ボヘミアン・ラプソディ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。フレディ役で「ナイト ミュージアム」のラミ・マレックが熱演。監督は「X-MEN」シリーズで知られるブライアン・シンガーがクレジットされているが、製作途中で降板しており、「サンシャイン 歌声が響く街」「イーグル・ジャンプ」のデクスター・フレッチャーが残りの撮影とポストプロダクションで監督を務めて完成させた。そうした製作トラブルも伝わるなかで公開されたものの、世界中で観客に受け入れられ、日本でも2018年公開映画でトップとなる興行収入130億円を突破。社会現象とも呼べる大ヒットとなった。第76回ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞(ドラマ部門)、最優秀男優賞(ドラマ部門)を受賞。第91回アカデミー賞でも作品賞を含む5部門にノミネートされ、主演男優賞ほか4部門を受賞した。

2018年製作/135分/G/アメリカ
原題または英題:Bohemian Rhapsody
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:2018年11月9日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第42回 日本アカデミー賞(2019年)

受賞

最優秀外国作品賞  

第91回 アカデミー賞(2019年)

受賞

主演男優賞 ラミ・マレック
編集賞  
音響編集賞  
録音賞  

ノミネート

作品賞  

第76回 ゴールデングローブ賞(2019年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) ラミ・マレック
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映画評論

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映画レビュー

3.0臨場感ハンパない

2023年3月30日
スマートフォンから投稿

興奮

映画館の大画面で観れたのは圧巻!!音響サラウンドシステムで腹に来る重低音はまるでライブのようでした!

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ホビット

4.0フレディ・マーキュリーの鬼子、フランクン・フルター

2018年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

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マユキ

4.5ボヘミアン・ラブソディの歌詞が真に迫ってくるラスト

2018年12月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

この映画、既視感があった。「アマデウス」モーツァルトだ。
 ・稀有の天才、型にはまらない音楽
 ・栄華と孤独
 ・オペラ
 ・そして早過ぎる死、、、。

ただ一つ違うことはフレディはクイーンという「バンド」であり、信頼できる仲間がいたこと。
このバンドメンバーが3人ともいい!特にブライアン。まなざしや言葉に温かさと包容力が出ています。親戚のお兄さんみたい!メアリーもジムもいいね。弁護士のおじさんも。(ライブでちょっとしたことしちゃうところなんかも。)

ライブ・エイドで「ボヘミアン・ラブソディ」をピアノ弾きながら歌うシーン。歌詞とフレディの現状が見事に重なり泣けた。
あと、「Love of My Life」を観客が歌い出し、フレディが感激して立ちすくんでいるところも。いやー、これいい歌だわ!

高校の時にクイーンの大ファンのクラスメートがいたが「どうせうるさいハードロックだろ?」と決めつけて聞かなかった。それがどうだ。いい曲いっぱいあるやん!綺麗な曲やん!うるさくないやん! あのクラスメートの慧眼にいまさらながら感服する。。

大観衆と一体になるクイーン。
みなさん言っていますが、ほんとこの映画は映画館の大画面&大音響で観てライブ感を味わってこそ!ぜひ映画館で!!

※いつのまにかアルバムも購入、映画も2回目です。。。(同じ映画を2回観ることなんて滅多にないのに。) すっかりクイーンにはまっています。
※この映画を薦めてくれたサイト「前田有一の超映画批評」、感謝です。

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momokichi

2.0元クイーンファンのおっさんは本作を観ながら、文句を言いつつも歌ってしまったよ。

2018年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

聴かなくなったのはいつからだろうか。

「ウェインズ・ワールド」('92)のヘッドバンギングから始まっているので、大学生のころから聴き始めたのだが、ジョジョよりちょっと先に「キラー・クイーン」にハマり、青くっさいガキゆえ「手をとりあって」にすっかり毒され、プログレにハマっている最中に、「クイーンII」にハマり、「ショー・マスト・ゴー・オン」に泣かされ、「輝ける日々」に枯れるほど泣き、「メイド・イン・ヘヴン」で我に返ってから十数年。

オレの今のプレイリストには、「セイル・アウェイ・スイート・シスター」しか残っていない、という。

あ、そうか、あとはレディ・ガガを聞き始めて、「レディオ・ガガ」をちょっと聴いたぐらいか。

そんなクイーンの映画化の企画が立ち上がったのを聞いた時は全く興味がなかった。だが監督は「あの」ブライアン・シンガーだという。おれに、そんな趣味はないが、これは行かなくては。

カミさんに、テイラー・スウィフトのライブ鑑賞をNGにされたので、これはお願いしやすい。

というか、テイラーの代わりになるのか?と思いつつも、OKをもらったので、初日の川崎LIVE-ZOUNDへ。

「ボヘミアン・ラプソディー」




本作は、クイーンの実は「落ちていく直前の最期の一花咲かせたイベント」にあたるライブ・エイドをラストに持ってきているので、「ベテラン」となって「商業おっさんバンド」としての「カインド・オブ・マジック」以降とフレディの肉体的衰退とその最後までは描かれていないが、これで正解だと思う。

