コラム:今日もイケメン、明日もイケメン - 第14回
2020年12月25日更新
年末年始におすすめ! 今年公開のイケメン映画10選
映画.comの“イケメン”大好き編集部員Mが、イチオシの“イケメン”映画俳優を紹介する「今日もイケメン、明日もイケメン」企画! 第14回は、今年公開された映画の中から、年末年始にぴったりのイケメン映画を10本紹介します。DVDやブルーレイ、配信で見られる作品ばかりなので、いつもは見ないジャンルにもぜひ挑戦してみてください!
★「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」
名作「若草物語」をグレタ・ガーウィグ監督が新たな視点で実写化。現代以上に閉塞的な社会で、恋や仕事、人生につまずきながらも、自分らしく生きる四姉妹たちの姿をみずみずしいタッチで描きます。
シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソンら若手女優陣の共演も見どころですが、彼女たち以上に鮮烈な印象を残すのが、ティモシー・シャラメ! ジョーに切ない想いを抱くローリー役を、絵画から抜け出してきたかのような美貌で演じています。そして、シャラメの美貌を際立たせる豪華な衣装の数々も、見逃せないポイント。アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞したジャクリーン・デュランが手掛けたコスチュームは、こだわりを感じさせる逸品ばかり! 日常から離れ、物語の世界にどっぷり浸りたいときにぴったりの映画です。
★「サヨナラまでの30分」
新田真剣佑と北村匠海が主演し、葉山奨之、上杉柊平、清原翔が脇を固めた、眼福すぎる1本! バンドマンを演じた5人は実際に楽器を演奏し、新田と北村は歌声も披露しています。
新田が演じたのは、1年前に他界したミュージシャンのアキ。北村扮する颯太がアキの遺品のカセットテープを拾ったことで、姿を現します。テープを再生している30分間だけ入れ替われると知ったアキと颯太は、1つの身体を共有し合うことに。限られた時間の中で、ふたりはかけがえのない友情を育んでいきます。恋や友情、挫折や成長など、青春らしいエピソードが爽やかな楽曲とともにつづられ、ラストは切なくも前向きな気持ちになります。
★「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」
ライアン・ジョンソン監督が、アガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆したオリジナル・ミステリー。「007」シリーズのボンド役でおなじみのダニエル・クレイグが私立探偵に扮し、密室殺人の謎に迫ります。クレイグが演じた探偵ブノワは、イギリス紳士と見せかけて実は南部なまりのアメリカ人。つかみどころのないちょっととぼけたキャラクターを、ユニークに演じています。
容疑者の一人がウソをつくと吐いてしまうという設定なので、食事時にはおすすめできませんが、王道ミステリーは一家だんらんに打ってつけ! 富豪作家の急死は自殺か、他殺か。一癖も二癖もある容疑者たちと、練りに練られた伏線の数々に、家族全員、騙されること間違いなし!
★「水曜日が消えた」
中村倫也が1人7役を演じた意欲作。子どもの頃の事故がきっかけで、曜日ごとに異なる人格を持つようになった主人公を、いちばん地味な性格の“火曜日”の視点を通して描きます。
“火曜日”は毎週火曜の朝に目覚めると、“月曜日”や他の曜日の後始末をして、病院で診察を受ける。16年間、そんな代り映えのしない日常を送っていた“火曜日”ですが、目を覚ますとその日はなぜか翌日の水曜日。初めのうちは2日連続で過ごせることに喜びを感じていたものの、徐々に心身のバランスを崩し、不安を抱き始めます。中盤以降はサスペンス要素が強まるものの、全体を通して描かれるのは主人公の成長。彼(ら)が最後にどんな決断を下すのか、その目でぜひ見届けてください。
★「his」
宮沢氷魚と藤原季節が同性カップルを演じたLGBT映画。同性愛者であることを隠して生きる主人公と元恋人が8年ぶりに再会し、自分たちなりの「幸せ」を模索していきます。見どころは、何といっても宮沢の圧倒的な透明感! 吸い込まれそうな瞳、透き通るような白い肌、寒さに赤く染まる指先。身にまとうオーラまでもが儚げで、目を引きつけられます…。
