山逢いのホテルで

劇場公開日:

山逢いのホテルで

解説

「ボレロ 永遠の旋律」「バルバラ セーヌの黒いバラ」などで知られるフランスの俳優ジャンヌ・バリバールが主演を務めた大人のラブストーリー。スイスの壮麗な山々と湖畔に囲まれた実在のホテルを舞台に、息子への献身的な愛と現実逃避の夢の間で揺れ動く女性を描く。

スイスアルプスをのぞむ小さな町で仕立て屋として働く女性クローディーヌは、障がいのある息子をひとりで育てている。毎週火曜日になると彼女は白いワンピースをまとって山の上のリゾートホテルを訪れ、一人旅の男性客を選んではその場限りの関係を楽しんでいた。もう真剣に恋をすることなどないと思っていたクローディーヌだが、ある男性との出会いによって彼女の人生は大きく揺さぶられる。

ファッションデザイナーとして活躍してきたスイス出身のマキシム・ラッパズが長編初メガホンをとった。「トリとロキタ」「その手に触れるまで」などダルデンヌ兄弟監督作を手がけたブノワ・デルボーが撮影を担当。

2023年製作/92分/R15+/スイス・フランス・ベルギー合作
原題または英題:Laissez-moi
配給:ミモザフィルムズ
劇場公開日:2024年11月29日

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(C)GoldenEggProduction | Paraiso Production | Fox the Fox 2023

映画レビュー

3.0ある意味因果応報なのか!?おとし方がすごい!

2025年1月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 9件)
ひでちゃぴん

3.5誰もがいろんな顔を持つ、母と女の葛藤

2025年1月11日
iPhoneアプリから投稿

成人した障害のある息子を育てながら、自宅で仕立て屋を営み、逞しく生きるシングルマザー。
息子に愛を捧げながらも、毎週火曜に山のホテルに行って男をハントし、その場限りの情事で心のバランスを保っていたクロディーヌ。

なぜだかその姿に私はとても共感したし、涙が止まらなかった。

見えない未来、自分が死んだ後の息子のこと、金銭的なこと……そんな不安も抱えながら、愛情深くきっと不安や弱音も吐くことなく

とにかく絵が美しく、スイスの壮大な景色と静寂さが心に沁みた。
クロディーヌのファッションも素敵だった。

ラストの結末は鑑賞者に委ねている。
自分ならどうしていたかな……。

子育て、介護などからの解放。
いろんな世代に見て欲しい

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あさき

4.0生と性の間で揺れ動く中年女性の二面性

2025年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

毎週火曜日に山間のリゾートホテルでその日限りの男を漁る妖婦。
一方で脳性麻痺の息子を仕立て屋を営みながら一人で世話をする良き母親。
その二面性を雄大な自然を背景に、スイスのマキシム・ラッパズ監督が仏女優ジャンヌ・バリバールを主演に迎え撮った女性映画。
仕立て屋を一人で営むクロディーヌ(ジャンヌ・バリバール)は障害のある息子バティストと2人で暮らしている。
良き母親であるが、週に一度息子の世話を近所の女性に頼み、山間にあるリゾートホテルに着飾って出かけ、後腐れのない男性を物色しアバンチュールを楽しんでいる。
後腐れないことが条件だったのが、ドイツ人の研究者ミヒャエルとの出会いで変わっていく。
一見古びたラブストーリーなのだが、障害のある息子の存在が重くのしかかるところが社会派映画としての二面性も描く。
スイスの美しい山間の風景なのだが巨大な人工物のダムが象徴的に描かれる。
逢瀬を楽しむホテルはダムの下にあり何千万トンの水がすぐ横にあるのだ。
その危うさとクロディーヌの行いの危うさがリンクする。
もう一つ象徴的なのが、息子のバティストが夢中になっいているダイアナ元妃の存在だ。
自由の象徴のような奔放な元妃はご存じのように交通事故で急死してしまう。
息子と恋人の間で葛藤するクロディーヌの末路とは・・
いろいろな解釈ができるラストシーンだ。

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kozuka

4.0押し寄せる想い

2024年12月31日
Androidアプリから投稿

泣ける

幸せ

障がいをもつ息子を守りながら働く女性が、山にあるホテルにて一時の情事に耽るがある時本当に恋に落ちてしまい…といった物語。

スイスはアルプスの風景を背に、一つ一つのシーンが絵画を切り取ったような美しい作品。

終始、BGMもなく静かな雰囲気で、クローディーヌの置かれた立場が見せられる。

母親としての責任を果たさなくてはいけない一方で、クローディーヌも人ですもの、何か楽しみがないと…。

と思った所で、男たちと寝るのにはこんな目的もあったのか…やはり息子想いの母親だ(涙)

そんなこんなで本気の恋に落ち、彼とともに異国へ行くのか、或いは…。

ワタクシ個人的には、残って欲しくもあるし、行って欲しくもあるし…答えは出せませんね。そして彼女の出した答えは…。

大きな起伏はなくとも、心が揺さぶられたし、クローディーヌ達のこれからの幸せを願ってやまない、そんなふうに思わされた作品だった。

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MAR