「時をかける少女」声優、あらすじまとめ　最新作「果てしなきスカーレット」との共通点

同作は、筒井康隆氏のSF小説を原作に、細田守が監督、「葬送のフリーレン」のマッドハウスがアニメーション制作を担当。2006年の公開時は初週わずか6館で上映がスタートし、口コミで評判が広がりながら上映館数を増やしてロングランされました。コアなアニメファンの間で知られる存在だった細田守の名前が広く世に知られた作品であり、これ以降、「サマーウォーズ」など数々のオリジナル作品を手がけていくきっかけになった、細田監督の出世作です。

「金曜ロードショー」の後半では、細田監督の最新作「果てしなきスカーレット」の本編冒頭7分8秒が初公開されます。

「時をかける少女」のあらすじ、キャスト、知っておくと本作がより楽しめるトリビアをご紹介します。

(C) 2006 TK/FP

(C) 2006 TK/FP

「時をかける少女」は、アニメ制作会社のマッドハウスが制作を担当しており、当時、同社の社長だった丸山正雄プロデューサーが作品成立に大きく関わっています。
　細田監督が東映アニメーション在籍時に各話演出を手がけた「おジャ魔女どれみドッカ～ン！」第40話「どれみと魔女をやめた魔女」（2002）に感銘をうけた丸山プロデューサーが細田監督にコンタクトをとったことをきっかけに縁が生まれました。その後、丸山プロデューサーが今敏監督と「パプリカ」をアニメ化したいと筒井康隆氏に会ったさい、「時をかける少女」のアニメ化の許諾もあわせて取りつけたそうです。そして、丸山プロデューサーは、当時マッドハウスの社員だった齋藤優一郎氏を作品の担当につけ、のちに齋藤氏と細田監督はスタジオ地図を設立することになります。
　「呪術廻戦」などで知られるMAPPAの創業者としても知られる丸山プロデューサーは、沢山のアニメ作品を手がけていますが、その膨大な作品群のなかでも「時をかける少女」は何十年かに1本の「なるべくしてなった作品」だったと振り返っています。

(C) 2006 TK/FP

(C)2025 スタジオ地図

公開中の細田守監督最新作「果てしなきスカーレット」と「時をかける少女」には共通点があると、今回の放送にさいして細田監督自身がコメントを寄せています。どちらの作品も「時空を超えた出会い、未来から来た人物に影響を受けて、未来を見つめる女性の話」であり、「時空を超えた約束、それを交わした男女のお話」になっているのだそうです。
　そうした共通点があったうえで、細田監督は、「『時をかける少女』は、『果てしなきスカーレット』につながる、まさに“原点”と言ってもいい作品です」とコメントしています。