パプリカ

ALLTIME BEST

劇場公開日:2026年1月2日

解説・あらすじ

「PERFECT BLUE」「千年女優」の今敏監督が、筒井康隆の同名SF小説を大胆な脚色で映像化した長編アニメ映画。

精神医療研究所で開発された、他人の夢を共有できる画期的な機器「DCミニ」。研究所に勤めるサイコセラピストの千葉敦子は、外見も性格もまったく別人の夢探偵パプリカとなってクライアントの夢に入り込み、極秘のセラピーを行っていた。ある日、DCミニが研究所から盗まれ、研究所職員は次々と奇怪な夢を見て精神を侵されていく。調査に乗りだしたパプリカは、狂ったイメージに汚染された夢の中へ飛び込むが、そこでは恐ろしい罠が彼女を待ち受けていた。

主人公パプリカの声を林原めぐみが担当。マッドハウスがアニメーション制作、ミュージシャンの平沢進が音楽を手がけた。2006年・第63回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。監督の今敏は本作の後、2010年に逝去。これが最後に手がけた長編作品となった。2026年には、20周年を記念して4Kリマスター版で全国リバイバル公開。

2006年製作/90分/G/日本
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2026年1月2日

その他の公開日:2006年11月25日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・声優・キャスト

監督
今敏
原作
筒井康隆
脚本
水上清資
今敏
企画
丸山正雄
プロデューサー
丸田順悟
滝山雅夫
制作プロデューサー
豊田智紀
キャラクターデザイン
安藤雅司
作画監督
安藤雅司
作画監督補佐
井上俊之
井上鋭
三原三千夫
原図協力
末武康光
美術監督
池信孝
美術監督補佐
東地和生
色彩設計
橋本賢
撮影監督
加藤道哉
CGディレクター
加藤道哉
VFXアーティスト
設楽友久
特殊合成アーティスト
内山嗣康
編集
瀬山武司
神宮司由美
音楽
平沢進
演出助手
吉野智美
タイトルデザイン
イナガキキヨシ
音響監督
三間雅文
アニメーション制作
マッドハウス
全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3

(C)2006 MADHOUSE / Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.

映画レビュー

3.0 あっちゃんだけじゃなくて

2026年1月28日
Androidアプリから投稿

世界観、キャラデザ、声優さん、音楽、個人的に全部タイプ!特にオープニングなんて素晴らしい!SFという要素のみは苦手だったけれど、それらが良すぎてしっかり没入することができた。筒井作品は原作のトキカケが好きなので、こういう感じなのね〜、と理解できたのもあるかもだけど。

DCミニがなくなって、その犯人は?というところではなく、DCミニがなくなってそれぞれの夢から分かるトラウマ?とかに重きを置いて観た(と認識している。めっちゃ難しかったから)。

ひたすら殻にこもって機械と戯れる時田や、時田の才能に嫉妬する氷室。そして時田の才能と思いのままに生きられるところに惚れているあっちゃん(パプリカ)。そんなあっちゃんに惚れている小山内。映画を作るという夢をおざなりにしたと悔やむ粉川。現実と夢が融合したことにより、彼らのトラウマが見えてくる、という仕組み(?)なんだなと認識している(ほんとに分からなくて今でもあれこれ調べながら書いている)。

個人的には、強くてかっこよくて美しいパプリカ(あっちゃん)が本当に好き!時田や小山内から迫られても強気で拒否。どんな目に遭おうとも果敢に戦う。そして時田に一途!

だからこそ最後、時田のなかにあっちゃんだけが入っていったとき、時田が「スパイス(パプリカ)が足りない」と言うのが良かった。昼はあっちゃんで夜はパプリカだけれど、二人はそれぞれ違うのではなく、二人でひとつなのだ。

もしDCミニがなくなってなかったら、彼らはトラウマを解消できなかっただろうし、時田とあっちゃんは結婚できなかったはず。そう思うと、犯人にも感謝?なのかもしれないわ

コメントする (0件)
共感した! 1件)
な

4.0 夢とうつつとアクションと…

2026年1月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

ドキドキ

ずっと昔から存在は知っていたものの、内容についての情報はほぼゼロ。ちょうどリバイバル上映されていると知って、今さらながら劇場に飛び込んでみました。
今までレンタル店などでパッケージだけは見たことがあって、タイトルとインパクトのある画風が記憶に強く残っていましたが、実際に観るのはこれが初めて。

なるほど、これが噂のパプリカでしたか!!
アニメの可能性を存分に発揮した夢とうつつの混濁した世界観と魅力的なヒロイン2人(?笑)に惹き込まれてるうちに、あっという間に終わりました。
初見では自分の頭の中の混乱と戦うのも精いっぱい(笑)
一度観ただけでは味わい尽くせないですね、これは。

唯一、刑事のトラウマが「学生時代の映画を完成させてなかったこと」…というのが、少々合点がいかなかったのは、私の理解が足りてなかったのかな?

