時計じかけのオレンジのレビュー・感想・評価
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前半の映像美にはセンスを感じたけれど
名作で評価が高いので、観てみましたがありきたりの内容の映画でした。どうしてそこまで評価が高いのかわかりません。前半の映像美にはセンスを感じましたが。
並べられる宇宙語がコワいw
最初に感想を言うと、何言ってんのかワカンナイ!w
「イン・アウト」には笑うww
キューブリック監督作品の中で1番好き。
何度も観たいわけではないが、忘れた頃にまた観たくなる。そしていつの時代に観ても、変態的で芸術的でスタイリッシュな作品。
性的に変な嗜好があるわけでもなければ暴力的であれどキチガイな苦しめ方をするタイプでもないのに、主人公アレックスからは常に異常性を感じてやまない。暴力行為のモチベーションの引き金になっているのが自身の愛すべきクラシック音楽であったり、芸術的なオブジェであったりするからであろう。また、自分を監視する立場の人間に対しては意外とか弱く振る舞う姿のギャップが可愛いようで気持ち悪くて…w
「強制」と「矯正」の恐ろしさ。人の怒りや苦しみの輪廻はそう簡単に断ち切れない。ラストは凄く社会風刺的であり、70年代から今の時代になってもこのメッセージは変わらず我々に強く刺さるモノだと思う。
印象的なタイトル
スタイリッシュな映像美を楽しむ作品。特に冒頭の主人公の鋭い目つきにはドキッとした。
内容の方は…私には刺さらなかったというのが一番近い。多分公開当時に見る、もしくはもっと若い時期に見ていれば違った感想を持ったはず。高校生・大学生時分に見てたらきっと変に影響受けてたろうな~。ある意味良かった?
人に影響を与えるパワーは感じる映画。幸か不幸か刺さらなかった。
✰久し振りに鑑賞✰
10代の頃に、TVCMとかをやっている時に流行ってて観ましたけど、その当時とはまた違った印象でしたね。
前半は とにかく面白いの一言!
暴力やレイプ描写に 嫌悪感を示す人も多いと思いますが、私は そこまで酷いと感じる様なリアルさは感じませんでしたね。
なにせ、この作品 結構〜長尺なので、そこで引っ掛かってしまったら、最後まで観られませんよ。
仲間だと思っていた人物達の裏切りによって 警察に逮捕されてしまったアレックス。早く刑期を済ませる方法を知り、まんまとそのチャンスを手に入れる。
それは、暴力的な人間を 善人に改造するというものだった…。
この作品は、結局 観ている人達も 人の不幸が好きだと思う様に、暴力は 暴力しか生まないんだと言うことを言いたかったのではないかと思う。
一見、善人風な人でも キッカケがあれば そのタガが外れ、呆気なく罪人の仲間入り。
実験が成功したと思えたアレックスも、最後は元のギラギラしていた頃のアレックスに戻ってましたね。
本当に、サラッと描いていますが 実に深い内容の作品だと思いますよ。
上辺だけで観ないで、本質をシッカリ観て欲しいと思いますね。
全てが変態的。
本作は「フルメタル・ジャケット」に続き、キューブリック作品として2作目。傑作と言われる所以がわかった。
ストーリーはアレックスという主人公が犯罪を犯して捕まってしまうが、新療法の被験者となる代わりに釈放され…というもの。
まず、ストーリーは展開が読めず、見ていて飽きることはない。それに加えてキューブリック監督によるエキセントリックな演出により、のめり込んでしまう。セット、衣装、音楽、カメラワークなど全てが変態的というかサイケデリックで、その世界観に鑑賞者は圧倒される。
序盤が性的かつ暴力的であるのに、ラストに迫るにつれ、社会風刺のテーマ性は増してゆく。鑑賞後、こんな融合の仕方があるのだろうかと唖然としてしまった。キューブリック監督にしかできないテクニックであろう。
その描写の仕方から好き嫌いが分かれることには納得だが、こんな作品を今後見れることは無いだろう。それだけ本作が極めて稀有でハイブリッドな作品であることは皆が認識すべきである。
何を期待して観るか
ここまで本当に"面白い"と思えた映画は他にない。
