めぐり逢えたら

ALLTIME BEST

劇場公開日:1993年12月11日

解説・あらすじ

トム・ハンクスとメグ・ライアンが2度目の共演を果たしたハートフル・ストーリー。シアトルに住むサムは、妻に先立たれ孤独な日々を過ごしていた。父を励まそうと、8歳の息子がラジオ番組で「パパに新しい奥さんを……」とリクエストする。切ないメッセージに心を動かされたのは、ボルチモアの新聞記者アニーだった。劇中、アニーがケイリー・グラント主演の「めぐり逢い」を観て感動したり、2人がエンパイア・ステート・ビルで出会ったりと名作の引用を使ったニクい演出も。

1993年製作/105分/アメリカ
原題または英題:Sleepless in Seattle
劇場公開日:1993年12月11日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第51回 ゴールデングローブ賞(1994年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) トム・ハンクス
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) メグ・ライアン
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写真:Album/アフロ

映画レビュー

4.0 マジック

2023年6月9日
スマートフォンから投稿

悲しい

楽しい

幸せ

ああ!これか!初見かと思ったら、昔観てました!観たことは忘れてたのに、セリフというか、言葉がすごく染みて、今現在の自分を型どっていた事に気付きました。
若い時、自信がなくて、迷うことも多かったあの頃。
チャンスが巡ってきたら、とりあえず動いて行動しよう!とか。
この映画で勇気付けられていたんだ〜と思い出しました。
どんなに素敵な人でも、気になる人の前では挨拶しかできなかったり、それ以上何も言えないもどかしい感じとか。
何とも可愛らしく、いじらしいメグ・ライアンが、とても魅力的でした。
そりゃ、一目で恋に落ちちゃう!

渋いおっちゃんの歌声でオーバー・ザ・レインボーの曲に優しく包まれて、ちょっと寝ちゃいそうにもなるけど、心地よいです。
メグ・ライアンの声がキレイで語り口が穏やかで素敵。

