ブレイド2

劇場公開日:2002年6月15日

解説・あらすじ

脚本は前作と同じ「ダークシティ」「ザ・クロウ」でおなじみのデビッド・S・ゴイヤー。撮影はデレク・ジャーマンの「カラヴァッジオ」「アリア」など欧州の光と影が得意なメキシコ人、ガブリエル・ベリスタイン。美術は「デッド・ゾーン」以降すべてのクローネンバーグ監督作を担当するキャロル・スピアー。VFXは「マトリックス」のニコラス・ブルックス、SFXは「フィフス・エレメント」のニック・アルダーが監修している。

2002年製作/118分/アメリカ
原題または英題:Blade 2
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:2002年6月15日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0 スタイリッシュに暴れ狂う剣フーアクション!

2025年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

主演ウェズリー・スナイプス。

【ストーリー】
ハーフヴァンパイアの"デイウォーカー"ブレイド(ウェズリー・スナイプス)は、最強のヴァンパイアハンターとして、夜の世界で吸血鬼たちを狩りたてていた。
吸血鬼にされたかつての仲間ウィスラーを救いだし、人間にもどすことに成功、武器開発をしていたスカッド(ノーマン・リーダス)とチームを組む。
時おなじくして、東欧ではあらたな吸血種族「リーパー」による、吸血鬼狩りが進行していた。
リーパーは貪欲で強く、絶滅の危機にひんした吸血鬼たちは、ブレイドに助けを求めてきた。
ハナであしらうブレイドだが、彼らのかたるリーパーによる人類への脅威を知らされ、対リーパーズ特殊部隊「ブラッドパック」と行動をともにする。

3部作一気見。
特に印象が強かったのがこの2作目。
むかーし見たはずなんだけど、1作目からもうほぼほぼ忘れてるありさま。
1作目さしおいて、こっちのレビューする理由はたった一つ。
ノーマン・リーダス出てますやん。
ロン・パールマンもおりますやん。
てか監督デルトロやないですかと。
キャストスタッフつよすぎます。
こんなの面白くなるしかない。
ヒット作の続編って、王道展開を消費された後の展望が必要不可欠なので、だいたい題材ヒネリすぎたりバランスまちがえたりで失敗しがち。
ですが今作は脚本も演出もよし俳優の演技もよしで、実力派クリンナップによる安定の満塁ホームラン見せてくれてます。

今回の注目はノーマン・リーダス。
こんなに存在感あるのに、出演した映像作品っていうと『ウォーキングデッド』以外に思いつかなかったんですが、近年それを超える代表作が出てきました。
その名も『デス・ストランディング』
ゲームやないかい。
いやでもウォーキングデッドのオリキャラ、クロスボウ使いのダリル・ディクソンくりそつですよ。
さすが『スナッチャー』の小島秀夫監督。
わかってくれてますなあ。
たまに小島よしおと混ざっちゃって、すみません。

近年のマイブームで、モンスターの出てくる作品を見るまえに、図書館で調べたり本借りたりしてます。
吸血鬼モノはとくにホットなジャンルで、検索書籍には事欠かないので、深掘りたいへん楽しいです。
『アンダーワールド』はじめ、吸血鬼とよくいっしょに登場するワーウルフ(オオカミ男)、祖先はバンパイアと同源で、
「太陽をいやがる」「水が苦手」「凶暴になる」
といった症状から、感染症の狂犬病が伝説に影響した説があるそうです。
今回登場するモンスター「リーパー」の特徴、狂犬病やワーウルフあたりを参考にしてそう。

世界的に大人気の吸血鬼ジャンル。
現在の形になるまでにだいぶんと変遷があって、だいたい死体が生きかえってヒトおそうんですが、腕かんでケガさせたとかかわいいものから、がっつり殺っちゃうものまで、時代とともにその怪物性が強化されてゆきます。
実際の吸血鬼事件も多く、有名なのはバンパイアの故郷ハンガリーの殺人鬼。
"血の伯爵夫人"バートリ・エルジェーベト。
鉄の処女はじめ、人々をあらゆる種類の拷問器具をもちいていためつけ、男女(おもに若く美しい女性)の血を浴槽に溜めて入浴。
こわすぎる…:(`;ω;´):
拷問の中身完全に『ベルセルク』
いたそうこえて狂いそう。
ころして…もう…ころして…ってなるやつ。
あんまりにセンセーショナルな事件なので、レ・ファニュ作『吸血鬼カーミラ』はじめ、のちの吸血鬼小説に多大な影響与えました。
ちなみに直近で読んだ本『ヴァンパイアの教科書』(オーブリー・シャーマン著)によると、日本にも吸血鬼がいるそうで。
その名も「カッパ」
お尻から死ぬまで血を吸うモンスターと紹介されてました。
カッパくん。きみ、ぼくらヒトからそんなの吸ってたの?
尻子玉って血なの?
こわ。

