この世の外へ クラブ進駐軍
劇場公開日 2004年2月7日
解説
「どついたるねん」で監督デビュー、近年は「顔」「KT」「ぼくんち」と話題作の続く阪本順治監督が、第2次世界大戦2年後の東京を舞台に、ジャズバンドを結成した5人の青年たちを描く青春群像ドラマ。全編を彩るのは「モナリザ」「A列車で行こう」など日本のジャズ黎明期の名曲の数々。弟を日本兵に殺された進駐軍基地の軍曹役で「マイ・ネーム・イズ・ジョー」など監督としても活躍するイギリス俳優ピーター・ムランが共演。
2004年製作/123分/日本
配給:松竹
スタッフ・キャスト
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2020年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ダニー・ボーイを歌う萩原聖人。なかなか良かった。頭にきたのがよくわかるエピソード。バンド内のいざこざも居酒屋を中心に上手い演出されてました。その居酒屋といえば、徳井優。この酔っ払いがなんともいえない味を出してます。
ピアノのメンバーが引きぬかれた先が美空つばめのバックバンド。契約したROSEという店も期限切れだし、審査会も落ちてしまった。長崎出身で被爆した親に仕送りを続けるオダギリジョーや楽器店の息子の萩原聖人。「戦争は終わった」「戦争は終わってない」「戦争を始めたのは誰だ」と、今のウヨにも聞かせてやりたいような言葉がポンポン出てくる。
俳優たちはかなり練習を積んでいるようだ。なかなか締まっていました。
朝鮮戦争死傷者数が字幕に出たあと、エンドロールではかつて進駐軍で活躍したと思われる往年のジャズプレーヤーの映像が出てくる・・・ちょっと感動的。
2019年11月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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メンバーそれぞれの抱える問題が限られた時間で上手く詰め込まれていた。
挙げるとキリがないが、被曝者、戦争孤児、ヒロポン、パンパン、アカ、復員兵...
そこにアメリカ兵、そして黒人兵、PTSDなどアメリカ全体が抱える問題も加わる。
進駐軍が戦争が終わって日本に来たと思ったら朝鮮戦争に駆り出されたこと。
それらの問題がジャズを背景にして上手くまとまっていた。
I’ll be right back を「ちょっとそこまで行ってくる」と訳したのがとても印象的。
Out of this world 、とても心に響いた。
ただ、前田亜季の役は正直、いらなかった。バンドがアメリカ兵との交流の中で上手くなっていく印象だった中で彼女の歌が下手だったので本当に残念。
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