サイレントヒル

劇場公開日:2006年7月8日

解説・あらすじ

シリーズ4作目まで製作されている人気ホラーゲームの1作目を完全映画化。赤ん坊の頃に養女としてシャロンを引き取ったローズ夫妻。だが、9歳になったシャロンが「サイレントヒル…」と呻き声を発するようになる。ローズはアメリカ・ウエストバージニア州にサイレントヒルという街があることを探り当て、シャロンと共にそこを訪れるが、街はすでに廃墟と化していた……。監督は「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズ。

2006年製作/126分/アメリカ
原題または英題:Silent Hill
配給:松竹
劇場公開日:2006年7月8日

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(C)Silent Hill DCP Inc./Davis Production SH S.A.R.L

映画レビュー

4.5 世界観がとても良い

2025年12月11日
iPhoneアプリから投稿

原作のゲームは過去数日プレイした事がある程度であり、勿論全クリなんて夢のまた夢で終わってしまった程度である為、ほとんど映画作品としての評価になる。
「バイオハザード」と並ぶヒット作となっただけあり、実写化に当たっては相当プレッシャーがかかりそうだが、製作費の倍近い興行成績であればホラー作品としては成功した方だろう。"本格的なホラーゲーム"の代名詞である原作を踏襲しつつ、126分の中に無理なくギュッと詰め込んだ印象だ。本作の称賛すべき点は世界観と作風が芸術的なほどピッタリと合っているというところだろう。ゴーストタウン化したサイレントヒルという喪失感漂う雰囲気に不気味な佇まい、地下の炭鉱が今でも燃え続けている為、基本的には人の出入りは無く、入ったとしてもマスク必須の危険地帯である。これは劇場版だけでは無く原作にも当てはまるが、2011年の震災で発生した原発事故により、今も福島の一部の地域は立ち入りが制限されているが、今考えると思い返してしまう設定である。

異形のクリーチャーらは流石ハリウッドクオリティで良く再現されており、怖いが1つのキャラクターとしてのインパクトを残してくれている。その中で次第に明かされていく事実は残酷であり、いかにしてサイレントヒルが呪われたのかが完全未プレイの観客にも分かり易いように描かれている。やはり、子を持つ母親は強し。警察を振り払い、封鎖されたゲートを車で蹴散らし、最後はラスボスを連れての登場である。後半はこれでもかとスッキリする事間違いなしであり、でかした!と思うが、しんみりと幕を下ろすのも情緒的で良い。

数日プレイしただけの自分では気が付かなかったものの、ゲーム原作と同じBGMを使用するなど、ファンとしては「良くぞここまで!」と思えるのだろう。原作との相違点も幾つかあり、原作では行方不明の娘を探すのは父親だったが、劇場版ではラダ・ミッチェル演じる母親である。また、時折やってくる"呪いタイム"の前にサイレンが鳴り響くという設定も追加されている。その後に訪れる"血と錆の世界"の表現も良い。ゲーム原作の作品で中々往年のファンと新規のファンを同時に掴むのは難しい物だが、本作はその中でも悪い話を聞かない、数少ない成功例だと言えよう。

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クラ

4.0 ホラー演出が素晴らしい映画。

2025年1月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

ゲームは未プレイです。
荒廃した街から、クリーチャー達の世界に切り替わる。世界が剥がれて行く表現と、恐怖が終わった後の世界が復元される表現が素晴らしい。

ただクリーチャーを出すだけではなくその演出も良い。クリーチャー出現前の世界では遺体だったものが動き出す様、ライトを向けると一斉に動き出す看護婦クリーチャーの群。

また、少女の霊絡みの演出が特に怖く、小さな穴から目だけか覗いたり、ずっと後ろ向きの看護婦がカメラ視点が切り替わると両目が潰れているなど見所。

世界観は閉鎖的な村社会がベースとなっており、人間の恐ろしさも感じながら、どこか物悲しい音楽もマッチしていて良かったです。

ラストは円満解決とならなかったところもホラーらしくて良い。最後まで現実と、サイレントヒルの世界が対比された構成になっているところもグッドです。

非常に残念なのが、母親の行動がいちいち馬鹿すぎてイライラするところ。

まず、サイレントヒルに行く理由が娘が眠ってる時にその名前を呼ぶから。
なのですが、それって心霊的な何かの存在を信じて調べに行くわけですよね?そこに女と子供一人で行くわけです。旦那に黙って。

霊的な存在を信じていなかったとしても、地元の人がまだ危険だと言っている廃墟に夜中に行こうとする。

警察に追いかけられたら全速力で逃げだして事故る。警察には子供のためと言い訳するが、警察から「子供が心配ならあんなに飛ばしたりしない」と普通のツッコミがはいる。

沢山のクリーチャーに追いかけ回され、酸のようなものを吐くクリーチャーに遭遇してなお、両手に手錠をされたまま、逃げ出して街の中をウロつく。結果警察官に助けられる。

最後、この警察官は巻き込まれて火炙りにされて死ぬ。

この人がいなければ物語は進まないものの少々強引だった感じがします。

それを差し引いても面白い作品でした。

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Arts0001

2.0 クリーチャーのシーンは少なめで怖くない

2024年10月12日
PCから投稿
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かちかち映画速報

3.5 そこからは、死んでも逃げれない。

2023年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

ゲームをやっており、これほどまでに怖いゲームの実写版ということで、期待半分で観ましたが出来がよかったです。割とゲームに忠実に作られていますが、知らない人も十分楽しめて怖いサイレントヒルでした。

“サイレン”が鳴った瞬間、CG効果もプラスして恐怖感が非常に見事でした。ざわざわっと一気に闇の世界に変わる瞬間は当人たちは絶望でしかなく、逃げたくても逃げれない恐怖は相当なものです。

そして、クリーチャーも非常にリアルで怖かったです。まぁ、お馴染みの三角頭は、ゲームでは怖いですが実写になると人間っぽさも出てしまうのでそこまで怖くなかったのですがね。

そして、サイレントヒルもう一つのお馴染みキャラ恐怖のナースもちゃんと登場。やっぱり動きが気持ち悪いですね。ナースの集団の中を通っていくなんて、絶対に無理だなぁ。

ゲームファンであればもう一つの興奮どころは、やはり音楽ですね。サイレントヒルの不気味さを表現した、怖すぎるくらい不気味な音楽もしっかりと映画でも使われていました。ただ、この映画を心底から楽しむにはゲームを知ったに越したことはないのですが、知らない人も十分楽しめる映画でした。

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いちごだいふくもち

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