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かせさん

3.5 若かりしノーマン・リーダス、青二才役なのに男の色気がすごい

2025年7月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

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nayuta

3.0 アクションとかは進化したんだけど……。

2025年4月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

単純

興奮

前提として
・原作と思しきものは未読。
・前作『ブレイド』は視聴済。
・ギレルモ・デル・トロ監督の他作品だと『パシフィック・リム』を視聴済。

相変わらずアクションは◎。
クリーチャーデザインも◎。
あとは、うーーーん。

前作『ブレイド』から引き続き、アクションは素晴らしい。というか進化してる。VFXもかなり進化しているが、"リーパーズ"らモンスターの造形もしっかり行っているのには好印象。やっぱり実物使わないと出せないリアルさってあるよね。
『ブレイド』に出てきた吸血鬼クラブの音楽が使われたのも嬉しかった。

だが、他の部分が全体的に微妙。

まずはストーリー。
前作より微妙な感じ。序盤は人間vs吸血鬼とその狭間に揺れるブレイド……ではなく、もはやゾンビもの。噛まれたら感染。ヴァンパイアが理性のないバケモノに変化してしまい、人間を食うどころかヴァンパイアまで食われてしまう。ヴァンパイア狩ってる所じゃねぇ……とか思ってたら、結局敵はヴァンパイアやんけ!
黒幕が誰になるのか、正直分かりやすかったので驚きもなかった。
一番の見せ場になっていたのは、vsラインハルト戦。相手がロン・パールマン氏演じるキャラクターとはいえ、そこが一番の盛り上がりで良いのか?! という疑問点が残る。

次にキャラの役割。ストーリーとも関係してる。

まずはブレイド。
なんかもう、よく分からん。単純にヴァンパイアより強くて人間みたいに日中を歩ける時点で、リーパーズの脅威をそこまで感じないし、人間とヴァンパイアのハーフであることへの葛藤も感じない。
もはや、一ランク上のハンター。人間とヴァンパイアの良いとこ取り。
ヴァンパイア側、リーパーズ側の悲哀が描かれていた印象。

ウィスラーの復活。
ぞもぞも、(前作の物語的にも綺麗なので)復活は望んでなかったし、復活するなら復活するでもう少し活躍してほしかった。どうも前作からの繋ぎとしか感じない。父親的な立ち位置等の話もダイジェストや会話だけでばっさり。セリフの端々で見えるんだけどね。うーむ、物足りない。圧倒的に物足りない。

ヒロイン。
ニッサがその枠だと思うんだけど、わざわざその枠にしなくても良かったのでは? という疑問が多い。というかその枠必要だったか? 恋愛にするにしてもどことなく急な展開、というかご都合主義って感じ。
最後の太陽を浴びるシーンは美しかったけど、それまでの間でブレイドとの関係性を高められている感じも無かったから、余計ご都合主義に感じてしまう。

そしてノーマック。
前作のフロストと似たような役割に見える。しかも父親への憎しみ付き。う~~~~ん、こいつこそもっと深堀させてよかったんじゃないか??? ブレイドとの対比にもなりそうで良いと思うんだけどなぁ……。

他にもスカッドをノーマン・リーダス氏が演じていたり、スノーマンをドニー・イェン氏が演じていたりと、キャスティング面でも驚かされるシーンがまぁまぁある。
スノーマンの扱いには納得してないけど!!

まとめると、前作の良かった部分をしっかり進化させたら、他の部分がもっと弱くなっちゃったって感じ。
前作もそうだったが、「人類絶滅の危機」を実感できないのはなぜなのだろうか。
『~3』も観てはみるが、あんまり期待は無くなっちゃったなぁ……
そんな作品。

(2回目視聴後、一部追記。)

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NandS

3.5 【”デイ・ウォーカー”面白怖くってグロテスクなバンパイアシリーズ第二弾。ホント、このシリーズは、20年以上前の作品とは思えぬクオリティだなあ。】

2025年3月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

ー 今作では、バンパイアの君主ダマスキノスが美しき娘テッサをブレイドの元に派遣し、ウイルスにより凶暴化した新種のバンパイア、”リーパーズ”を討伐しようと持ちかける。
  だが、ダマスキノスの企みは、別に有った・・。-

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・監督がギレルモ・デル・トロが務めているが、まだ無名だったせいか、彼の好きなロボットテイストを封印し、第一作の世界感を可なり忠実に再現している。
 序でに言えば、ドニー・イェンも登場しているが、無名だったためか余り活躍シーンがない・・。

・新種のバンパイア、”リーパーズ”の異形の口の裂け方や、内臓描写などは可なりグロテスクである。ウーム。

・だが、ブレイドはその名の通り、今作でも見事な剣捌きを披露して行くのである。最強だなあ。

<瀕死の美しき娘テッサが、愚かしき父の所為で”リーパーズ”になってしまう事を嫌った事を知った”デイ・ウォーカー”であるブレイドが、彼女を朝陽が当たるビルの屋上に連れて行き、送るシーンはナカナカである。
 ホント、このシリーズ、2025年に公開してもヒットするのではないかなあ。あ、ブレイドを演じるのは、マハーシャラ・アリでしょうか・・。(という情報が有ったんだけどなあ・・。)>

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NOBU

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