ランボー

劇場公開日:

解説

ベトナムでグリーン・ベレーとして活躍した男が警察の嫌がらせに怒りを爆発させ、数百人の警官と死闘をくり広げる。製作はシルヴェスター・スタローンとバズ・フェイシャンズ。エグゼクティブ・プロデューサーはマリオ・カサールとアンドリュー・ヴァイナ、デイヴィッド・マレルの小説「たった一人の軍隊」(早川書房)をスタローンとマイケル・コゾル、,ウィリアム・サックハイムが共同で脚色、監督は「ノース・ダラス40」のテッド・コッチェフ、撮影はアンドリュー・ラズロ、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当。出演はシルヴェスター・スタローン、リチャード・クレナ、ブライアン・ドネイ、デイヴィッド・カルーソ、ジャック・スターレット、マイケル・タルボット、デイヴィッド・クロウリイほか。パナビジョンで撮影。

1982年製作/97分/アメリカ
原題:First Blood
配給:東宝東和
劇場公開日:1982年12月18日

ストーリー

ランボー(シルヴェスター・スタローン)はベトナム時代の戦友を訪ねたが、戦争の後遺症で既に死んでおり、やむなく近くの街に立ち寄った。だがその街の警察署長ティーズル(ブライアン・ドネイ)は若い警官たちと共にランボーをからかい、虐待した。ところが、何をされても無抵抗だったランボーが突然反抗し始めたのは、髭を剃られようとした時だった。ランボーの忍耐は限界に達し、凄まじい殴り合いが始まった。あっという間に警官を叩きのめし、オートバイを奪って逃走した。追跡するパトカー。かつて朝鮮戦争の英雄であったティーズルにとってグリーン・ベレー上がりの若僧にコケにされるのはたまらない屈辱だった。追撃戦はハイウェイから山中へと移され、ランボーが断崖絶壁に立ったところをヘリコプターから狙撃する。ランボーはこぶし大の石で狙撃手を絶命させ武器を手に入れた。近代兵器と物量を投入して追跡をあきらめないティーズルたちを、夜の闇を利用して1人、また1人と倒していくランボー。このニュースは一夜にしてアメリカ全土に広がり、山麓は報道陣で膨れ上がった。一方警察も1000人を動員し、山狩りを開始した。そこに、トラウトマン(リチャード・クレナ)という男が現れ、ランボーの意外な過去を告げた。トラウトマンはグリーン・ベレー時代のランボーの上司で、彼はランボーにどんな状況になっても生き残る特殊な訓練をほどこしているので警官を何人集めても勝ち目はないという。その頃ランボーは古い廃坑を偶然見つけ、奥深く掘られているトンネルを通って包囲網を脱出。通りかかった軍用トラックを襲い、橋に設けられた検問所を強行突破し、ティーズルへの報復を果たすべく街へ乗り込んだ。ティーズルもランボーとの対決はさけられないものと警察署に陣どり戦いの準備にとりかかった。間もなくランボーは疾風のように街に戻り、ガソリン・スタンドや銃砲店を火の海にした。警察署に近づいたランボーは、その屋上にティーズルが隠れているのを知り、マシン・ガンの掃射で周囲の灯りという灯りをすべて消してしまい、真っ暗闇になった署内にとびこんだ。屋上と1階で激しい銃撃戦が展開されティーズルは凄まじい音と共に床にたたきつけられた。束の間の静寂が訪れ、どこからともなくトラウトマンが姿を現わし、ランボーに降伏するよう説く。ランボーは大粒の涙を流しながら、ベトナムから帰国して以来、いかに国や他人から冷たくあしらわれたかを告白し、トラウトマンの説得に応じるのだった。

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映画レビュー

4.0It's A Long Road‼️

2024年5月1日
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怖い

「ランボー」というフランチャイズが、ただ単なる血まみれ映画、ヤギの死骸と戯れるスポーツ映画になってしまう以前、この一作目はベトナム帰還兵の心の哀愁を描いた優れた反戦映画だった‼️自分がよそ者であること、ベトナム帰還兵であるというだけで、偏見と差別にあい、逮捕されてしまうランボー‼️怒りが頂点に達したランボーは山中へ逃走‼️ナメてかかった警察は地獄を見る・・・‼️崖から決死のスカイダイブ‼️樹木に掴みながら無事地面へ‼️寒い山中でシャツ一枚でのサバイバル‼️ホント目から鱗‼️自然を利用したゲリラ戦法に警察は手も足も出ず‼️あのギザギザナイフが欲しかった‼️一人ぼっちのランボーに手を差し伸べる、かつての上司トラウトマン大佐‼️これぞ理想の上司‼️ラスト、トラウトマンに自らの思いを涙ながらにぶつけるランボー‼️胸に染みます‼️現在のスタローンからは想像もできないくらい演技がウマい‼️「ロッキー」と並ぶ代表作をモノにしたスタローン‼️ここから彼の悪ノリ大将の歴史が始まります‼️

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活動写真愛好家

4.0ベトナム帰還兵の姿

2024年4月16日
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鑑賞方法:VOD

ベトナム戦争ではその高い戦闘能力やサバイバル能力で活躍したランボー。そして戦場には死線をくぐる中で強い絆が育まれた戦友もいた。彼にとっては戦場が居場所だった。しかし彼の能力は、一般社会に戻って来たら発揮できる場所が無かった。かつての戦友もいない。不器用な性格もあって社会に居場所を無くしたベトナム戦争帰還兵の姿がリアルに描かれている。

ストーリーは、PTSDによるフラッシュバックにより、思わず警察官に暴行を振るうことで戦闘につながるという、ランボーが戦うまでの動機づけがしっかりしている。また、最後の告白も痛ましい。そのような描写が、単なるアクション映画では無い深みをもたらしていて良かった。戦闘やサバイバルの描写もリアルなところが良い。森林の中でお手製の罠を用いたゲリラ戦を展開したり、熊を殺して食料にしたりするなど、タフな男のサバイバルが面白かった。

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根岸 圭一

3.0PTSD

心が病むほど祖国のために戦ったのに、反戦運動盛んな世の中で孤立するランボー、社会問題の映画。

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全国連加盟国不可侵条約締結推進派、武装中立推進派、多様性男女平等自由推進派、5世界的名作4世界的良作3国内良作レベル

4.5「異色の社会派アクション映画」なんですってね…

2023年11月29日
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鑑賞方法:VOD

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tabotyoko
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