子供の頃、親に抱っこされて階段登ってもらったの気持ち良かったな〜とか、色々思い出されます。

…「手と手が触れ合った瞬間、マジックみたいだった。」
こんな月並だけど、実感のある言葉に、その演技にもらい泣き。ワカル。。。

観終わったあと、幸せな気持ちになる、素敵な映画でした。

コメントする 5件)
共感した! 10件)
ホビット

4.0 【80.1】めぐり逢えたら 映画レビュー

2026年1月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

映画史における1990年代は、古典的回帰と現代的感性が交錯した時代であり、ノーラ・エフロン監督による「めぐり逢えたら」は、その潮流の最前線に位置する重要作である。本作を単なる恋愛映画として片付けるのは容易だが、映画全史という俯瞰した視点に立てば、1930年代のスクリューボール・コメディが持っていた「機知」と、1950年代のメロドラマが持っていた「運命論」を、ポストモダンな引用形式で再構築した極めて知的な作品であることが浮き彫りになる。
作品の完成度を深く考察するならば、本作は「不在の存在感」を映画的に成立させた稀有な成功例である。主演の二人がラストの数分まで対面しないというプロットは、劇作術においては極めて危険な賭けである。しかし、エフロン監督は「映画を観る」という行為そのものを登場人物に共有させることで、この問題を解決した。アニーが劇中でレオ・マッケリーの「めぐり逢い」を観て涙し、その物語に自らを投影するメタ構造は、観客の映画的記憶を巧みに煽動する。つまり、本作の完成度とは、脚本の論理性ではなく、観客が持つ「映画への郷愁」を映画そのものの推進力に変えた演出の狡猾さと洗練さに依拠している。シアトルの雨とニューヨークの摩天楼という、物理的に隔絶された二つの空間を、ラジオの電波という目に見えない糸で結びつけた構成は、情報の非対称性が美徳とされたアナログ時代の最後にして最高の叙情詩といえる。
主演のトム・ハンクス(サム・ボールドウィン役)は、本作において「アメリカの良心」としての地位を確立する決定的な芝居を見せた。最愛の妻を亡くした喪失感に沈む建築家という役柄に対し、彼は過剰な湿っぽさを排除し、理性的で抑制された孤独を演じている。ハンクスの演技の真髄は、ラジオの公開相談で亡き妻への断ち切れない想いを吐露する際の、声の揺らぎと視線の迷いにある。彼は、自分の弱さを認めつつも、父親としての責任を全うしようとする「現代的な父親像」を、極めて自然体なリアリズムで体現した。200文字以上にわたる彼の演技の変遷を辿れば、コメディ出身ゆえの軽妙な間合いを維持しながらも、その底流には後の「フィラデルフィア」にも通じる、人間の尊厳をかけた深い静寂が宿っている。彼が劇中で見せる「ただ、彼女の手を握った時に分かったんだ。それがマジックだった」という台詞に説得力を与えられる俳優は、当時のハリウッドにおいて彼をおいて他に存在しなかった。
メグ・ライアン(アニー・リード役)は、本作によってロマンティック・コメディにおけるヒロインの定義を「受動的な花」から「行動する夢想家」へと塗り替えた。彼女が演じるアニーは、一見すると婚約者がいながら見知らぬ男に惹かれる不条理な行動をとるが、ライアンはその危うさを知的な好奇心と無垢な情熱へと昇華させている。彼女の芝居の凄みは、その反応の鮮やかさにある。ラジオの声に耳を傾ける際の一瞬の静止、あるいは新聞社で仕事に没頭しながらも心がシアトルへ飛んでいる時の虚ろな瞳。200文字以上の分析を加えるなら、彼女の演技における最大の功績は、観客が彼女を「ストーカー」としてではなく「運命の探求者」として祝福せざるを得ないほど、キャラクターに清潔な説得力を付与したことにある。彼女の鼻にかかった笑い声と、時折見せる真剣な眼差しは、90年代のスクリーンにおいて、ロマンスという不確かな概念に具体的な形を与えるための唯一の光であった。
ビル・プルマン(ウォルター役)は、アニーの婚約者として、物語上の「障壁」という損な役回りを見事に引き受けた。彼は決して悪人ではなく、アレルギー体質でやや神経質という程度に設定された「平凡な幸福」の象徴である。プルマンは、この役柄を哀切と滑稽さの絶妙なバランスで演じ、最後にはヒロインの背中を押す潔い敗者を体現した。彼の存在が、本作に大人の恋愛としての節度と品位をもたらしている。
ロス・マリンジャー(ジョナ・ボールドウィン役)は、子供特有の直感的で残酷なまでの純粋さを武器に、物語を動かす最強の触媒として機能した。彼の演技には、大人たちが「偶然」と呼ぶものを「運命」へと強制的に格上げさせるような、迷いのない強さがある。彼が見せる父への愛情と、見知らぬアニーへの期待感は、本作に漂うファンタジーを現実的な絆へと着地させる重要な重石となっていた。
クレジットの最後に登場するロブ・ライナー(ジェイ役)は、サムの友人として、映画にシニカルなユーモアと地に足の着いたリアリティを注入している。監督としても著名なライナーだが、ここでは俳優として、ロマンチックな夢想に耽りがちなサム(そして観客)に対し、現代的な男女関係の身も蓋もない真実を突きつける。彼の軽快な台詞回しは、甘美な物語に対する最良のスパイスであり、作品の奥行きを深める役割を果たした。
監督・演出・編集において、ノーラ・エフロンの采配は「じらし」の美学を極めている。二人がすれ違う一瞬のカット割りや、画面上の光彩の使い分けは、物理的距離を心理的距離へと変換する魔法のようであった。映像・美術衣装も、90年代初頭の洗練された中産階級のルックを基調とし、時代を超越したスタンダードな美しさを提示している。
音楽は、本作を不朽のものにした最大の要因の一つである。ハリー・コニック・ジュニアやルイ・アームストロングといったジャズの名曲を散りばめる一方で、セリーヌ・ディオンとクライブ・グリフィンによる主題歌「When I Fall in Love」が、古典の再解釈という本作の姿勢を音楽的に決定づけた。
第66回アカデミー賞において脚本賞と歌曲賞にノミネートされた事実は、本作が単なる娯楽作ではなく、ハリウッドの伝統的な語り口を現代に甦らせた知的な達成であることを証明している。本作は、映画が現実の模写であることを止め、観客の心に眠る「愛への信頼」を呼び覚ますための、最も純粋で、最も洗練された装置である。批評家として断言するが、本作は公開から数十年を経た今もなお、ロマンティック・コメディの金字塔として、その輝きを失っていない。それは、孤独な魂が夜の静寂の中でラジオの向こう側に救いを見出すように、私たちの心の隙間にそっと入り込み、温かな光を灯し続ける稀有な作品なのである。
作品[Sleepless in Seattle]
主演
評価対象: トム・ハンクス、メグ・ライアン
適用評価点: A9
助演
評価対象: ビル・プルマン、ロス・マリンジャー、ロブ・ライナー
適用評価点: B8
脚本・ストーリー
評価対象: ノーラ・エフロン、デヴィッド・S・ワード、ジェフ・アーチ
適用評価点: B+7.5
撮影・映像
評価対象: スヴェン・ニクヴィスト
適用評価点: B8
美術・衣装
評価対象: ジェフリー・タウンゼント、ジュディ・ラスキン
適用評価点: B8
音楽
評価対象: マーク・シェイマン
適用評価点: A9
編集(減点)
評価対象: ロバート・ライターマン
適用評価点: -0.5
監督(最終評価)
評価対象: ノーラ・エフロン
総合スコア:[80.1]

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honey

4.0 ミステリアスなサムに惹かれるアニー

2025年4月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

 アニーの婚約者ウォルターは、とても良い人なのだろうが、それゆえに分かりやす過ぎる印象を彼女に与えていた。その点、妻を喪い思い詰めるサムには、ラジオ越しということもあり、全容が見えないミステリアスな印象を受けると共に、その辛い状況がアニーの強い共感を生んだ。そのためサムのことをもっと知りたいという気持ちと、ウォルターでは物足りないという気持ちの両方を抱えることになったのだろう。それが楽しく運転していたところから一転してラジオを聞き入るアニーの表情に表れていてぐっと来る。

 ストーリーは作中でも紹介されていた映画『めぐり逢い』をオマージュしている。『めぐり逢い』は1994年版のリメイクしか観ていないが好きだ。エンパイアステートビルでの叶わなかった出会いを今作は再現したかったのだろう。

 男女の距離が徐々に縮まり惹かれ合っていくストーリーは、『ユー・ガット・メール』の監督でもあるノーラ・エフロンらしい丁寧さを感じた。洋画っていきなり恋愛になるようなストーリーが多い気がするが、彼女の作品はその点が丁寧で奥ゆかしい印象で好きだ。

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根岸 圭一

3.0 ヒロインに振られる男性役の去り際の潔さ

2025年3月2日
PCから投稿

プラザホテルのレストランでアニーに振られる男性役, 去り際が潔すぎてこれが欧米の良識のある紳士か,と感心しました.
男性の台詞 - "まず, 言いたいのは, 僕は君を愛している. ただ, 君にとって好きでもない男と一緒に暮らすのは残念なことだし, 僕も自分を好きではないと知っている女性と生きていくのは, 気が進まない"

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m_sawa

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