「元」クイーンファン、ということもあるが、感傷的なレビューはせずに語るならば、フレディが天才、というだけでなく、ルックスにコンプレックスを持っていたり、止められない性癖、一人では眠れない小さな男として描かれていることに、作り手のこだわりを感じる。

ゲイに目覚めていくエピソードやその描写など、「今の時代だからこそ」、描ける、受け入れられるものであり、商業的にも、ただの伝記映画にしない、時流に乗ったものという印象が強い。

だが、映画として、面白くなっているかというと、それは違う。

本作、基本的には、フレディの「栄光と影」の話だ。同時にベストアルバム的な選曲とその誕生エピソードを展開しながら進むため、ファンは楽しいが、フレディの波乱万丈な人生描写とうまくリンクしていない。

もちろん、「ボヘミアン・ラプソディー」誕生秘話は前半のハイライトであるには違いないが、映画としての盛り上がりがライブ・エイドまで全くないのはキツイ。

ラブストーリーとしても、史実に近いルックスの相手ゆえ、BL映画として楽しむことも難しい。

「伝記映画」と「映画」のバランス、「虚構」と「真実」の「演出」がどうにも振り切れていないというか、詰めが甘い。

そして最大の欠点は、ライブ・エイドのシーン。

妙ちくりんなカメラワークや粗いCGは、まあ、置いておこう。それよりも、いちいち会場外のバーやフレディの実家を映したり、とちょいちょい、ステージの外にカメラが飛び出してしまう点だ。

こっちはなあ、一緒に歌ってんだよ!!
みるみる記憶がよみがえって、全曲歌詞まで思い出してちゃってるんだよ!!それを邪魔しやがって、この映画にこれ以上の楽しみ方があるか??

ましてやここがハイライトですうみたいな作りにしているのに、20分間ずーっとステージにくぎ付けにしないでどうするよ??

いや、確かに「ハンマー・トゥ・フォール」をフルに聴くのは嫌だ。だからと言って、チャリティ募金がいくらになりました、電話が引っ切り無しになってます、とかどうでもいいんだよ。ライブシーンの迫力を観ればそんなこと描かなくても分かる。

お前らは泣いたというが、オレは違う意味で泣いたよ。

ブライアン・シンガー降板については、後で知ったが、ブライアン・シンガー自身にこだわりはないが、彼のそのケの「演出」がどこまでだったのかには、興味はあった。どの部分でもめたのか知らないが「ゲイ」映画としては、今の時代的にはまあまあ、だが映画としての出来は落第。

結局、「クイーンの功績のみ」で映画が成り立っただけ、という結果。

フレディ役についてだが、似てはいないし、初期のルックスは悪意があるんじゃね?と思わせるほどブサイク。顔もそうだが、線が細い。これならROLLYのほうがいんじゃね、とも思った。

だが、ちっぽけな、そして、後悔先に立たず、な時間のない覚悟を決めた男が、ウェンブリーでの大会場で主催者にして最高のライブアクトと言わしめたあのシーンを十分に再現していたと思うし、だからこそこっちも一緒に歌うことが出来た。

先も述べたが、クイーンの名曲誕生秘話を楽しみながら、歌い、ライブ・エイドの20分で大合唱するのがこの映画の楽しみ方なので、遠慮なく歌えばいい。

テイラーの代わりには、まあ、なったかな。

追記

最後に「ドント・ストップ・ミー・ナウ」と「ショー・マスト・ゴー・オン」を使ったりと「ベストアルバム」的な役割は抜かりないし、「アイム・イン・ラブ・ウィズ・マイ・カー」の自虐ネタは楽しいだが、やはり「クイーンII」の扱いは低いな。

追記2

「ボヘミアン・ラプソディ」がフルに聴かせてくれない点について

劇中なぜフルに聴かせてくれないのか、という文句をちょいちょい見かける。

そりゃ、お前、曲誕生のエピソードでしっかり、オーバーダブの繰り返しで曲が出来た、という説明をしっかりしてるやないか。

ライブ・エイドのほうで実際全部やってないので、聞かせないのは当たり前だが、「ボヘミアン・ラプソディ」をライブで行ったときの、ステージ演出も当時はオペラパートはかなりキッツイものだったことは残されたライブ映像も観ても分かる。

また曲自体が「オペラ」ゆえ、「ミュージカル映画」にしようとしていないのだから、劇伴にもなりにくい。

この映画が「聴かせてくれない」のは、「聴かせられない」からだ。

今の世間の認識と同様の「ライブバンド」としての伝説を謳った映画なので、「クイーンII」の扱いが低いのも、当然と言えば当然なのだろう。

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しんざん