最初見たときは、地味に評価が高くてキューブリックの作品だったことを理由に、内容も知らず見始めました。でも開始早々ギブアップしました。
でもその後がすごく気になったのと、そのアイコニックなファッションと世界観が気になって結局また再度見ることにしました。
まさか最初見たときはこの映画にここまで"惹かれる"とは思いませんでした。
好き嫌いは完全に分かれる映画で、好みのポイントも人それぞれだと思います。ファッション、社会的テーマ性、世界観、インテリア、音楽、撮影手法、キャラクター性……などなど
目を当てたくないようなシーンもありますが、なかなかこんな映画には出会えないと思います。
観た人を選別させる映画。
この作品は賛否が真っ二つに分かれると言われているが、厳密にいうと、賛否の中の「賛」の中にも真っ二つに分かれると思う。
この作品をどう好きなのか、でその人がどう生きてきたか、どういうものを好きなのかがはっきりするような気がした。
芸術的な意味合いで好きなのか、先進的な意味合いで好きなのか、単にキューブリックが好きなのか、。
自分はどうかというと、、、よく分からない。けど、ドラマ性や人物描写というよりも、時代を風刺した点において、好きなのかもしれない。
兎にも角にも、観ながら感じた気持ち悪さや自分の中にあるダークな部分を刺激されたことが、好きになった理由なのかもしれない。
それほど、観る人の心に突くものがあるのだろう。
鬼畜にも劣る浅ましい蛮行に天誅
奇人、迷(名)匠キューブリックが描く退廃的近未来作品。
サイケデリックなインテリアやオブジェが近未来風
(?!)軽快に雨に唄えばを口ずさみ非人道的な暴力行為を喜々とする、キ○ガイ主人公アレックスの顛末に同情の余地なし。
美術作品を映像にしたかのような作品
まるで美術作品を映像にしたかのような作品。
自由に生きてきたはずが結局は政府の手のひらで転がされている皮肉。
しかし本人にとってはそれが自由。
結局人間は利用され利用することで廻ってるんだなあ...
それが良い事でも悪い事でも。
しかし出てくる人物人物全てが狂っている。
狂っている人物が正常に戻すと言ってもまた狂うだけの無限ループ。
「時計じかけのオレンジ」というタイトルがマッチしています。
印象的なセリフも良い。
非常にアーティスティックな映画。
暴力シーンや性的なシーンがあるので好き嫌いが完全に別れます。
ナイアガラ・トライアングル VOL.2
『ハートじかけのオレンジ』はそのアルバムのラストナンバーである。そして、その頃からこの曲名の元ネタであろう、『時計仕掛けのオレンジ』という作品は、記憶に留めていた。その後、この作品の戦慄するシーンを知ることと成る。それは目を大きく見開くよう、強制的に固定させる器具を付けられ、拘束服に縛られた男の姿だ。その一瞬のシーンの続きの想像がおぞましく、多分、目に何か突き刺して何ていうスプラッターものだと、これは単に勘違いなのだが・・・。
そんなことで、なかなか鑑賞することを躊躇ったのだが、『2001年宇宙の旅』の流れで、スタンリー・キューブリックの作品は必須鑑賞だからと言い聞かせて、やっと観ることを決意した次第。
で、感想なのだが、これも又アラスジはもう超有名作品なので割愛するが、スプラッターではない別の方向の気持ち悪さが前面にでてくる内容。それが丸でミュージカルのような流れでポップスター宜しく、主人公の男の悪行三昧とその顛末が描かれる。極端なイデオロギー対立を際立たせながら、それでも人間性はどうしようも変えることが出来ないという諦観を滲ませてのラストなのだが、どこまでも人間というどうしようもない愚かな動物を、ここまで鮮明に演出している作品は希有であろう。それが自分が産まれて間もない昭和47年公開というのだから全くもって驚き以外に感じ得ない。正に普遍性を伴うテーマをしかしこれだけスタイリッシュに展開していけるキューブリックの高次元のセンスに脱帽だ。
