ブラス!
劇場公開日:1997年12月20日
解説
炭鉱夫たちによるブラスバンド、グライムソープ・コリアリー・バンドの実話を基に映画化した感動作。鉱山閉鎖の危機に揺れるイギリス北部の小さな炭鉱町。伝統的なブラスバンドのメンバーたちも、いつ失業するかわからない自分たちのことで精一杯。そんな中、指揮者のダニーだけが全英選手権への出場を目指して張り切っていたが……。「トレインスポッティング」で世界的に注目を浴びたユアン・マクレガーが出演したことでも話題に。
1996年製作/107分/イギリス
原題:Brassed Off
配給:シネカノン
スタッフ・キャスト
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2022年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
久しぶりに観ましたよ。「トレスポ」の直後で埋もれてしまったような気がしますが、中々に見応えのある映画。
炭鉱閉鎖という先の見えない暮らしを舞台にしたブラスバンドの物語で、なんと言っても音楽が素晴らしい。
話の元となっている実際のバンドの物語何ですが、実際のバンドが映画に参加して演奏。しかもサウンドトラックも彼らの演奏だというから素晴らしい。
苦境のさ中でも音楽を絆に、実に生き生きとしている彼らに魅了されます。
また仕事だけでなく個人個人にも様々な苦難や挫折があり、それが何とも上手いこと物語に絡み合っています。
そんな中迎えた決勝の演奏は、素晴らしいんですよ。すっごいアガります。
「アシカやイルカには立ち上がるー」の一説が
凱旋時の威風堂々はこれ以上ない程に音と心情がマッチしており、胸にくるものがありました。
何とも胸が熱くなる作品です。
25年ぶりくらいに再見。
私の大好物=イギリス・炭鉱の町を舞台にした映画MY3部作(繋がりはない)。
「フルモンティ」「遠い空の向こうに」そして今作。
閉鎖が噂されている炭鉱の町の、ブラスバンド(以下バンド)。
指揮者をはじめそれぞれの人間模様=群像劇が、イギリスらしい。
コンクール目指してバンド活動をしているけど、仕事がなくなったら・・・。
というジレンマが全体に漂う。難しいよねえ。
いくつかのアクシデントを、乗り越えられるのかどうか。
その光景を、説明ではなくバンドの音楽を前に出して、話が進むところ。
知らない曲がほとんどだったけど、好感度大。
結末もすっかり忘れていて、ちょっと泣けました。
そうきたかと。アメリカだったら、この終わり方はしないだろうなあ。
いい映画は何回見てもいいのでありました。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「我々のプライドを象徴するのは、このバンド!」
2022年3月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD
ー 今作の内容は巷間に流布していると思われるので、久しぶりに鑑賞した感想をシンプルに記すー
・グリムリー炭坑閉鎖に抵抗する、1881年から続いているグリムリー・コリアリーバンドのメンバーの苦しみ、悲しみがキチンと描かれている。
・グリムリー・コリアリーバンドを率いる指揮者ダニー(ピート・ポスルウェイト)の音楽愛に惹かれる団員達の姿。
- ダニーが倒れた時に、病室の前で皆で演奏するシーンは沁みる。-
・アンディ(ユアン・マクレガー)は、久しぶりに町に戻って来たグロリアの見事な演奏を聞き、彼女と良き仲になるが、実は彼女は会社側からレポートを書くために送り込まれた事が分かり、自棄になってトランペットを賭けで失ってしまう。
・ダニーは、病に倒れる前からロイヤル・アルバート・ホールで行われる”全英ブラスバンド選手権”での優勝を夢見ていたが、3000ポンドの出場料すらバンドメンバーは支払えない。
それだけではなく、ダニーの息子フィルは家を抵当に取られ、妻子も出て行ってしまう。
- フィルはピエロに扮して小金を稼ぐが・・。-
・グロリアは会社幹部から”炭鉱閉鎖は2年前から決まっていた。”と聞かされ、自ら会社を辞め、退職金を3000ポンドの出場料として提供する。
■今作の白眉のシーン
・ロイヤル・アルバート・ホールで行われる”全英ブラスバンド選手権”で、見事に優勝したグリムリー・コリアリーバンド。
スピーチを求められたダニーが、政府に対して”我々は真面目に働いてきた人間だ!”とスピーチし、トロフィー授与を拒否するシーンである。
(しかも、別のメンバーがチャッカリ、銀のトロフィーを持って帰る・・。)
<炭鉱の町の人々が喜び紙吹雪舞う中、凱旋するシーンも良い。
時代の趨勢だったとはいえ、労働者を軽んじる政権は、ロクなものではないのである。>
2021年12月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
"グライムソープ・コリアリー・バンド
(Grimethorpe Colliery Band)"
現在も活動を続けている
炭坑夫の余暇活動として
1917年に結成されたブラスバンド
1980年代イギリス
炭坑閉鎖に揺れる小さな町
生きる意志や希望を失いかけた人々に
「生きること」を音楽を通して伝える
実話に着想を得て描かれた作品
80年代イギリスの経済改革
変革の真っ只中にいる人々
劇中バンドのその後には触れていませんが
先行きの見えない中での
最後のスピーチにとても感動しました
バンドを牽引するダニーを演じた
ピート・ポスルウェイト(1946-2011)
がとてもいい