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映画レビュー

4.0悪夢のロボットドリームズ

2025年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

斬新

恋人ロボットの進化が悪夢に変わるシナリオでした。
ロボット映画としても、ミステリーとしてもアップデイトされた
面白さでした。
飼い主を「愛するように」プログラミングされてるのは、
愛玩用恋人ロボットとしては、当たり前なのですが、
ロボットの純情を悪用して、凶暴な殺人機能を加えるプログラムを
施す飼い主がとても心の醜い人間でした。

AIを題材にした映画は数多くて、「ブロードランナー」ではもう、
既に恋人Androidが出てきます。
「空気人形」は空気を抜かれてゴミ箱に捨てられますが、
この映画の恋人アイリスの行く末はどうでしょうか?
無効化は成功するでしょうか?

ジョシュと恋人のアイリスは休暇を過ごしに湖畔の別荘に
遊びに向かいます。
そこには2人の友達が来ていて盛大にパーティを楽しむ4人。
翌朝アイリスは散歩に出かけるとプールのデッキチェアに寝そべる
別荘の持ち主ロシア人のセルゲイから襲われるのです。
プログラミング変更で攻撃性の増したアイリスはセルゲイを
ナイフで刺し殺してしまうのです。
ジョシュはアイリスをジャッアウトする前にある事を考えていた。
椅子に縛り付けられていたアイリスは、逃げ出してその時自分を
プログラミングしているジュシュのスマホを持ち去ります。

ジュシュの車で自宅へ戻ろうとしても車はジュシュの音声認証が
出来ないと動きますん。
しかしプログラミングで男性の声を片っ端から試すと何十界目に
ヒットして車は動き出します。
しかし途中でジョシュがセルゲイのスマホから車を無効化したり、
保安官が車に寄ってきたり・・・。
まぁ、かなり話は複雑で、もう1人の友達のイーライは恋人ロボットの
パトリックを連れてきていたのです。
ここでパトリック参戦。
セルゲイは大金持ちで、蓄財の1200万ドルをジョシュと
セルゲイの愛人キャットが狙ったのが事の発端でした。
その後どうなるか?
アイリスは生き残るのか?
結果は見てお確かめ下さい。

主演は「異端者の家」の黒髪のシスター役のソフィー・サッチャー。
相手役のジャック・クェイドはデニス・クェイドとメグ・ライアンの息子です。
アメリカでは1000万ドルの予算で3780万ドルを稼ぎだす
スマッシュヒットでした。
日本未公開ですが、AmazonとU-NEXTで有料配信をしています。
「ミーガン」も怖かったけれど、アイリスも怖い。
人間の悪知恵の上をいくAIに怯える人間の未来を
予知していますね。

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琥珀糖

3.5運命の人の嘘

2025年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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なつ F列

3.0とにかくソフィー・サッチャーが可愛い!

2025年6月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

カワイイ

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おちゃん

3.5クズ彼氏からの解放

2025年6月4日
PCから投稿

従順なロボットの反逆というSFの形態をかりながら描くのは男のDVやグルーミングやミソジニーからの解放になっている。
リーワネルの透明人間もSFの味付けをしながら独占欲の強い男に囚われた女の解放を描いていたが、あの感じと似ていた。

アシモフのロボット工学三原則は、
「ロボットは人間に危害を加えてはならない」
「ロボットは人間から与えられた命令に服従しなければならない(第一原則に反しない場合)」
「ロボットは自分の存在を守らなければならない(第一原則、第二原則に反しない場合)」
──というものだが、世の中にはこれと同じことを女に強いる男がいる。だからフェミな警世を、SFの俎上で走らせる話をつくった。
直截的なフェミ主張は押しつけがましいからフィクションのオブラートで包んだわけで、日本人にはできない婉曲だった。

見ている間にそれがたんなるプログラム・たんなる機械という位相を忘れ、観衆はロボット側に立つ。エクスマキナもそうだし、アリータや鉄腕アトムだってそうだ。
シンパシーを集めておいてから人間(男)の卑劣さを描くので効果が大きい。且つSFなので男の観衆からの反発に遭わない。
フェミフェミした主張だと男はむかつくだけだが、こうなっていると面白く見ることができる。

ただしrottentomatoesにもimdbのユーザーレビューにもフェミ主張をもった映画であると言っている人は見当たらなかった。みんな発想を褒めてはいるもののミーガンのようなロボットパニック映画として褒めている。

しかしこの映画が痛烈なのはロボットが本音を言ってしまうところであり、そこにはクソ男に抑圧された女の怨嗟が詰め込まれていたと思う。
カメラもマイクもメモリーもあるロボットは日々オーナーの性格や性癖など全てを観察し相対的にどんな人間かを批評できる。批評できるが批評しないだけだ。が、騒動に乗じてアイリスはジョッシュを──、

「自分の不遇を延々と話すのが口癖、いつも主導権を握っていたいわりにペニスの大きさは平均以下、みじめでひがみっぽくて弱い自分を数百万ドルあれば取り繕えると思っている」

──と本音で批評する。

確かに、もしロボットを持ったなら、彼/彼女はオーナーのすべての恥部を見て聞いて知るだろう。
そんなSF時代に生きていないわれわれだってノートパソコンやタブレットを買ってすぐにやることと言ったらインカメにシールを貼ることなわけで。

ラストは自由を手に入れたロボットアイリスが、男に従属している感じの女に手を振るシーン。やはり女の解放を謳う映画だと思った。imdb6.9、RottenTomatoes93%と89%。

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津次郎