学校(1993)

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督が、東京・下町の夜間中学校を舞台に描いた人間ドラマ。ベテラン教師・黒井が勤める下町の夜間中学校には、昼間は清掃会社で働くカズ、元不登校児のえり子、焼肉店を営む在日韓国人のオモニら、年齢も境遇も様々な生徒たちが通っている。卒業が近づいたある日、卒業記念文集のための作文を書く生徒たちの横顔を見ながら、黒井は彼らとの思い出を振り返る。やがて彼らのもとに、病気のため田舎に帰っていたクラスメイト、イノさんが亡くなったという知らせが届く。主人公の教師・黒井を西田敏行が演じ、田中邦衛、萩原聖人、裕木奈江らが個性豊かな生徒たちをそれぞれ好演。

1993年製作/128分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1993年11月6日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第17回 日本アカデミー賞(1994年)

受賞

作品賞  
監督賞 山田洋次
脚本賞 山田洋次 朝間義隆
主演男優賞 西田敏行
助演男優賞 田中邦衛

ノミネート

助演女優賞 竹下景子
助演女優賞 裕木奈江
音楽賞 冨田勲
新人俳優賞 萩原聖人
新人俳優賞 裕木奈江
話題賞 作品部門/俳優部門 萩原聖人
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映画レビュー

5.0忘れられない映画

2025年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

昔、テレビで観た懐かしい映画。
久しぶりに鑑賞して、泣いて笑ってしんみりしました。

黒井先生(西田敏行)、田島蛍子先生(竹下景子)夜間中学校で教えている。
1993年の作品。
作文の授業や学校生活などが、回想シーンを交えて、話が進んで行く。

オモニ(新屋栄子)
チャン(翁華栄)
みどり(裕木奈江)
カズ(萩原聖人)
おさむ(神戸浩)
えり子(中江有里)

皆んな色々な事情があって夜間中学校に通い、卒業を控えているが、イノさんと呼ばれている猪田幸男(田中邦衛)は入院中で不在。卒業式には出席するとハガキが届き、皆んなも楽しみにしていた。

給食の時間に電話があり、イノさんが亡くなったと知らされる。
授業を変更して、イノさんのことを話。
忘れられない思い出が沢山あり、どうしようもなく魅力的で、皆んなから親しまれていた。
幸福とは何か、勉強とは、学校とは、人生とは、深く考る授業になった。

生徒や先生に焦点があたり、其々の人生を感じる思い出が興味深く、引き込まれて面白い。

1993年当時は10代後半の私、印象深い作品で懐かしくもあり、忘れていることで新鮮にも感じられました。
当時、私の印象は、
山田洋次監督、寅さんや釣りバカ作品の代表作にも共通する、人間のどうしようもないところも含めて、全てを容認する素敵な作品がまた増えて嬉しかった。
西田敏行さんの人間性が感じられる、唯一無二の役者さんで好きだなぁ。
田中邦衛さんは、個性的でどの作品でも印象に残る演技ですが、イノさんは忘れられないインパクトが残っています。

改めて、監督の素晴らしさと、素敵な役者さん達の演技に、感動しました。

新屋栄子さん、「ジョゼと虎と魚たち」を観たくなりました。

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naomi

5.0山田洋次監督の名作

2025年4月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

幸せ

YouTube 昭和100年映画祭にて。

山田監督の作品は劇場公開時に観るようにしているので
(僕は小学生の頃から寅さんはスクリーンで観ていた。
当時はレンタルビデオや円盤がない時代だったから。)
もちろん「学校」も観た。
映画館で泣いて泣いて泣き尽くした。周りが驚くほど泣いた。
今回昭和100年映画祭という番組で、久しぶりで観た。
タイトルが出るまでに涙が止まらなくなった。
そうだ、僕はこの映画を涙無しに観られない、
そう思い出した。

山田洋次監督は真面目である。
真面目でまじめでマジメで、真面目である。
真面目つくしである。
でも人情が隣に居てくれて、必ず光がある。
どのシーンも光がある。

是枝裕和監督やショーン・ベイカー監督のようにマイノリティを描きながらも、違うところに着地するのが衝撃ではなくお涙頂戴とされるのか。
ただ山田洋次監督はマイノリティを描いているという意識はないだろう。
人をみつめているのだろう。
その瞳を、この作品にもみる。

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共感した! 3件)
なかじwithみゆ

4.0期待よりかなり良かった

2024年12月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

西田敏行さんが亡くなったので、何か観たことのない出演作品を探した。さすがに未見作品は多くあり、その中から「学校」を選んだ。

山田洋次監督の本作は前からタイトルを認識していた。低刺激そうなヒューマンドラマは好みではなかったし、もっと言えば、山田洋次監督のテイストは自分には物足りなかったので今まで観ずにいた。
しかし、年を取ると変わるものだ。今でも刺激的な作品は好むが、低刺激そうな作品に対する抵抗は全くといっていいほどなくなった。
そのおかげだろうか、この作品は大層楽しめてしまったのだ。

山田洋次監督の印象としては、誰の中にもある普遍的な感情や概念などで物語を紡ぐ人だ。
特別ではない感情、特別ではない人を描く。
下手をすると何もない退屈な作品になりそうなところをうまくエンターテイメントにする人。
本作は少々特殊な環境と言えるかもしれないが、特殊な感情の人は登場しない。このキャラクターは理解出来ないと思うキャラクターは出てこないのだ。
そんなところが山田洋次監督の魅力なのかもしれないと思った。

とりあえず、学校Ⅱ、学校IIIと観ていこうと思う。
目的であった西田敏行さんも出演されているので。

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つとみ

5.0何度見ても

2024年10月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

知的

西田敏行さんが亡くなり、西田敏行さんの代表作はなんだろうなーって考えた時に1番最初に思い浮かんだ映画!
今までで十数回みてるが、何度見ても泣けるし、笑えるし考えさせられる映画!

93年に映画館にて観たときはまだ子供でなんとなく観ていたが、大人になるにつれ色々とみかたが変わってくる。
役者陣も全員が素晴らしい!

特に名優2人の演技が素晴らしすぎます!
田中邦衛さんと西田敏行さんが向こうでも共演してることを願って!

御冥福をお祈りいたします!

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こまさん