でも、いつかレンタルで観ようと思ってた作品がまさか劇場で観られるなんて、シネマシティさんに感謝です。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ころころ

4.0 「ふたりでひとつ」

2026年1月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

斬新

 この映画を観るのはこれで2、3度目だが、映画館で観たのはこれが初めてだった。実はこの映画そのものを映画館で観たかったというよりは、平沢進の音楽を映画館の音響で聴きたかったから観に行ったという方が正しい。
 この物語は、寝ているときに見る夢の中の世界と現実世界が舞台になっている。とある研究所でDCミニという他人の夢を見られる機械が開発された。それは他人の夢をただ見るだけでなく、その夢を共有し、他人が入り込み、干渉することができる。研究員の1人である敦子は日中は副主任として研究所で働き、夜はDCミニを使って「パプリカ」という女性になり、サイコセラピストとして活動する。それは不眠症の患者の夢に入り込み、その原因を探ったり解決したりする治療だ。しかしDCミニ自体が公になっていないため、研究所に近いごく一部の人しかそのことはしらない。そんな折、3つのDCミニが何者かの手によって盗まれてしまう。実行犯はそれらを利用し研究所の職員を洗脳し、職員は次々に奇行に走り出す。事態を収束させるために敦子とパプリカはDCミニと盗んだ犯人を探し始めるが…。
 あらすじを書いてみたが実にややこしい。この物語を完璧に理解しようとするにはセリフひとつひとつに、意識を向け集中し続けなければならない。そもそもパプリカとは敦子の夢の中での姿である。これを理解するだけでも大変だ。そのうえ物語が進むにつれてさらにどんどんと話はややこしくなっていく。全く疲れる映画である。細部まで理解しようとするのは大変だが、この映画の世界観を感じ取ることは実に容易だ。それはオープニングの映像がとても優れているからである。これは実際に観てほしいが、オープニングでパプリカは街中を駆け巡る。駆け巡ると言っても走るわけではない。街中を走っているトラックの広告の中に入り込んだと思えば、次の瞬間歩行者が着ているTシャツの柄の中に入り込んだりと、様々な移動手段で駆け巡る。自由でなんでもありな世界観が体の中にスッと入ってくる。この今敏特有の映像表現は目を見張る。そしてそのバックで流れる平沢進の音楽が実に良い。大友克洋の「AKIRA」の中でバイクで街中を走り回る時に流れている芸能山城組の音楽と同じくらい、そのシーンにしっくりくる。この音楽以外あり得ないとまで思えるほどに。2人の天才が揃うとここまでのものが出来上がるのかと感動するシーンの一つである。
 物語の中心は冒頭に書いたあらすじの通りだが、それと並行して敦子とDCミニの開発者である時田の恋物語も進んでいく。敦子は仕事はできるが、気が強く、性格がキツく、甘えられない。対して時田は天才科学者でありながら、欲求に忠実で常に何かを食べているため極度の肥満である。天才特有の頭の中が子供のまま体だけが大人になっている。こんな2人の恋は眺めているだけでは、捉えることは難しい。かなり控えめで回りくどい描写が多いが、私が好きなシーンはラストにかなり近いところ。奇行に走っている時田を助けるために敦子がパプリカを置いて時田の体に入る。その時、時田は「スパイスが足りないみたい」というようなことを言うがこれはパプリカが足りないと言っている。冷たい敦子、癒しのパプリカと終盤まで対照的に描かれていた2人だったが、実は2人は共同体でパプリカは敦子の一部で、逆に言えば敦子の中にもパプリカの優しさや癒しがあった。それを時田の言葉で発されるのは何てロマンティックなんだろうと心が躍った。
 この映画は最初から最後まで何か気色の悪い映像表現が続く。怪奇というか不気味というか。その映像はまさしく夢の中の描写そのものである。そして何かを表現するときに、かなり直接的で直線的な描写をする。それだけ見せられたら強烈に脳裏に焼き付くだろう。そしてのその描写は必ずしも良いとは限らない。通常ならそういったシーンだけが映画の顔になってしまうだろう。しかしそのシーンだけが浮かないのは映画全体がおかしいからだろう。こんな描写ができる今敏自身がDCミニそのものなのかもしれない。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
日比野徒然

4.0 運良く見れた!

2026年1月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ネットでよく流れてくる「サラリーマンがニコニコしながら5人連続飛び降り自殺する動画」や今年の正月のパルコのプモーションなどを見て、いつかは見たいと思ってた映画、運良く劇場で見れた。今年で公開20年?!20年前にこの映像美を実現してた?マジ?すごすぎ。今敏監督、もしご存命ならエゲツない存在になってたよな……。目が潤う映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
けんしろー

他のユーザーは「パプリカ」以外にこんな作品をCheck-inしています。