そして、またミスリードしてしまったのだが、自分はあのラストはベートヴェンの第九でトドメを刺され、死に行く今際の際の走馬燈かとの演出だと感じたが、ネットで調べるとどうもそうではないらしい。飛び降りて自殺未遂からのディプロマイズで、又元に戻ったということ。『雀百まで踊り忘れず』ってことなんだろうね。そう観ると、この作品の何ともやりきれない無力感、修復不可能な絶対悪ということに陰々滅々となる、考え深い映画であった。
人類への警鐘
超がつくほどに賛否両論が分かれると噂の「時計じかけのオレンジ」をついに鑑賞しました。
まず初めに感じたのは、女性でこの映画が好きな人はなかなかいないだろうなということです。。。
R-15指定ということもあり、暴力描写、性描写の連続。
音楽や映画全体の雰囲気がかなり凝っていてスタイリッシュなおかげで、多少の緩和はされるかもしれませんが、それでも無理な人には徹底的に拒否反応を示されてしまうのが本作品だと思います。(特に女性に)
また、それらの描写に拒否反応を示さず最後まで観ることができたにしても、鑑賞中、「面白い!」「最高!」などといった肯定的な感情を抱くことにはかなりの抵抗をおぼえます。(そのような感情を抱く自分自身のことが精神的に心配になる。)
簡単に言えばそういう類のかなり癖のある映画です。
では、なぜ僕が好評価をつけたのか。それはこの映画が究極の社会風刺映画だと思ったからです。国家、権力者、犯罪者、もっと言えば、人類への警鐘を鳴らしている映画であると言っても過言ではないかもしれません。
罪のない人々に暴力をはたらくという決して許されない罪を犯し続ける犯罪者に対して、それ以上の暴力を振りかざして拘束する国や権力者。良いように言えば「目には目を...」かも知れませんが、これじゃあ暴力を否定したいのか肯定したいのか分かりません。転じて、「結局何が正しくて、何が正義かなんて誰にも分からないよね。」とも捉えられると思います。
映画の前半、誰が見ても残忍だと感じるであろう暴行行為、犯罪行為を淡々と繰り返す主人公。しかし、後半になると、一転してその主人公が精神的にも身体的にも追い詰められ、窮地に立たされます。映画の前半では彼に対し怒りを抱いていたはずが、後半は、少し可哀想とさえ思ってしまいます。この複雑な感情を抱かせて悶々とさせることも、製作者の一つの意図だったのではないでしょうか。
断じて犯罪行為を肯定する訳ではありませんが、「機械的な(時計じかけの)人間にならず、もっと開放的に自分を出してみろよ。」「もっと開放的に自分を出せる世の中を作っていけよ、21世紀に生きるお前ら。」そういった力強いメッセージ性を20世紀から今を生きる僕たちに発信してくれているのではないかと感じました。
本作は、ただただ嫌になるほどのバイオレンス描写にうんざりし嫌いな映画だと感じる人もいれば、それを差し引いても、芸術性や、オシャレさの素晴らしさに感銘を受け、好きだと感じる人もいる。はたまた、芸術性やオシャレさは認めるけれども、何が伝えたいかさっぱり分からないので嫌いと感じる人がいれば、深く洞察してそのメッセージ性に惚れ込み、感動し、好きと感じる人もいる。全員が正しいと思います。間違いなんてありません。賛否両論も当然です。ただ、大事なのはその持論、感情を他人に流されず持ち続けることだと思います。時計じかけのつまらない人間にならないためにも。
この星5は個人的な評価である。
私はこの映画の狂気に惹かれている。だから正しく評価できない。しかし幾度も見返してしまうのだ。最後のシーンで、覚えてはいけないカタルシスを感じてしまう。それだけのために、何度も何度も見返してしまう。
普通に考えれば、ただの狂った男の話である。時間も長く、中だるみは激しい(これは2001年宇宙の旅もそうだ)。でも、私が言える欠点はただそれだけ。編曲されたクラシック、俳優たちの狂気の笑み、怒涛のストーリー、そしてあの特徴的なカメラワークに、「雨に唄えば」。
これは他人にすすめることはできない。そんなことをすれば自分の人格を疑われても仕方ない。しかし、これは個人的には傑作である。だから、星5をつける以外にない。あの時代の狂気を感じるのに、これほど素晴らしい映画はない。
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