この映画が科学的見地ではトンデモ映画だってことは。だけどさ、映画として面白かったらええやん!
ある企業でプレゼンを前に意気込む三人、ふと腕時計を見ると止まっている。まあいいか、とプレゼンを始めると、いきなりプレゼンターの一人が前触れもなく倒れて、息絶える。
またある日、公園で子供をビデオ撮影していた家族の前に、鳥がバタバタと落ちてくる。
これらの現象は一体何が原因なのか。
そんな感じで火山噴火やら山火事やら、はたまた隕石の衝突やらと色々と出尽くした感のあるナチュラル・ディザスターものの中でもかなり異色な、地球の核活動が去る理由で止まってしまった地球を救うために各分野のエキスパートの学者さん+宇宙飛行士のメンバーで地球の核に向かという変わり種冒険映画。
確かに地中って全然想像ができん。未開の地と言えば宇宙だったり深海だったりするけど、それらはある程度のエリアまでは行けちゃってる。だけど地底ってどうよ、そもそも行こうって思う人すらいない。実は全くの未開の地は僕らの足元にあった、というそのアイデアだけでもう素晴らしいやん。だって誰もマントルですら見た事ないでしょう。
そこに乗り込もうって話だから、乗り物とかも荒唐無稽で科学的な見地からはか怪しい技術だけど、そうでもしないと行けないもんしゃーないよね。
それよりも、頼りない主人公キャプテンの成長やったり、チームの胸熱結束アンドそれぞれが意味のある死だったり、ハラハラドキドキしつつ、やったねー!からの突然のピンチだったりとアドベンチャー映画の基本がしっかり描かれてて観ててダレない。
相変わらずの使えない軍部、それに対して一騎当千のハッカー君(このパターン結構多いよね)の構図もお約束通り。
出演者も皆さん熱演。何故か好きな映画に出がちのアーロン・エッカート、今回はショートカットが凛々しいヒラリー・スワンクに加えて、あっちゃこっちゃでよく見かける名わき役さん達がいちいち泣かせにくる。ええ感じのキャラ立ちでした。
誰が何といおうと、私は好きですよ、この映画。
アトラクション映画って最後の良かったねーまで含めてこうあるべきやん。そういう意味でこの映画の頑張りに拍手したい。