劇場公開日:1995年3月25日
解説
「Undo」「花とアリス」の岩井俊二監督の長編第1作。事故で婚約者の樹を亡くした博子は、国道になってしまったという彼が昔住んでいた住所に届くはずのない手紙を出した。しかしその手紙は、婚約者と同姓同名の女性のもとへ届き、2人の不思議な文通が始まるのだった。中山美穂が博子と手紙を受け取る女性、樹の2役を演じ話題となった。
1995年製作/113分/日本
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1995年3月25日
劇場公開日:1995年3月25日
「Undo」「花とアリス」の岩井俊二監督の長編第1作。事故で婚約者の樹を亡くした博子は、国道になってしまったという彼が昔住んでいた住所に届くはずのない手紙を出した。しかしその手紙は、婚約者と同姓同名の女性のもとへ届き、2人の不思議な文通が始まるのだった。中山美穂が博子と手紙を受け取る女性、樹の2役を演じ話題となった。
1995年製作/113分/日本
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1995年3月25日
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2024年4月18日なんだろ…言語かするのが凄く難しいくらい貴重なものに出会ったような気がする。
情緒とか追想とか追憶とか…色々あるけど、なんか心がほどけていくような感覚。
とても余白がある作品だった。
「青春18x2」って作品で、この作品を思い出した。そういや見てなかったなと。ヒロインであった女優さんの訃報もあったので追悼の意味も含めて見てみた。
岩井ワールドと言ってしまえば終わりだけれど、ラストのモノローグを聞くまで平行線の話だと思っていたのだけれど、いきなり交わってゾワッとする。
正直、まいった。
それまでの手紙達がいきなり眩く輝き始めたかのようだった。
あらすじは書けると思う。
亡くなった恋人を忘れられない女性
幼い恋に気づけなかった女性
前者は気持ちの整理をし、後者は眩い青春を振り返る。たぶんこんなとこだろうとは思う。
けれど、作品から受けた感想を言葉には出来ない。なんか言葉にし始めた時から、心の中から溢れてしまいそうな気がして、したくないと思う。
とても余白のある作品だった。
主演の中山美穂さんは2役を演じていて…
渡辺博子さんは、とても可憐な人だった。
藤井樹さんは、とてもキュートな人だった。
彼女の中学時代を含め、監督は女性を撮るのがめちゃくちゃ上手いなぁと感心する。
切り取られるフレームに、心情が投影されているようでもあった。
長編第1作目にしてコレか…。
凄まじい感性だなぁと思う。
編集が結構独特で…昔の流行りもあんのかもしれないけれど、結構細かいカットが不意に挿入されたりする。引き絵の感覚は今とそう変わらないのだけれど、この挿入されるカットがとても刹那的に思えてきて…「今」って言うと語弊があるのだけれど、生まれた瞬間に消えていくものを懸命に残そうとしているようにも感じてた。
全編通してノスタルジックな印象なのだけど、パンクな面もあって、監督のバランス感覚にも驚かされる。鈴木蘭々さんの役所なんかまさにソレだ。
中山美穂さんは、とても美しくてキュートで…故人を偲ぶつもりで見始めたのだけど、新たに恋に落ちそうな程、彼女の魅力が満載だった。
映画って時に残酷で時に優しいなぁと、そんな事を思う。
「青春18×2」を観てまた観たいなと思ってたところで、 中山美穂さんが亡くなられたと言うこともあり 約20年ぶりに観ました。 なんとなく藤井樹と中山美穂さんが重なり お元気ですか?と聞きたくなるような 切なさがありました。 単純な手紙のやり取りから始まるのだけど、 どこに行き着くのか分からない作りは 少しミステリ小説を読んでるような気分になり、 中山美穂さんの一人二役にしたキャスティング、 出会えそうで出会わない2人、 2人の人生、 そうなるのか!と言うラストに 今観るとプロットがスゴいなと感じました。 女性の藤井樹のあのラストから 男性の藤井樹が実は亡くなってたと分かった時の物語も 勝手に想像して切なくなりました。 岩井俊二監督作は青春そのものです。