新作映画評論 Page1

現在の掲載作品数23607

映画トップ > 映画データ > 新作映画評論

新作映画評論

1202件中 1~9件を表示

11月2日更新

マイケルを永久不滅のアイコンとして定着させるショウビズ界のしたたかさ マイケル・ジャクソン THIS IS IT

  • マイケル・ジャクソン THIS IS IT
  • これは幻となったロンドン公演を、リハーサル映像の巧妙な編集によって擬似的にスクリーン上で開催し、世界同時体感させる試みだ。マイケルへの想いが募る構成に唸らせられる。劇場パンフなき期間限定興行という宙づり感は、関連商品の購買意欲もそそるだろう。 リハーサル現場に立ち会い、息を潜めてマイケルの一挙手一投足を覗き見る錯覚に囚われていく。実力を温存したストイックな姿勢とスタッフへの謙虚さに魅せ... >>続きを読む

メスリーヌのカリスマ性を70年代フランスの社会的背景から浮き彫りに ジャック・メスリーヌ/フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part.1 ノワール編

  • ジャック・メスリーヌ/フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part.1 ノワール編
  • まるで映画の主人公になるために存在したかのような、彼の波乱に富んだ人生にまず驚かされる。フランスで“社会の敵 No.1”と怖れられた犯罪者ジャック・メスリーヌ。銀行強盗を繰り返し、4回脱獄を果たし、一度は法廷で傍聴者の見守るなか裁判官を人質に脱走。変装の名人で、警察に変装姿で出向いたこともある大胆不敵な輩。 ただしこの映画の見どころは、派手なアクション・シーンのみならず、メスリーヌ(演... >>続きを読む

誰もが抗し切れないアナ・ウィンターの実績の重み ファッションが教えてくれること

  • ファッションが教えてくれること
  • 2007年のパリ・ファッション・ウィークでサンローランのアトリエを訪れたアナ・ウィンターが、黒を主張するデザイナーに対して「色が欲しい」とダメ出ししている。その言葉通り、ショー会場のフロントローにはカラフルなプリントのワンピースを身に纏ったアナが陣取り、トレンド発信源はランウェイではなく自分なのだと主張している。そうして、世界中に色が溢れ返った。 言わずと知れたアメリカ版“ヴォーグ”の... >>続きを読む

10月27日更新

戦慄するも笑うもよし。その源は登場人物の“イタさ”にあり! スペル

  • スペル
  • サム・ライミがプロデュースする恐怖映画専門レーベル“ゴーストハウス・ピクチャーズ”のラインアップは、B級テイストのびっくり系ホラー中心だが、ライミ自身が監督したこの映画は格の違いを見せつけるさすがの出来ばえだ。ひょんなことから顧客の老婆に逆恨みされたOLが3日間の理不尽な恐怖体験を無理強いされ、魂を地獄に持ち去られるという呪いをかけられる。そんな呪いの仰々しいコンセプトからして凄いが、濃厚な... >>続きを読む

これまでの人物像を覆す、ジェイン・オースティンの新たな魅力を提示 ジェイン・オースティン/秘められた恋

  • ジェイン・オースティン/秘められた恋
  • この映画は、ジェイン・オースティンが激しい恋を体験していたという新しい伝記をベースにしているが、その新事実より、才気煥発で思ったことをズバリと口にするジェインのアウトゴーイングな性格に驚かされた。喧嘩しながら惹かれ合っていくトム・ルフロイとの恋は、まるで現代女性のように行動的だ。 オースティンは思慮深い観察型の人間。周囲を鋭く観察するが、感じたこと、考えたことは胸の中にしまい込み、それ... >>続きを読む

久々に時代の一歩先を行く森田芳光作品を証明 わたし出すわ

  • わたし出すわ
  • 高校時代の友人に次々と大金を差し出していく、故郷に帰省した主人公・摩耶。なぜ、彼女はそんなことをするのか? 果たして、東京で何が起こったのか? そして、彼女は一体何者なのか? 函館を舞台に、物語はミステリアスに展開しながら、必要最低限の説明しかされず、脚本の行間は観客に委ねられていく。意味深かつインパクト大なタイトルはもちろん、近年の「椿三十郎」「サウスバウンド」に比べると、いかにも森田芳光... >>続きを読む

10月20日更新

個人の尊厳や生命を奪う組織悪にメスを入れ、日本のはらわたを凝視する問題作 沈まぬ太陽

  • 沈まぬ太陽
  • 完成度を問うよりもまず、あれほどまでに物議を醸した原作をよくぞ映像化したと称えたい。これは個人の尊厳や生命までも疎かにした組織悪にメスを入れ、この国のはらわたを凝視する問題作だ。政治の闇と癒着した往年の日本航空の内情を取材して限りなくノンフィクションに近い印象を与えた原作に対し、映画版は表向きフィクションだと強調するが、虚実ないまぜのタッチは受け継がれた。 西岡脚本は、企業体質が招いた... >>続きを読む

一瞬たりとも油断のできない映画。謎のショットが必然的なショットになる 母なる証明

  • 母なる証明
  • 文章に味があって、話も面白い小説を読んだ気分がする。「母なる証明」を見て、私は最初にそう感じた。が、これでは言い足りない。この作品の「映画的豊饒さ」には、文学を語る際の形容が当てはまらない。 まずなによりも個々のショットの粒立ちが素晴らしい。加えて、物語の流れに、なんともいえぬコクがある。細部の豊かさが、映画の全身を循環する血液のように行きわたり、一瞬たりとも脈動が止まない。いいかえれ... >>続きを読む

一言では説明できない多彩な面白さに満ちたエンタテインメント快作 パイレーツ・ロック

  • パイレーツ・ロック
  • 洋上の海賊ラジオ局を舞台に60年代のブリティッシュ・ロックを満載したミュージカル群像劇にして、保守的な体制に敢然と立ち向かう勇気ある自由人たちの社会派ドラマ、1人の青年の悩みや成長、初体験を描く青春ラブストーリーにして、破天荒なキャラクターたちが繰り広げるナンセンス・コメディ、さらにはクライマックスには「タイタニック」もビックリの感動的な海洋パニック映画になる。一言ではまったく説明できない多... >>続きを読む

映画館 上映スケジュール

- PR -

リアルタイム投票受付中

投票を見る

エイガこみゅ

宅配DVDレンタル

ガイド

新作映画評 人気映画評論家による最新作批評のコーナー。近日公開または公開中の最新作の中から編集部が選りすぐった作品を、毎週3作品ご紹介。更新は、毎週火曜日。

読み込み中...