パラダイスの夕暮れ

劇場公開日:

解説・あらすじ

仲間の死によって独立の道を断たれた、ゴミ収集車の運転手ニカンデル。スーパーのレジ係イロナに恋をした彼は、彼女をデートに誘ったものの、ビンゴ会場に連れて行ってしまい大失敗。ところが、仕事をクビになったイロナが彼のもとに転がり込んでくる。2人の関係はうまくいったかのように見えたが……。アキ・カウリスマキ監督の長編第3作。主演は、カウリスマキ作品には欠かせない
マッティ・ペロンパーとカティ・オウティネン。

1986年製作/80分/フィンランド
原題または英題:Varjoja paratiisissa
劇場公開日:2002年

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(C)Villealfa OY

映画レビュー

4.0ビンゴ場とLL教室

2025年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

驚く

 年配の相棒が清掃業で独立しようとニカンデルを誘ったが、彼が突然死してしまい、ニカンデルは戸惑い、酒場で暴れて留置所に送られた。そこで知り合った無職のメラルティンを職場に誘う。知り合ったスーパーの店員イロナが突然解雇され、困惑の中、手提げ金庫を盗んでしまう。唐突な展開ではあったが、それも日常の一部。女性には奥手であるニカンデルが毅然とした態度を取りながらも、朴訥な上、諦めが早いといったユニークな性格なのだ。
 フィンランドにはビンゴ場なんてあるのか?その淡々として盛り上がりのない会場がとても虚しく、LL教室で英語を勉強する主人公のニカンデルが両方とも生活の一部となっているところが痺れる。

 プロレタリアート三部作の第一部ということだが、最も如実に表れているのが高級レストランでの出来事。ホテルでもそうだったが、満席だからと断られるところ。イロナの新しい職場の上司とのデートでは簡単に入れたのに・・・死んだ同僚の「独立してのし上がってやる」という言葉が思い出されるところでもある。

 いつまでも恋が実らないままじゃいられない。朴訥さ故のストレートな新婚旅行の誘いなんてイチかバチかの大勝負。真面目だけど奇行も見受けられる2人なだけに不安が尽きない。英語を勉強していたから、てっきりイギリスにでも行くのかと思えば、ソ連のタリンだからなぁ・・・パラダイスになるのか??

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kossy

4.0新しい相棒が良い感じでとても良い。

2024年11月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

新しい相棒が良い感じでとても良い。

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Mr. Planty

3.5監督だから

2024年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

実際どっちに話が転がるのか分からず、そーなの?どーなの?と見れる。

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mikyo

4.0底辺に生きる人々への光

2024年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

採点4.2
鬱屈とした毎日の中で出会った、ややこしい男女二人。
その不器用でめんどくさい二人が、ずっとすれ違ってるような物語。
セリフも表情も極端に少なく、その味気ない生活に凄いリアリティに溢れていました。
そこからのいきなりのプロポーズには驚かされましたね。
結局気に入らない毎日を変えるのは、その一歩なんでしょうね。ここら辺にも底辺に生きる人々への光が感じられました。
流れる楽曲も日本の歌謡曲のようで何だか沁みますね。
短い尺にギュッと詰め込まれた、人生の希望を描いた作品でした。

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白波