男同士の切ない純愛を通して映し出されるのは、セクシャルマイノリティの生きづらさ。主人公たちが抱える苦悩や葛藤とともに、周囲の偏見や差別も描かれ、社会の在り方について考えさせられます。キュンキュンするシーンよりも、苦しみや痛みを感じる場面の方が多いですが、見終わった後は静かな余韻が残る映画です。
★「フォードvsフェラーリ」
マット・デイモンとクリスチャン・ベールが共演したヒューマン・ドラマ。1966年の「ル・マン24時間耐久レース」で絶対王者フェラーリに挑んだフォードの闘いを、実話に基づきながらロマンたっぷりに描きます。
タイトルに高級自動車メーカーの名前が並んでいますが、車やモータースポーツに詳しくなくても全く問題なし。臨場感あふれるレースシーンも大きな見せ場ですが、それ以上に胸を揺さぶるのが熱い人間ドラマ。無謀とも思える挑戦に情熱を燃やす物語は、「半沢直樹」や「下町ロケット」にも通じるおもしろさがあります。2時間半と長尺ですが、男の友情、親子愛、企業対個人の闘いなど、見どころ満載! 年末年始の“おうち時間”に、ぜひ楽しんでほしい1本です。
★「ヲタクに恋は難しい」
テレビアニメ化もされた人気マンガを、福田雄一監督がミュージカル仕立てに大胆アレンジした話題作。高畑充希が“隠れ腐女子”、山崎賢人が“重度のゲームヲタク”に扮し、不器用すぎる恋を繰り広げます。
ヒロインを演じた高畑はこれまでもドラマや舞台で歌声を披露していますが、本作ではなんと山崎賢人、菜々緒、ムロツヨシもオリジナルソングを熱唱! 山崎は歌声に加えて華麗なダンスも披露し、目と耳を楽しませてくれます。斬新なミュージカルシーンや福田監督らしいギャグシーンに目が行きがちですが、壁ドンや不意打ちキスなど胸キュンシーンも満載! 邪道と見せかけて、恋のときめきやとまどいにキュンとする王道のラブコメディです。
★「一度死んでみた」
父親が大嫌いな女子大生と、本当に死んでしまった父親が巻き起こす騒動を、広瀬すず主演、堤真一、吉沢亮共演で描いた痛快コメディ。佐藤健、妻夫木聡、池田エライザ、志尊淳、城田優、西野七瀬ら豪華ゲスト俳優たちが5分に1回のペースで登場し、華を添えます。ぶっ飛んだ展開と小ネタの数々が楽しいドタバタ映画ですが、家族の絆や、主人公の成長、淡いラブストーリーも描かれ、最後はほっこりした気持ちになります。
堤と広瀬の振り切った演技も見どころですが、国宝級のビジュアルを眼鏡で隠し、オーラを封印した吉沢の演技にもぜひ注目してほしいところ。エンドロール後にはちょっとしたサプライズもあるので、最後までお見逃しなく…!
★「WAR ウォー!!」
新型コロナの影響でハリウッドの大作映画が軒並み公開延期となってしまいましたが、そんな鬱憤を晴らしてくれる最高にスカッとするアクション・ムービー。インド映画界のスーパースター、リティク・ローシャンと、次世代スターのタイガー・シュロフが敏腕スパイに扮し、手に汗握る死闘を繰り広げます。
ハリウッド映画に引けを取らないド派手なアクションも魅力ですが、それ以上に目を奪われるのが、インド映画らしい豪華絢爛なミュージカルシーン! バッキバキに鍛え上げた肉体を見せつけながら踊るイケメンたちに、テンションは爆上がり…! ところどころツッコミたくなるシーンもありますが、そこはご愛嬌。おおらかな気持ちで“楽しまなきゃ損!”な娯楽大作です。
★「前田建設ファンタジー営業部」
実在する企業・前田建設工業株式会社のWEBコンテンツを題材にしたお仕事ムービー。「マジンガーZ」に登場するロボットの格納庫を“実際に建築する”という想定で、広報部のメンバーが見積作成に奮闘する姿をコミカルに描きます。
主人公の若手社員を演じたのは、高杉真宙。小木博明(おぎやはぎ)扮する上司の無茶ぶりでプロジェクトに巻き込まれ、初めのうちは冷めた目で見ていたものの、技術者たちの熱意に触れ、本気で取り組むようになっていきます。この映画の一番の魅力は、荒唐無稽とも思える企画にプライドをかけて大真面目に取り組むサラリーマンたちの胸アツな姿! この映画を見れば、もう一度、仕事への情熱を取り戻せるかもしれません!?