くて賢くてかっこよかった!

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talisman