コラテラル

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

トム・クルーズが冷酷な殺し屋役に挑んだクライムサスペンス。「Ray レイ」のジェイミー・フォックスが共演し、殺し屋を乗せてしまったタクシー運転手が過ごす悪夢のような一夜を描く。ロサンゼルスの平凡なタクシー運転手マックスは、ある晩、検事の女性アニーを客として乗せ、車内での会話を通して互いに好感を抱く。次に拾ったビジネスマン風の客ヴィンセントは、仕事のため一晩で5カ所を回らなければならないと話し、マックスを専属ドライバーとして雇いたいと依頼。高額の報酬にひかれて引き受けるマックスだったが、実はヴィンセントの正体はプロの殺し屋で、麻薬組織から5人を殺害する任務を請け負っていた。ジェイソン・ステイサムがカメオ出演。監督は「インサイダー」のマイケル・マン。

2004年製作/120分/R15+/アメリカ
原題または英題:Collateral
配給:UIP
劇場公開日:2004年10月30日

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映画レビュー

4.0主人公と悪役の化学反応。その表現が上手い。

2022年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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すっかん

3.5匂う×クサいが生み出したもの

2015年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

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共感した! 7件)
しんざん

4.0【”巻き添え運転手、悪夢の一夜。”今作は、人心を失った哀しき殺し屋を自身のタクシーに乗せてしまった人心ある男が経験する悪夢の如きスリリングな一夜を描いたクライムアクション映画である。】

2025年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

■ロサンゼルスの12年の経験に基づき街の道路を知り尽くしているタクシー運転手マックス(ジェイミー・フォックス)は、ヴィンセント(トム・クルーズ)というビジネスマン風を拾い、マックスのドライバーの腕を見込んだ彼から、600ドルで一晩で5カ所を回るよう依頼される。
 だがヴィンセントの正体はプロの殺し屋で、麻薬組織から検察側の証人殺害を請け負っていた。そしてマックスは彼の運転手をさせられるのである。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・マックスは夜専門の雇われタクシー運転手。漠然と独立を考えているが、12年間同じ仕事をしている。
 最初に乗せたアニー・ファレル(ジェイダ・ビンケット=スミス)という女性検事を乗せた際に、どの道を行くのが早いか賭けをして、見事に勝利し彼女から”困った時は連絡して。”と名刺を貰う。
ー この最序盤の何気ない設定が、最後半に効いてくるのである。ー

・序盤の空港でヴィンセントが、男(ジェイソン・ステイサム!)とぶつかった後に、マックスのタクシーにスーツケースと共に、乗り込むシーン。
 マックスはご機嫌だったが、ヴィンセントの申し出を躊躇いながらも引き受ける。
ー だが、そこから悪夢の一夜が始まるのである。-

・”ちょっと待っててくれ”と言われ、一カ所目でノンビリタクシー内で待っていると、彼のタクシーの上に突如死体が落ちて来る。
ー そして、戻って来たヴィンセントが本性を出して行くのである。”地球には60億人いる。その一人が居なくなっただけだ・・。”ー

・その後、次々に証人殺害を実行していく冷酷なヴィンセント。タクシー車内でのヴィンセントとマックスの会話。”親父から虐待を受けて、里子に出されたり戻ったり。””で?””12歳で親父を殺したよ。”
ー マックスは、ヴィンセントの心に人心がない事を悟り、彼のスーツケースを奪いハイウエーの陸橋の上から投げ捨てるのである。-

・だが、ヴィンセントはマックスに対し、殺しの依頼人のフィリックス(ハビエル・バルデム)の所に行き、スーツケースの中のデータを再度貰いに行くように脅すのである。
ー このシーンの、マックスがフィリックスからデータを貰うシーンの緊迫感が凄い。マックスが胆の据わった男である事が、分かるシーンでもある。-

・そして、マックスはヴィンセントを乗せたまま、猛スピードでタクシーを走らせ大クラッシュをした際に、彼の最後の殺害対象が、アニー・ファレルという女性検事である事を知るのである。

■ここからの、マックスの人心ある行動が凄い。
 逃げれば良いのに、彼はアニー・ファレルに電話し逃げるように指示しながらも、自らもアニーのいるビルに侵入したヴィンセントを止めようと、彼を追って行くのである。
 そして、最終盤の地下鉄で逃げるマックスとアニーを追うヴィンセントのシーンは、スリリングでハラハラドキドキである。

<今作は、人心無き殺し屋を自身のタクシーに乗せてしまった、人心ある男が経験するスリリングクライムアクション映画なのである。>

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NOBU

4.0骨太オシャレ映画。文学性の高いアクション作品。

2024年12月17日
スマートフォンから投稿

オシャレ映画って雰囲気だけのものが多いけど、これはシナリオが本当にすばらしいので表層の美だけでなく土台の屈強さまで感じる作品だった。

冒頭から「お、これは良い映画になる」と予感。主人公マックスがタクシーに乗り込んだ途端に自動車整備の音が止み、マックスは静寂の中で車内を清掃。画もカッコイイし、これだけで優良ドライバーであることが推察できる。個人的には、後半の方で2匹のオオカミ?が道を横切っていくシーンが好き。

マックスと乗客の会話の展開もウィットに富んでいて期待通りだったと確信!「地下鉄で死んだ男」の複線回収は本当に見事だった!!!脚本家の方、かなり知性の高い方なんだろうなあ…。
ただ知的な上に日本と異なる文化面もあるので、やや難しい部分もあった。欧米では妊娠期間を9カ月で計算するのだと初めて知った。字幕は原音通り9カ月を採用。

そして音楽も効果的。真逆の性格のマックスとヴィンセントを、クラシック派とジャズ派で描き分けていた。社内音楽のクラシック→ジャズバー→韓国系クラブと、場面展開もナチュラル。Kのクラブ音楽に乗せたガンアクションシーンは、残虐なのについノッてしまう!(それにしても、ここで韓国が入るのは2000年初頭ゆえだろうか?ワイスピやバックストリートボーイズのような、人種ごちゃまぜ編成ブームが彷彿される。)

殺し屋のヴィンセントがトム・クルーズだと後半になってから気づいた…。トム様ってこんな演技もできるのか。殺しのアクションシーンは相変わらず豪快だが。

この作品はタクシーというアイテムが活かされ、最高のスピード感。隙間時間で細切れで観るの良くなかったな~。

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ぽぽ