アジア全域版アカデミー賞に「そこのみにて光輝く」ほかノミネート
2015年2月28日 05:00

[映画.com ニュース] 2007年よりスタートした“アジア映画”を対象とした映画賞、「第9回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の記者会見が2月25日、香港グランドハイアットホテルで開催され、昨年度、アジアで公開されるか映画祭で上映されたアジア34カ国・地域から1000作品以上の中から14カテゴリーに分かれた各賞に42作品74ノミネーションが発表された。
日本からは、「そこのみにて光輝く」が作品賞、「野火」の塚本晋也監督が監督賞、加瀬亮(「自由が丘で」)と佐藤健(「るろうに剣心 伝説の最期編」)が主演男優賞、昨年の第27回東京国際映画祭最優秀女優賞の宮沢りえが「紙の月」で主演女優賞候補になるなど、多数ノミネートされた。
今年の審査委員長には香港のメイベル・チャン監督(「宋家の三姉妹」)が就任。特別審査員として俳優のアーロン・クオックほか、アジア映画業界で活躍する全14人の審査委員も発表され、日本からは俳優で「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」代表の別所哲也、東京国際映画祭「アジアの未来」の石坂健治プログラミングディレクターが審査員に就任した。
東京国際映画祭、香港国際映画祭、釜山国際映画祭は、昨年共同でアジア・フィルム・アワード・アカデミーを設立した。各映画祭と連動してその年のアジアの映画人を表彰し、スポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、アジア映画の世界への振興と文化交流を図っている。
第8回は、作品賞をはじめ全7部門をウォン・カーウァイ監督の「グランド・マスター」が受賞。日本からも同作で音楽を担当した梅林茂が最優秀音楽賞を受賞した。なお、第9回AFAは、3月25日にマカオのベネチアン・シアター(ザ・ベネチアン・マカオ内)で開催される予定。セレモニーにはアジア各国・地域から多くのスターが集まり、アジア映画界をあげた祭典として毎年盛り上がりを見せている。
ロウ・イエ「Blind Massage(英題)」(中国)
塚本晋也「野火」(日本)
ラブ・ディアス「昔のはじまり」(フィリピン)
ビシャール・バールドワージ「Haider(英題)」(インド)
ホン・サンス「自由が丘で」(韓国)
アン・ホイ「黄金時代」(香港・中国)
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